*2-4 季節をずらした種蒔き方法で無農薬野菜作り
*種蒔き時期調整方法
関西方面の種蒔き適期は、春は彼岸過ぎ、秋は地蔵盆過ぎと、言い伝えられているが、無農薬栽培の場合は、虫も最も多い時期を避けると良い。
秋の種蒔きは、お彼岸ではまだ虫が活発に活動しているので、発芽した新芽は虫の餌食となり、完全に消滅する場合がある。じっと我慢して、虫の活動が衰えた頃播いた種は、無農薬でも充分に収穫出来る。キャベツの場合、春先・初秋には蝶が好んで卵を産みつけ、青虫が湧いて来る如く発生する。
店頭には美しい形のキャベツが並んでいるが、出荷までの間に10回程の農薬をかけないと、あのような姿の良い物が出来ないと聞いてびっくりした。
無農薬で網状キャベツにしないためには、蝶が飛び回るのが終わり、勢いが衰える頃を見計らって、種蒔きをすると良い、このように、種蒔き時期を調整する事も、無農薬農法の一つの方法である。
*種蒔き調整による収穫期調整方法
種蒔き時期は大変大切で、1週間遅れると収穫が1ヶ月も遅れ、サイズも収穫量も極端に悪くなる場合があるので、注意が肝心である。
種蒔きは、その地方の気候に大きく左右されるのはご承知の通りであるが、それと、日照量によっても変わる。
大抵の野菜は、適当な地温・水分があれば種を播いてから3~4日で発芽するものが多い。また人工的に水を散水するよりも、天然の雨水の方が発芽を促す強い力があるようだ。
次に、一袋の種も日をずらして数回に分けて播くのは、経済的に良い。但し、封を切ったら次回播くまで充分防湿を心掛ける事。