入試に出る!!時事ネタ日記

現役の社会講師が最新の時事問題をコメント付きで紹介します!

「世界史」の誕生

2006-10-20 12:55:39 | 世界史

最近読んでいる本(新書アフリカ史:講談社現代新書)が面白いです。

ヨーロッパ人の手によってでしか描かれてこなかったアフリカの歴史を中立な観点から書いたものです。アフリカの諸民族が内陸で、あるいは「海のシルクロード」を通じてインドと交流していたという話はまさに「世界史」そのもの。これまでにないもので衝撃を受けています。高校時代、いわゆる大航海時代から、世界が一体化し、「世界史」が始まったという説明を受けました。従来にない規模で「ヒト・モノ・カネ」の動きが加速したというのがその理由です。でも、現代もグローバル化によって飛躍的に交流が加速しているということを考えると、何をもって「世界史」の始まりとするべきかは難しい話です。入試問題でもこのような情勢を反映して、中央アジアや東南アジアにおける民族の興亡・交流がしばしば出題されています。今後はアフリカが注目されるのではないかというのが私の読みです。

ともあれ私もまだまだ勉強中なので、アフリカにおける民族の交流は今後の研究課題として、今日は大航海時代の知識のまとめを載せておきます!

【大航海時代】

(1)ポルトガルの大航海:インド航路
【バルトロメウ・ディアス】1488 アフリカ最南端(嵐の岬)に到達
←国王ジョアン2世が喜望峰と命名
【ヴァスコ・ダ・ガマ】1498 カリカット到達、インド航路(アフリカ南端回り)

2)スペインの大航海
1492.1 イスラーム勢力(ナスル朝)最後の拠点グラナダを占領→レコンキスタ完了
*アメリカ大陸
【コロンブス】
ジェノヴァの船乗りで、トスカネリ地球球体説に感化、スペイン女王イサベルの援助
1492.8 コロンブス(サンタ・マリア号)がパロス港を出発
1492.10.12 サンサルバドル島に到達→以後、1504年までに、4度の航海を行う
【スペイン・ポルトガルの領域分割】
1493 教皇子午線:ヴェルデ岬西方の子午線→1494 トルデシリャス条約
【カボット】1497-98 アメリカ沿岸の探検(イギリス王の援助)
【ヴァスコ・バルボア】1513 パナマ地峡を横断、太平洋に到達
【アメリゴ・ヴェスプッチ】アジアではなく「新世界」であると報告
【マゼラン】ポルトガル人だが、スペイン王カルロス1世の援助を受ける
1521 フィリピンでマゼランはラプラプと交戦し死亡→史上初の世界周航

(3)文明の破壊:コルテス、アステカ王国を滅ぼす、ピサロ、インカ帝国を滅ぼす
【金・銀】・ポトシ銀山 ・インディオの強制労働:エンコミエンダ制
【ラス・カサス(ドミニコ派修道士)】エンコミエンダ制の廃止をスペイン国王に訴える

http://tokkun.net/jump.htm 

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