入試に出る!!時事ネタ日記

現役の社会講師が最新の時事問題をコメント付きで紹介します!

北朝鮮による拉致問題に新たな展開

2006-04-13 11:22:15 | 世界史

13歳で北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの夫が、どうやら韓国籍の金英男さんらしいというニュースが先日メディアを騒がせました。これを受けて韓国内でも拉致問題に対する政府の無策ぶりに批判が噴出しています。

平気で「人さらい」をするような国に対しては毅然とした態度と断固とした措置を取らなければならないと思うのですが、韓国政府は拉致被害者の「奪還」よりも「再会」を優先する方向のようです。ここも相変わらずの太陽政策でしょうか。でも日韓が共同歩調を取って北朝鮮に圧力をかけるべきですね。

太陽政策と言えば、第二次世界大戦前のイギリスによる宥和政策を連想させます。
宥和政策とは1937年に首相に就任したネヴィル・チェンバレンの政策で、ナチスに譲歩を行い平和を勝ち取ろうというもので、1938年のミュンヘン会談ではチェコスロヴァキアのズデーデン地方をドイツに割譲し、結果としてヒトラーを増長させたという話があります。

チェンバレンに対しては外相イーデン(後のイギリス首相)が対ドイツ強行策を主張しましたが容れられず、辞任に追い込まれ、歴史の悲劇を生みました。

恐ろしいことに、当時のイギリス国民は(よってメディアも)、ミュンヘン会談後に帰国したチェンバレンを戦争を回避した英雄として迎え入れたということです。

歴史に学ぶ態度が必要だと感じます。

http://tokkun.net/jump.htm