ブーゲンビリアのきちきち日記

神奈川の米軍基地のある街から毎日更新。猫と花と沖縄が好き。基地と原発はいらない。

青天の霹靂!地球をかすめた小惑星…近年増加傾向に 島村英紀(地球物理学者)

2019年04月02日 21時52分16秒 | たんぽぽ舎
写真は今朝の掲示板です。毎日増えて行きます〜


以下、たんぽぽ舎より


┏┓ 
┗■4.青天の霹靂!地球をかすめた小惑星…近年増加傾向に
 |  警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識 その291
 └──── 島村英紀(地球物理学者)

 3月16日に、小惑星が地球をかすめるように通過した。直径約8
メートルの小惑星だが、地球と月の間の約半分の22万キロの距離だった。
この距離は近い方だ。

 2017年に近づいて話題になった小惑星「2014 JO25」の最大径は650
メートルだったが、一番近づいたときにも180万キロあった。月までの
距離の約5倍である。

 これは2004年に小惑星「トータティス」が156万キロまで近づいて以来
13年ぶりのことだった。トータティスは直径約5キロだった。

 もっと小さくて10メートル級の隕石が落ちてきても、大変なことに
なる。

 たとえば2013年にロシア西南部・チェリャビンスクに落ちて爆発した
小惑星は約17メートルの大きさだった。明るい流れ星はいくつかのドライ
ブレコーダーに捉えられた。衝撃波で東京都の面積の7倍もの範囲で
4000棟以上の建物を破壊して1500人もの重軽傷者を生んだ。


 2018年末には、10メートルほどの小惑星がベーリング海に落下した。
幸い被害もなく、見ていた人がいない海上だった。ベーリング海は米国
アラスカ州とロシアを隔てる海だ。サケやカニなどの好漁場として知ら
れる。この小惑星は秒速約30キロで大気圏に突入して爆発した。

 この落下は、包括的核実験禁止条約機関(CTBTO)が使っている
観測器で分かった。先週、米国航空宇宙局(NASA)も衛星写真を
公開した。

 CTBTOのシステムは複数の地震計と音響センサーから構成されて
いて、人間の耳には聞こえない可聴外の超低周波音も検出する。数万キロ
先の音も捉えられる。このシステムは核実験に起因する大気圏内の爆発を
見つけるために、常時動いているものだ。


 核爆発は大気圏内の爆発が禁止され、以前の核保有国の間では、地下
核実験も包括的核実験禁止条約によって禁止されている。

 だが、インドやパキスタンや北朝鮮のように、この条約に加盟して
いない国が、これからも増えるかも知れない。これらの国にとっては
核実験が国家の権威を誇示するものだ。このために監視網はいまでも動い
ている。


 ベーリング海に小惑星が落下したときには、放出されたエネルギーは
173キロトンだった。1945年に広島に投下された原子爆弾のエネルギーの
10倍以上だ。

 もちろん、流れ星は下を見て落ちてくれるわけではない。都会のような
人口密集地だったら大変だった。


 直径数十メートル以上の天体は、地球の近傍に100万個もあると考えられ
ている。だが、そのうち発見されているのは1万個ほどにしかすぎない
のだ。チェリャビンスクに落ちた小惑星も、落ちてくるまで知られていな
かった。青天の霹靂である。

 最近は、地球にはいままで考えられていたよりも頻繁に小惑星が接近
していることが分かってきた。

 もちろん中には、地球まで落ちてくるものもある。多くの天体が私たち
の頭上を通過しているのをもっと心配した方がいいのかもしれない。

 (島村英紀さんのHP http://shima3.fc2web.com/
「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より3月29日の記事)



※4/27(土)島村英紀さんの学習会にご参加ください!

 『地震多発地帯・北関東の地震活動』
 「東海第二原発」がある茨城県周辺の地震のお話

 講 師:島村英紀さん(地球物理学者)
 日 時:4月27日(土)14時より16時15分
 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
 主 催:たんぽぽ舎
 後 援:「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」
 参加費:800円



最新の画像もっと見る