薫コーヒーを楽しみ
優雅に私は新聞を読む
紹介しておこう
私は 探偵 大神 空也
今日も迷える子羊が救いを求めて我が探偵事務所のドアを叩く。
ヘッドライン
<大分・教員採用汚職>教員採用「カネとコネ」とうわさ絶えず 暗部に踏み込む
◇校長・教頭贈賄で子供合格
「どうです、この事件。こんなことが国民の知られないところで行われていたんですよ。
それがついに正義の一刀両断。
この教育に蔓延る暗部、是非先生の深読みをして下さい」
20代くらいの青年、背権 詩等豆が我が事務所に駆け込むなり意気揚々と記事を掲げ
興奮している。
「確かに、何で今更メスが入ったのかそこに興味が引かれるな」
「はれ、先生そっちに惹かれるの?
公務員のこの体質については」
「公務員の子は公務員。
公務員はカネとコネ次第。
そんなこと今更言われなくてもな~。
私の田舎だって市役所に採用されるのは、金とコネがある奴だけだぞ」
「へっそうなんすか?」
「そうだよ。
公務員は世襲制の仕事、そんなこと誰だって知っている。
君はそんなことも知らなかったの」
「はあ」
背権は顔を赤くして俯いてしまった。
「でも、ほんとうに何で今更メスを入れたのでしょう?」
私の有能なる助手ユリ君がお茶を置きつつ聞いてきた。
「まあ、普通に考えればスケープゴート。
最近公務員への風当たりが強いから、もっと凄い暗部を隠すために、取り敢えず適当な
これに犠牲になって貰ったと」
「妥当すぎて、面白くないっしょ」
こちらは、アルバイト所員椿くん。
いいツッコミだ。
「その通り、そんなありきたりのことなどこの深読み探偵大神空也がするか、してたまる
か。
暫し待て、今この空也あっと驚く、深読みをしてやる」
警察と教育。
この二つを繋ぐ糸は何だ。
潜れ潜れ。
深読みをしろ。
なぜ同じ公務員同士がこんなことをする?
その狙いは。
ある日の公務員サミット開催
A「最近、国民調子に乗ってねっ」
B「そうっすね。誰のおかげで生きていられる思ってるって感じ」
C「お上に意見するとは不届き千万」
D「いっちょお灸すえね」
E「いいっすね」
A「じゃあ、こんなのはどう?」
斯くして開始される反攻作戦
こんな餌で教育界マスコミ大叩き
↓
領民も踊らされて教育界を大叩き 一揆が始まる
↓勢いに乗って進軍する一揆
先生への不信高まる
↓更に領地深くに敵を誘い込む
モンスターペアレント増殖
↓まだまだもっと領地に引き込む
モンスターペアレント調子に乗って暴れまくり
↓補給線が伸びきる
モンスターペアレントに批判が高まる
↓補給線が切れた。
子供が手を付けられなくなる
↓反撃開始
親たちに批判高まり、領民同士で馬鹿なつぶし合い
↓
やっぱり先生様にさからっちゃなんねえだとなる
↓
ひいてはお上に逆らっちゃいけねえだになる
「くわっ読めた。
これは公務員が仕掛けた、焦土作戦だったんだ」
「それは一体」
背権が尋ねてきた。
「撤退の時期を見誤ると取り返しがつかないということだ」
「撤退って勝っているのに逃げるんですか?」
「そうだ、ほどほどに勝つそれが大事なのだよ。
さもなくば、補給が切れる間もなく一気に相手の息の根を止めるかだ」
「難しい戦いですね」
「そうだ。まさしくヤ○提督のような方が必要な時期なのかも知れない」
「そこまで追いつめられているのですか」
私の考えを悟ったのか深刻そうな顔でユリ君が言う。
「大丈夫っしょ」
「なぜだい椿くん?」
「外国に行けばいいっしょ」
椿はあっけらかんと言い切った。
そうだな、何も日本人だから日本に拘る必要はないのかも知れない。
将来、転職成らず天国が普通になる時代が来るかもな。
はれ!? 天国って・・・。
このお話は、完全オリジナルのフィクションです。
存在する人物団体とは、一切関係ありません。
↓面白かった押して下さい。次回作の励みになります。
優雅に私は新聞を読む
紹介しておこう
私は 探偵 大神 空也
今日も迷える子羊が救いを求めて我が探偵事務所のドアを叩く。
ヘッドライン
<大分・教員採用汚職>教員採用「カネとコネ」とうわさ絶えず 暗部に踏み込む
◇校長・教頭贈賄で子供合格
「どうです、この事件。こんなことが国民の知られないところで行われていたんですよ。
それがついに正義の一刀両断。
この教育に蔓延る暗部、是非先生の深読みをして下さい」
20代くらいの青年、背権 詩等豆が我が事務所に駆け込むなり意気揚々と記事を掲げ
興奮している。
「確かに、何で今更メスが入ったのかそこに興味が引かれるな」
「はれ、先生そっちに惹かれるの?
公務員のこの体質については」
「公務員の子は公務員。
公務員はカネとコネ次第。
そんなこと今更言われなくてもな~。
私の田舎だって市役所に採用されるのは、金とコネがある奴だけだぞ」
「へっそうなんすか?」
「そうだよ。
公務員は世襲制の仕事、そんなこと誰だって知っている。
君はそんなことも知らなかったの」
「はあ」
背権は顔を赤くして俯いてしまった。
「でも、ほんとうに何で今更メスを入れたのでしょう?」
私の有能なる助手ユリ君がお茶を置きつつ聞いてきた。
「まあ、普通に考えればスケープゴート。
最近公務員への風当たりが強いから、もっと凄い暗部を隠すために、取り敢えず適当な
これに犠牲になって貰ったと」
「妥当すぎて、面白くないっしょ」
こちらは、アルバイト所員椿くん。
いいツッコミだ。
「その通り、そんなありきたりのことなどこの深読み探偵大神空也がするか、してたまる
か。
暫し待て、今この空也あっと驚く、深読みをしてやる」
警察と教育。
この二つを繋ぐ糸は何だ。
潜れ潜れ。
深読みをしろ。
なぜ同じ公務員同士がこんなことをする?
その狙いは。
ある日の公務員サミット開催
A「最近、国民調子に乗ってねっ」
B「そうっすね。誰のおかげで生きていられる思ってるって感じ」
C「お上に意見するとは不届き千万」
D「いっちょお灸すえね」
E「いいっすね」
A「じゃあ、こんなのはどう?」
斯くして開始される反攻作戦
こんな餌で教育界マスコミ大叩き
↓
領民も踊らされて教育界を大叩き 一揆が始まる
↓勢いに乗って進軍する一揆
先生への不信高まる
↓更に領地深くに敵を誘い込む
モンスターペアレント増殖
↓まだまだもっと領地に引き込む
モンスターペアレント調子に乗って暴れまくり
↓補給線が伸びきる
モンスターペアレントに批判が高まる
↓補給線が切れた。
子供が手を付けられなくなる
↓反撃開始
親たちに批判高まり、領民同士で馬鹿なつぶし合い
↓
やっぱり先生様にさからっちゃなんねえだとなる
↓
ひいてはお上に逆らっちゃいけねえだになる
「くわっ読めた。
これは公務員が仕掛けた、焦土作戦だったんだ」
「それは一体」
背権が尋ねてきた。
「撤退の時期を見誤ると取り返しがつかないということだ」
「撤退って勝っているのに逃げるんですか?」
「そうだ、ほどほどに勝つそれが大事なのだよ。
さもなくば、補給が切れる間もなく一気に相手の息の根を止めるかだ」
「難しい戦いですね」
「そうだ。まさしくヤ○提督のような方が必要な時期なのかも知れない」
「そこまで追いつめられているのですか」
私の考えを悟ったのか深刻そうな顔でユリ君が言う。
「大丈夫っしょ」
「なぜだい椿くん?」
「外国に行けばいいっしょ」
椿はあっけらかんと言い切った。
そうだな、何も日本人だから日本に拘る必要はないのかも知れない。
将来、転職成らず天国が普通になる時代が来るかもな。
はれ!? 天国って・・・。
このお話は、完全オリジナルのフィクションです。
存在する人物団体とは、一切関係ありません。
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