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いけいけじょっぴんくん!

「じょっぴん(鍵)かけたか」と鳴くのに託卵される彼女達(泣)。負けるなじょっぴんくん!

「狼は帰らず アルピニスト・森田勝の生と死」

2007年08月27日 | 山の話
 久々に山の話です(もっとも本の紹介だが)。

 実は先日たれぞ~さんに、以前紹介した「神々の山嶺(いただき)」他、山関係のマンガをいくつかお貸ししました。そしたら彼女が素敵なレビューを書いてくださいました!私はレビュー苦手なので嬉しかった。ホントにありがとう!!

 で、彼女を通じて「神々の山嶺」の登場人物のモデルとなった人の話やら、「神々の~」に出てくるマロリーという登山家の謎についての本が出ている事なんかも芋づる式に知ることが出来ました。

 で、早速買ってみたのがこちら。

 

 佐瀬稔「狼は帰らず アルピニスト・森田勝の生と死」。中公文庫

 「神々~」の主人公の1人である羽生のモデルとなった方の生涯を描いたノンフィクションです。
 なんせレビューが苦手なので、文庫の裏表紙に書いてある紹介文を引用しますね。


 〝狼〟と呼ばれ、20年間攀じ登ることしか考えていなかった孤高のクライマー森田勝。谷川岳、アイガー、K2と、なにかに復讐するかのように、森田は死と隣り合わせの岩壁に挑み続けた。登山界になじまず、一匹狼として名を馳せた男がたどった修羅の生涯を、迫真の筆に描く山岳ノンフィクションの名作。


 「神々~」に出てくる羽生さん、そのまんまでした。あまりに純粋過ぎるために傷つきやすい人間だったのですね。傷つくことに慣れ、少しでも現実を忘れる方向に行けばここまで傷つかずに済むものを…と彼を知る多くの人が語っています。

 モデルというか…ホント、「現実の出来事を土台にして創作したフィクション」です。「神々~」の中で描かれている羽生のエピソードは、この「狼~」の中でほとんど同じような描写で描かれています。



 「ザイルパートナーが不意の事故で動きが取れなくなり、このままではふたりとも凍死するという時どうするか?」という会話の中に割って入り、「俺なら切る。巻き添えになりたくない」と主張する。

 仕事の都合がつかないから、登山に参加できないという仲間に対して「山と仕事とどっちが大事なんだ!?会社が休みを取らせてくれないと言うのなら辞めろ!」と詰め寄る。

 難攻不落と言われた岩壁に初登攀し、浮かれる余り…パートナーの目前で「俺一人の力で登ったんだ!」と発言し、パートナーは憤慨する。

 エベレストへの遠征に参加するが、頂上アタックの際、第二陣に据えられた事にどうしてもガマンが出来ず、自分だけ山を下りてしまう。しかし本当は第一陣には登頂は無理だろうという考えから、第二陣に腕利きを集め、本来なら自分が登頂出来る筈だったのに…(実際には世界第二位のK2への遠征)。

 長谷なる人物に何故か嫉妬のようなものを抱き(これも実際に長谷川恒夫という人物がモデルになっている)、彼がこれからグランドジョラスに登るというのを知って、その前に自分が登攀するのだと意気込み、そして滑落事故により失敗して大けがをし、結局長谷が登頂に成功する。



 等々、同じエピソードが満載です。

 森田勝さんは、グランドジョラスでの怪我の後、まだ怪我が治りきらないうちに再びグランドジョラスに挑み…帰らぬ人となってしまいました。

 「神々~」ではグランドジョラスに再挑戦はせず、そのまま行方不明になってしまいます。その後深町なる人物が偶然ネパールで羽生に会い…と話が続いてきます(作品の冒頭でそのシーンが描かれ、その後深町が帰国して羽生について調べる…という構成)。


 「神々~」を読んだ時、ものすごい衝撃を受けましたが、ノンフィクションである「狼~」を読んだ時は…衝撃よりも何か違うモノを感じました。何かと言われると分かんないんだけど、感情移入しやすいタチのなごいくが、気持ちがどん底に落ちなかったのは…やはり実際の森田さんの最期が寂しくなかったからかも知れません。


 森田勝さんは、亡くなった当時奥さんとお子さんがいらっしゃいました(お子さんは多分なごいくと同年代)。包んでくれる家族がいて、それでも「遂げなければいけない何か」があって、グランドジョラスに急いだんだと思う。もしここで登攀に成功していたら…と思うと悲しいけど、それでも彼が無理を押してでも挑まざるを得なかった気持ちは分かる気がしました。


 「神々の山嶺」もだけど、この「狼は帰らず」は山モノというのとは別に読んでいただきたい作品ですね。


 特に「神々の山嶺」を読まれた方は、是非こちらもお読みください!!


 さて。「神々の山嶺」で物語の核となった「マロリーのカメラ」、そのマロリーの死と、エベレスト初登頂に関する疑惑に関連する本をたれぞ~さんがお買い求めになりました

 「そして謎は残った 伝説の登山家マロリー発見記」

 今度たれぞ~さんからお借りできることになりました~。たれぞ~さんいつもありがとう!!


 私もすぐにでも買いたいと思ったけど、ハードカバーで…お値段も結構する(笑)。まずは先に「狼~」を読み終えたので、今度軍資金がある時にこれを注文するつもり。でもそれはいつのことか分からないので…先にお借りすることにしました。

 私はマロリーについては「神々~」で読んだ程度にしか知りません。

 「何故山に登るのか」という問いに「そこに山があるから」と答えたのがマロリー。名前は知らなくてもこの問答は有名ですよね(私も最初はこれしか知らなかったよ)。
 エベレスト初登頂は、確認されているモノは1953年のヒラリーとテンジン(シェルパ)という事になっています。が、それ以前に1924年にアタックしたマロリーとアーヴィンが登頂をなしえたのか否か、これがずーっと議論を醸しているのです(現在では登頂できなかった説が一般的)。

 マロリーとアーヴィンは少なくとも頂上まで300mというトコまでは到達していたようですが、いかんせん本人達は遭難してるし、今みたいにトランシーバーもへったくれもないので確認が取れず。

 結局、当時の装備では登頂は無理だろうという説が一般的になっているようです。酸素ボンベもなかったみたいだし。



 マロリーとアーヴィンについてはまた今度~。

「氷壁の達人」

2007年04月10日 | 山の話


 昨日ダイ○ーで見つけました。名前からして…絶対山のマンガですよね(笑)

 「氷壁の達人」。神田たけ志・画。

 以下は1巻の裏表紙より引用

 世界的登山家・小西政継。その偉大な足跡を描く、自伝的ノンフィクション。少年時代、初めて登った山で、谷川岳、一の倉沢の大岩壁を間近に見た彼はこころの中に爆発的な変化を感じた。

 実在の人物のドキュメンタリーマンガのようですね。画の雰囲気はこないだ買った「神々の山嶺」と似てるかも
 なんせダイソ○コミックなもんで詳しいことが全然書いてないんだけど、ともかく2冊は売ってました。内容の感じではまだまだ後がありそうなんだけど…まだヒマラヤ行ってないから(笑)。←行くって言ってるので(爆)

 ただ実在の人物を描いた作品と言うことからか、伝記特有の「主人公が偉大」というニオイがしてしまうのがタマにキズ(笑)。まあこないだ読んだばかりの「神々の~」があまりにアウトサイダーだったから余計にそう思うのかもね。


 この作品の時代が戦後すぐ~(物語開始は昭和28年)という事もあって、多分に歴史のニオイもします。これは私としては嬉しい♪すこ~しだけど、日本山岳史が読み取れます


 一番印象深かったのが
 1巻で、若い頃(当然戦前~戦中)に山に登ってたという写真屋のオヤジが言っていた台詞。

 「戦争が悪化していつ招集されるかわからない我々の年代に…、たった1つだけ、自分の意志で自分の行動を決定できたもの…それが山だったんだよ。あのころ…明日をも知れぬ命を、行き急ぐようにして岩を攀じったものさ。」

 戦争を題材にした作品全てにおいて言えることだけど、この台詞もせつないです…


 おっと、山マンガの紹介だった(笑)。


 なんせダ○ソーコミックなもんで、発行年月日も後ろに書いてないし、どこまで続くのかも分からない。見つけたら買う、しかないんですよね。

 どなたかダイソ○でこの作品の続巻を見かけたら教えてくださいね♪

「神々の山嶺(いただき)」

2007年03月17日 | 山の話


 またまた山マンガを見つけちゃいました~♪

 「神々の山嶺(いただき)」夢枕獏・原作、谷口ジロー・画。集英社文庫で全5巻です。

 昨日本屋さんによったら新刊コーナーにこの本の5巻が置いてあり、急いでそれ持ってマンガ文庫コーナーで1巻探しましたとも!実はちと青年マンガ系の絵というか…作風が苦手なのですが、これはそれほど「いかにも」ではなかったのでOK(笑)

 私はとりあえず1巻を買っただけなのでまだ全貌は見えてないのだけど…。


 主人公(なのかな?)深町誠は山岳カメラマン。ネパールの首都カトマンドゥのある店で、ある古いカメラに目が止まった。どうもそれは、エベレスト初登頂に関して物議を醸したマロリーのカメラらしい。そして、そのカメラを巡る騒動の中で、ある日本人に出会う。その日本人は、長く消息を絶っていた登山家、羽生丈二だった。日本に帰った深町は、羽生について調べ出すが…。


 1巻は完全に導入部、という感じなので、まだ本筋に入ってないと思う。羽生のこれまでを、色んな人のインタビューを通して描いています。大変興味深い人物であるのは確かで、まさに「一匹狼」!

 でもものすごく不器用です。不器用って言うとまだ聞こえがいいんだけど、やはり普通の人と感覚が違うと言うことで、周囲との衝突が頻繁に起こります。ついに彼とザイルパートナーを組もうと思う人間がいなくなるほどに。
 1巻の中のいくつかのエピソードを読んで、「そりゃ私だってこんな事言われたら一緒に仕事したくないよ」と思っちゃうもん。危険な岩を登った後に「おれが登ったんだ。ザイルパートナーは誰でも良かった」なんて言われちゃあねえ


 今まで読んだ山マンガの中で、もっとも人間模様を描いた作品だな~。夢枕獏さんの原作ですもの、ちょっとやそっとのマンガではありません。そしてその夢枕獏さんが「この作品をもし漫画家する機会があるとしたら、作画は谷口ジローで!」と思っていたくらい、谷口さんの画の山は…怖いです。ホントに怖い。

 少し前に穂高連峰の山岳ガイド本を買ったんですが、その時の写真を見て体中にゾゾーっという悪寒が走ったんだけど、それと似たようなイメージがある画です。


 本来山というのは怖いですよね。一番最初にご紹介した山マンガ「岳」の中でも、遭難、事故による死を描くことで山の怖さが出ていました。
 でも、山のを近くで見たことあるは分かるでしょ、山って怖いよね。ただそれだけで怖いよね。そこにあるだけで怖いよね

 私が通っていた大学は神奈川県の中では一番大きい山塊である丹沢山系の近くでした。大学在学中に短期間だけ、大学の2つ隣駅でバイトをしていた事があり、その時原付バイクを借りて走ったりしたんですが、一番最初にバイト先に原付で行った時…帰り道に迷って、間違って山の方向に向かってしまいました。夕方、あたりはかなり暗くなっていた時間で、おケツが寒くなるほど怖かったのを今でも鮮明に覚えています
 この時そのまままっすぐ行っちゃってたら、ホントに山に入っちゃってたよ…。アブナイアブナイ

 (その6年後、まさかその山に登るとは思わなかったわ~


 山って、文句なく怖いです。ひとりでいるとなお怖く、それが夜になってシルエットになってくるとなおさら怖い。よく「霊峰」という言葉があるけど、そう呼ばれるのがよく分かります。

 ちなみに、この山に登ったのと同じ頃、北海道ニセコ付近の羊蹄山(蝦夷富士の異名もアリ)の方へ観光に行きまして、またまた夕方頃に道を間違えて羊蹄山付近を迷ったんだけど(よく迷うな~)、その時は、二人で、さらに車に乗ってたにも関わらず怖かった!


 そんな山の怖さを体感できる作品です


 いいのかそんな説明で??(笑)


 早く2巻が読みたいよ~。

「おれたちの頂」

2007年03月06日 | 山の話


 先日コメント欄にてけいさんに教えていただいた本を即!注文して、先日到着しました~♪
 ええ、着いてすぐに読みましたとも、ええ


 「おれたちの頂」塀内夏子さんの作品です。この作品を発表した当時は「塀内真人」さん。週刊少年マガジンで昭和58年~59年に連載されてました。今回私が買ったのは、復刊ドットコムの働きかけによって再版されたものです。けいさんに教えてもらわなかったら絶対出会えなかった作品です。ありがとう、けいさん!!


 小学生の佐野邦彦が、連れられて行ったロッククライミングの練習場となっている岩壁で、同じ年頃の少年が大人に混じってすいすいと壁を登っているのを見て憧れます。そしてその出会いから時を経て高校生になった邦彦は山岳部に入り、「岩登りを教えてくれ」と、大きくなったあの時の少年に声を掛け…

 登山の危険さ、そしてそれを分かっていても登らずにはいられないほどの山の魅力、男の友情、等々、とっても魅力的な作品です。


 以前にも書きましたが、作者の塀内夏子さんは高校時代に山岳部に所属していたそうです。その事もあって、作品中にも登山用具などがびっしり書き連ねられています。私のように全く分からない人間にも分かるように説明もしてくれてあるので、とても読みやすいです。ある意味入門書にもなるという(笑)。
 同じ塀内さんの作品で現在も連載中の「イカロスの山」は、既に登山の腕前はかなりのもの、という人物ばかり出てくる事もあって、この作品ほど細かい用具の紹介は出てきません。本作品の佐野邦彦は、ザイルパートナーとなる南波恭介に岩登りを教わる、という設定なので、初心者向けに説明してくれてます。ああありがたや、ありがたや。



 この作品を読んでいて思い出したのが、ある時期なんだかお国が一生懸命頑張っていた「原音表記」です。

 正しくは原音表記とは違う話なんだけど、このお話にも、もちろん他の山マンガにも登場する、「K2」(樹なつみさんファンの方、誤解に注意・爆)。なんせ昭和58年と言えば私は小学4年生、その頃の状況なんてわかんないんだけど、この作品の中ではこのK2が「チョゴリ」の名前で描かれています。最初私はどこの山の事だか分からなくて、作品の後半の方で「チョゴリ(一般名・K2)」と書いてあるのを見てやっと分かったのでした

 これって、国が頑張って「なるべく原音表記で」と頑張ってた時代にこの作品が描かれた、という事なのかしら?色々検索してみたんだけどその原音表記の運動がいつ頃の話なのかうまくヒットしませんでした

 ちなみに一時は「チョモランマ」という私達にとってはものすぐぉお~くなじみのない名前で呼ばれていたエベレスト。このエベレストの名前の由来はイギリス人のインド測量局長官だったエベレスト卿からきているんですって。でもご本人は現地語を重んじる方だったのでこの名前で呼ばれるのにはご不満だったらしい。でも彼の死後にこう名づけられてしまったのだそうな

 ただ作品中、エベレストの事は「エベレスト」と呼ばれているので、原音表記の話とはやっぱり関係ないのかな?

 その当時の背景をご存知の方いらしたらヘルプ!


 今まで外国の山の名前なんてエベレスト以外さっぱり知らなかった私ですが、ここのところ山マンガばっかり読んでたおかげで、大分覚えてきましたぜ~♪そうなってくると、なんとなくエベレストが俗っぽく思えてくるからフシギだ(笑)。
 富士山と同じ原理ですかいね





 さてさて。山仲間募集中のなごいくですが。
 先日羊毛講習会をやった時に「一緒に登ってあげようか?」と言ってくれた人がいたんだよ~ん♪
 彼女は、私が登ろうとしていた近所のM岳の近くに住んでいて、お子さん達と何回か登ったそうです。彼女の4歳の息子くんまでもが登ったそうな!さすがに五合目くらいで降りてきたらしいけど、小学生のお兄ちゃん達は頂上まで登ったってさ~。希望の光が見えてきたわ

 更に!
 先日ご近所の嫁さん仲間とパン作りの会をやった時にその話をしてみたところ、OL時代に山岳部で北アルプスなんかにも登っていたという方がいらっしゃいました!やった!
 そして彼女のお友達(同じく農家さんだけど私は挨拶程度しか話したことないの)が、自然が好きな人だから、きっと誘えば一緒に登ってくれるんじゃないかなあ、との事。これまたやった!

 ムスコくんも、なんとかベビーシッターのあてもありそうだし、なんとか実現できそうです!
 まずは私が登って、感じをつかんでからムスメ達と一緒に登ってみたいな~。

 まあ、M岳の山開きは6月だから、その前にトレッキングなぞしてみたいもんです。もちろん同志募集中♪

今日買って来た本

2007年02月25日 | 山の話


 買ってきちゃいましたがな~山岳ガイド3冊♪

 まずは穂高について知りたかったのでそのアタリを1冊。ご近所で私が登れそうな山を探すために北海道の本を1冊。そして、以前自分が登ったのがどの辺りなのかを知りたくて買った、丹沢(神奈川県にある山地帯)の本を1冊。
 丹沢に行ってた頃は丹沢の本を持っていたんですが、こちらに来て「もう二度と丹沢に登る機会はないだろう…」と処分してしまったのでした。もしかしたら登ったところには印をしてたかも?(いや、捨てたくらいだからそういう事は書いてなかったんだろうな)

 もひとつ、私が唯一「泊まりで」登った山がどこなのかを確認したく、先ほどから検索してましたが…イマイチぴんと来ない。覚えているのは「朝日岳(もしくは山?)」で、ふもとの方には温泉があって、夜は山頂で泊まって、という事。あとはこまごました記憶です。

 朝日岳という名前の山は日本中にいーっぱいあるの。確か群馬県だった気がして検索かけたらヒットしたんですが…そのこまごました記憶で違ってる気がするんですよね。ただ、登ったのは高校の時なので、20年近く経っていることを考えると、記憶が間違っている可能性も高い
 そもそもなんでその会に参加したのかも覚えてない(笑)。しかも山に登るとは知らずに参加したキャンプだったくらいなもんでして。


 今日は最後の母乳マッサージの日、先生も山に登ったりトレッキングの好きな方なので、どこに登ったらいいか相談してみました。私が登りたいと思っていた近所の山(盛大に山開きをするので、毎年町の広報に載ってるの)は、思ってたよりもちゃんとした山らしい。今日買った「北海道の山」によれば、大した標高ではないものの、800mくらいからハイマツ帯になってるようです。それならそんなに時間もかからないで私の希望する「森林限界を超えた山登り」が出来そうです。

 ただ、実際に山登りをしたいと思って検討してみると…最大のネックはムスコくんだ。マッサージの先生の助手さんみたいな方は、以前家族でこの山に登ったことがあるそうで、その時ご主人が生後10ヶ月くらいのお子さんを背負って登ったそうです。ご主人を持ってしても「無謀だった…_| ̄|○」だそうですが(爆)。

 やっぱり背負って登るのは無理よね。

 でもだんなやばあに預けるのも…無理だよね。

 かくなる上は、お金払ってでも人に頼むか?(最近は我が町でも預かってくれるトコが出来たのよ)

 少なくともばあには内緒にせんばならんな~


 先生のオススメは、ひとまずトレッキングはどうか?という事です。それならムスコくんをおんぶしながらでも出来るし、それに適した場所も教えていただきました。昨年夏に実家の父が来た時にも行った、根室の春国岱というトコで、バードウォッチングをする人が多く訪れる湖です。

 これならすぐにでもイケるね


 山に登るのも、その近所の山なら(ムスコくんをベビーシッターに預ければ)可能です。ただ、初めての山に私みたいなほとんど初心者が、いきなりひとりで登るのはあまりにも怖い!怖すぎる!ちゅうか、やっぱりそれは問題だろ~

 もうちょっと経験者に訊いてみてまた検討してみるけど…。




 やはりここはひとつ、山仲間募集!ですね。



 余談。
 画像一番左にサクっと見えてるマンガは、燃える青春テニスマンガ、「しゃにむにGO」の最新刊です

「こちら愛!応答せよ」

2007年02月25日 | 山の話
 先日オークションで落札した山モノ作品が届きました~♪

 

 上原きみ子さんの作品、「こちら愛!応答せよ」。講談社漫画文庫版で全4巻です。私の記憶が確かならば、ちゃお誌に連載されてました…と思う



 山で兄を亡くした主人公・愛が、山に魅せられて山岳部に入り、ひょんな事から岩を登りきったウデを見込まれて、岩登りの天才と言われる男のザイルパートナーになります。次第にその彼に惹かれていくのですが、彼は「恋人とはザイルを組まない」と固く決心していて…。
 後々ザイルパートナーを取るか、恋愛を取るか、というところにまで発展していきます。


 作品の前半はお兄さんの話がかなりのウェイトを占めています。私が覚えていたのはその辺だけで、その後の話長いとは知らなかった!しかも主人公がロッククライミングを始めるのも知らなかったよ~。

 岩登りの魅力もふんだんに描かれています


 私も登りたい!!


 でも、前の記事に書いたように、この体重では…しくしく。それ以前に小学生当時、のぼり棒すら登れなかった私では無理だろう、うん

 この作品をきちんと読み返してみたら、今まで全然覚えてなかったけど、この作品で初めて知った事がいっぱいあったのに驚きました。だって、連載をちらっと読んでただけなのよ、コミックスを買ってたわけでもないのにね~。

 こないだも書いた氷の中に眠ってる遺体とか(このマンガの後に、ロシアにマンモスの氷漬けがある事を知りました。だからこっちが最初)、ブロッケン現象(山頂や稜線上で太陽を背にした時、自分の影が前方の霧や雲に映る現象…作中より)、花摘み(山でのトイレ)…等々。こんなに自分に染み付いている作品だとは今回読み直すまで思っていませんでした。自分でオドロキ


 今まで読んだ山マンガでは、あまり女性登山家は出てきませんでしたが、この作品では普通に出てきます。私は実際には岩登りの現場に行った事ないけど、そんなに女性人口いるのかなあ?とちと考えてしまいました。この作品では、普通に男性女性半々っぽかった。マンガだから?

 作者の上原さんはとても研究熱心で作品に情熱を傾ける方で知られてますよね。もちろん山を経験された上でこの作品を描かれていたそうです


 私が幼い頃は、女優の和泉雅子さんが南極点に何度もチャレンジされてたのをニュースで見た記憶があります。子どもながらに「かっこええ~!」と憧れたものです。だってさ、女優だよ?ドラマなんかでお化粧している姿を見るとホントにキレイな方なんです。でも私が良く見たのは、顔半分凍傷になりかかったようなお顔…。でもかっこよかったんだな~。
 それと当時は植村直己さんもよく「○年の学習」等で見ましたし(確か私が小学生の頃に亡くなられたんだったかな)、映画「南極物語」もありましたし。ある意味私の中では山よりも南極ブームだったかもな(笑)。

 和泉雅子さんが山も登ってたのかどうかあまり詳しくないのですが(登ってそうだよね)、他にも医師で有名な女流登山家の方、いらっしゃいましたよね。ああ名前が出てこない!!スゴイ美人なんだよ!
 誰か助けてくだされ~。

 今度手記なんかも探してみようかな





 ってな感じで山に夢中ななごいくなのでした

 登ってもないのに!!(爆)

山よ!岳よ!

2007年02月19日 | 山の話
 帰省直前にハマった山岳マンガ。ネット注文しても在庫切れだったりと入手に苦労しましたが、横浜で無事揃える事が出来ました♪

 現在持っている山岳モノ3作品です。

 

 既にこのブログ内でも紹介してますが、左が村上もとか「岳人(クライマー)列伝」、右上が塀内夏子「イカロスの山」1~3巻(今月6巻発売予定)、右下が石塚真一「岳」1~3巻(現在3巻まで)です。

 「岳人列伝」はほとんどが外国人を主人公とした短編集です。以前にも書いたようにヒマラヤ登山には欠かせないシェルパ族についても大いに触れられています。


 「イカロスの山」は、大学時代にザイルパートナーだった男2人が、ヒマラヤで新たに見つかった未踏峰に挑むというストーリー。登山の話というよりも人間ドラマの方に重点が置いてある気がします。まあ私はまだ前半しか読んでないから、というのもあるんだけど
 ザイルパートナーだった平岡敬二と三上俊哉、そして三上と結婚した靖子の三角関係がね~。靖子さん、登場した時から平岡に惚れてるっぽかったので昔付き合ってたのかな?と思ってたら、本人曰く「十年かかって自分の気持ちに気付いた」そうです。うーん、既に息子も3歳になってるんだがな

 この平岡と三上、どちらもイカした男です(爆)。もちろん見目麗しいのは言うまでもなく。男としての器量というか…なんつーか、ともかくイカしてます。正反対のタイプなのでうまくいくんだろうな、平岡は天才肌で一匹狼タイプ、三上は優しく生真面目。女として平岡に惚れるのは分かるが、結婚するなら三上でしょう~♪

 山岳マンガとしてよりも、人間ドラマとして盛り上がってます、うん。これからが楽しみですなぁ~。現在4、5巻をネット注文中。6巻も今月出ます。

 (でもふたりのこんなイカした男達が取り合うようなオンナか?と突っ込みたくなるのは私だけなのだろーか


 さてさて「岳」!これぞ我が家にピッタリという作品名でしたのでとても期待していました。それと同時に「…たいした作品じゃなかったらヤだな」という気持ちもあったのだけど、ぶっ飛んだぶっ飛んだ。今のところ入手した山岳マンガ3作品の中で抜きん出ています。山岳モノじゃなくても素晴らしい作品だと思う!私の「マンガの保存の基準」にもドンピシャリ。読んでて元気になれる作品です

 主人公の島崎三歩は日本アルプスに住み(テントだよ)、山岳救助のボランティアとして活躍しています。その中では様々な人の死にも直面しますが、それでも山に憧れる気持ちが失せないほど、山の魅力満載です
 個人的に三歩みたいな人大好き!とっても温かいの。要救助者を発見した時、それが生きていた人でも、既に半年も前に亡くなってた人(つまり遺体探しをしてた)でも、「良く頑張ったね。また山においでよ!」と声を掛ける彼。いいです~。


 現在は「イカロスの山」の4、5巻をネット注文中。6巻も今月中に読めるでしょう。そして私が一番最初に読んだ山岳マンガ(?)であろう、上原きみ子さんの「こちら愛!応答せよ」全巻セットをオークションで入札中です。



 うーん、山に登りたいぞ!

 近所の道立公園の屋内遊戯施設に、ロッククライミングの練習用の壁があるんですよね。登ってみたいな~。

 でもその前に痩せないとな~

 小学生の頃のぼり棒すら登れなかったのを忘れたのか?自分!




 そーいや、ほとんど記憶がない「こちら愛~」を除き、私が今まで読んだ山モノ、上記3作品と「生徒諸君!」(沖田君が登山してます)は全て穂高が出てきます。日本で登山をやろうと思ったら穂高なのねぇ。

 北海道だって山いっぱいあるんだけどな。なんで出てこないんでしょ?その辺心当たりがおありの方、是非教えてください、ご応募お待ちしております。

 (しかもほとんどが冬山の話なのに、北海道は出てこないんだよな)

「岳」

2007年01月14日 | 山の話
 ここ1年ほど、どうしても「岳」の字が付いているものに目が行ってしまいます(笑)。←お分かりにならない方は過去ログを参照ください(どこかは教えたげません


 で、まず最初に1年前にこの字にこだわりをもつようになった時に、複数の人からご紹介を受けたのが、椎名誠さんの「岳物語」です。椎名さんの息子さんのお名前が「岳(がく)」だそうで、息子さんとの日々中心に綴ったエッセイがこの「岳物語」です。続編もあります。


 少し前、某掲示板で知り合ったパールさんに、彼女のそりゃもうすんばらしい蔵書(注・マンガ。もちろん彼女はマンガ以外も持っているが私が借りたのがマンガだけ)の中にあった村上もとかさんの「岳人(クライマー)列伝」という作品をお借りしました。作者は「龍―RON」や「六三四の剣」等多くの有名な作品がありますので、ご存知の方も多いかと思います。青年誌の方なので、女性はあんまり?かも知れませんね。

 この「岳」という字が入っていたので内容も知らずにお借りしたのですが、すんごい面白かったんですよ~♪出てくるのは実在の人物もいるのかな、フィクションも多かったですが、私があまり知らないのでフィクションと思ってしまってるかも知れません。それと、ヒマラヤ登山には欠かせない存在であるシェルパ族に関する話も多いです。

 話が少し脱線しますが、シェルパ族についてウィキペディアから引用。

 シェルパ族は、ヒマラヤ山脈登山の支援を主な生業としている、ネパールの高地少数民族である。

彼らの祖先は16世紀にチベットを離れ、南方のネパールに移住してきたとされる。 現在の居住地域は主にエベレスト南麓のクンブ地方で、他にインドのダージリンやシッキムにも住む。

この地域は寒冷な高地で農業は難しく、以前は放牧と交易によって生計を立てていた。 しかし20世紀に入り外国人によるヒマラヤ登山が始まると、高地に順応した身体を買われて荷物運び(ポーター)として雇われるようになり、その後登山技術を磨いた彼らは案内人(ガイド)としても雇われるようになった。 今では彼ら無しではヒマラヤ登山は成立しないと言われるほど重要な存在となっている。(登山隊内のシェルパのリーダーはサーダと呼ばれ、登山隊員もその意見を尊重する。)

このため、そもそも少数民族の名称に過ぎなかったシェルパは、ヒマラヤの現地人登山ガイドを表す一般名称となった。現在では、他の民族の出身者でもシェルパ族を名乗る場合がある。

登山案内人の職はネパールの平均収入と比べて高収入で、この職を得る競争は激しい。 しかし死の危険も大きく、多くのシェルパが登山中に命を落としている。



 登山家の話よりも、このシェルパ族の話の方が心に残ってます。私がこの作品に出会ったのはたまたまだったけど、出会えて本当に良かった!パールさん、ありがとう!
(後にパールさんから「岳物語」「続・岳物語」を頂戴しました。重ねてありがとうございました~♪)


 私がこの「岳」の字に初めて興味を持ったのは、以前にも書きましたがあるスケート選手がきっかけでした。1年前の記事なので…覚えてるかしら?田村岳斗さんという方です。先の冬季五輪ではテレビで解説もされていたそうですが、残念ながら私は見逃してしまった…ちっ。「岳斗」は「やまと」と読むんです。この読み方がとても印象的だったんですね。


 私は登山と言えるほどの事はほとんど経験がありませんが、山に登るのは好きです。高校時代に1度だけ、森林限界の上まで登って頂上で1泊しなければならないレベルの山に登った事があります。それと、専門学校に通っていた頃、丹沢山系(神奈川県。箱根の近く)に2,3度行った事があるかな、そんな程度です。
 とってもキツイけど、頂上に着いた時の爽快感…あれは味わった人間にしか分かりませんね~。

 高校時に山に登ったというのはホントに偶然でした。でもその前から山登りに興味はあった。その原因は…。


 庄司陽子さんの不朽の名作「生徒諸君!」です。

 あの作品中、多分一番人気を誇っている沖田君、彼は高校でワンゲル部に入り、そして最後には山で逝きました。今でも私の中では、彼が逝った「冬の穂高」はとてつもなく危険な存在として刻み込まれています(マンガだっつーのに)。

 その沖田君が、ひとつ山を登り、無事降りてくるたびに主人公であるナッキーにひとつずつ渡していた「カラビナ」という登山用具、憧れたもんです、うんうん。


 私が男だったら大学で登山やってたかもね♪

 でも、私が男だったら「生徒諸君!」は読まなかったかもね♪

 そして沖田君に焦がれる事はなかったかもね♪


 これ以前にも山を描いている作品を読んだ事があります。あれは…小3くらいだったと思うんですが、「ちゃお」誌に掲載されていた上原きみこさんの「こちら愛!応答せよ」という作品です。ウロだけど…確か主人公のお兄さんが山で遭難して、後に成長した妹が兄を探しに行く、という話だった気がします。で、最後にそのお兄さんが氷の中で眠っているのが見つかるんだったかな~(ご存知の方います?)。
 これも印象的でしたね~。この時初めて「氷の中で眠る」という事を知りました(もちろん亡くなってますけどね)。



 先日、本屋さんの新刊平積みコーナーで、偶然にも「岳」という作品を目にしました。石塚真一さんという方の作品で、ビッグコミック系です。新刊コーナーにあったのは3巻。棚を探してみると2巻が1冊だけ置いてあったので、別の本屋で1巻を探そうと、その時はそのまま帰りました。

 そして昨日、今度は別の本屋に寄って探してみると…新刊であるはずの3巻でさえ、カゲもカタチも見つからない。もうひとつ別の本屋に行っても同じく…

 しょうがない!とりあえず2巻だけでも買おう!そして1巻はネット注文しようと思って、最初に見つけた本屋に行ってみると…ない!ない!ない!
 店員さんに訊いてみた。すると…「あれ?今朝は3巻が1冊あったけど売れちゃったみたいですね~。2巻は昨日売れちゃったんですよ。入荷はちょっと注文してみないと分かりませんね。」と言われてしもた…_| ̄|○

 買っときゃ良かった!!


 家に帰ってきて、早速7&Yで検索してみた。でも、1巻も2巻も品切れ中、かろうじて3巻だけは買えたので、しょうがないからそれを注文しました。

 注文した後に、色々検索して内容を調べて見ました(先に調べろってば)。

 ここのところ、色んなメディアで絶賛されたらしくて、今回のように売切れ続出らしいです。内容は、山岳救助隊の話。某ブログによれば「恐らく企画段階では、『海猿』の山版だったのだろうが…」との事です。この作品が評価されている事のひとつには、要救助の人が、必ずしも助かるわけではない、という事のようです。普通マンガやドラマなら死なないっしょ?でもこの「岳」は救助途中で息絶えることもしばしばだとか…。その辺りも含めて、リアルに山の恐ろしさを表現している、と評価対象になっているみたいです。

 幾つか検索で読んだブログでは、どこでも絶賛されていました。私も到着が楽しみです。

 もしお近くの本屋orブックオフ等で1,2巻を見つけた方がいらしたら、是非なごいくまでお送り下さいませ!もちろんちゃんとお支払いもしますから~。


 さて、ネット注文すると同じページの中に「この本を買った人はこんな本も一緒に買っています」とか言う事が載ってますよね。大抵同じ作品の別の巻、同じ作者の作品、同じテーマの作品、です。

 今回ここに記載されていたのは、塀内夏子「イカロスの山」でした。もちろんこれも山岳系の作品のようで…。これもなかなか良い作品と別のサイトで評価されていましたので、ついつい注文しちゃった♪


 あんまりこんなマンガばっか買ってて、ムスコくんが大きくなってこれを読み、登山を志すようになっても嬉しいような心配なような…なんですけど(笑)。
 なんせ北海道ですからね。大雪もありますしね

(↑この「大雪」って、内地の人は「大雪山」って「だいせつざん」と読むよね。でも道民はみんな「たいせつ(ざん)」と読みます。面白いね)







 余談。
 先ほど沖田君について触れた時にカラビナに対しての私の幼い頃からのヒソカな憧れを書きましたが…。



 2年位前に、ダイ○ーでカラビナが売られているのを見た時は、ショックを受けました…_| ̄|○

 だって、沖田君は「命をつなぐ大事なもの」って言ってたんだもん…それが100円だったんだもん…200円商品ですらなかったんだもん…。