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いけいけじょっぴんくん!

「じょっぴん(鍵)かけたか」と鳴くのに託卵される彼女達(泣)。負けるなじょっぴんくん!

海上にぽっかり ~厚岸 弁天神社~

2011年07月01日 | 神社って面白いZ!シリーズ
 昨秋、ムスメその1とその2が厚岸(釧路と根室の間)で行われるキャンプに参加するので送っていった時。


 なにやら海上にぽっかりと浮かんでるモノが見えました。

 厚岸には何度も来てるんですけど、丁度複雑な交差点の目前なので、海上を見る余裕がなかったのかも知れません。


 そんで、半月くらい前にまたムスメその1が厚岸のキャンプに参加するというので、今度こそは!とデジカメを持って行きました。

 牡蠣で有名な厚岸です。厚岸大橋によって、厚岸湖の対岸につながっています。ここは汽水湖で、ここで牡蠣の養殖なんかをやっているんではないかしらん(多分)。


こんな感じね。


 遠いから分からないかも知れないけど、とりあえず橋から続けて撮ってみました。









 ちょっと寄ってみます。




 ね?なんかあるのは分かるでしょ?

 一応、肉眼だと「鳥居がある」という事は分かるんです。

 最初に見た時はホントに由来もへったくれも分からないし、友達に聞いても家族に聞いても誰も知らなくて(厚岸はうちから車で1時間半くらいかかる。用事がないのであんまり行く事がない)。


 でも、厚岸にある道の駅「コンキリエ」に寄ったら、名前はすぐに分かりました。地元のパンフレット等を見たら、一応厚岸のシンボルのようです。

 この神社のある島こそが「牡蠣島」で、鳥居が見えたのは「弁天神社」だそうです。昔はもっと大きくて、明治時代には周囲800mくらいはあったらしいんですが、地盤沈下によって今じゃ神社だけになってしまいました。


 厚岸大橋・牡蠣島・弁天神社(厚岸町HP)


 大正時代でも、保養所や料亭も建ってたけれど、今では満潮時は島が海面下に沈んで、神社と鳥居だけが浮かんでるように見えるそうです。
 ↑で私が撮った写真は丁度お昼くらいでした。潮ってあんまり意識したことないんだけど、どうだったんだろ?(ちなみに最初に見たときは夕方だった)。



 もちろん今ではこの神社へ参拝には行けません。漁船をチャーターしないと無理だって書いてあった(笑)。

 行けるなら行ってみたいんだけどな~。




 社の中にはこんな弁財天座像が祀られているそうです。


 いつ建てられたのかはハッキリしないとの事ですが、江戸時代後期の記録に1791年ではないかというような記述があるそうです。
 その後の幕末1852年に、この座像が奉納されたそうな。




 先日北海道新聞に、この弁天神社の記事がたまたま載ってて、それに明治中期の頃の神社の写真が載ってました(地元の名士達の集合写真)。その写真を見る限りでは、こないだの大津見神社の記事で書いた鳥居の「笠木」は、大津見神社とは異なり、反ってます。

 弁財点は確かにそんなに古い神様とカテゴリーではなさそうな感じがします(違ってたらすみません)。
 もともとはインドの神様が日本に伝わり、仏教や神道に取り込まれた呼び名だそうです。だから、日本の創世神話に載ってるような神様よりは、比較的新しいという事なのかも知れない(笠木の事だけで言うのならば)。


 弁財天って芸術の神様だとか(琵琶弾いてるし)、財の神様だとか(弁「財」天だし)言うことが多いけど、そもそもインドでは川の神様だったらしくて、その影響で日本でも水辺、島、池みたいな水に関係するところに多く祀られているんですね。

 厚岸の弁財天も然り。



 そしてそして。

 横浜出身の私としましては、江ノ島の弁財天はあるわ、鎌倉の銭洗い弁天もあるわで、かなり親近感を持たずにはいられない神様であります♪

 東京だけど、井の頭公園の弁財天も有名よね。カップルを別れさせるという(爆)。←もちろん江ノ島デートもよく言われる←あーだからか、別れたのは(おい)


 ちなみに日本の三大弁財天って、江ノ島と竹生島(これって琵琶湖にあるヤツ??)、そして安芸の宮島だそうですね。今回調べるまで知らんかった~。

 竹生島も安芸の宮島も以前から行ってみたかった場所なので、余計行きたくなりましたわ(どちらも平家物語に出てくるので興味あるのよ)。





 しかし…

 いずれこの神社、社も水没しちゃうんじゃないかしらん??

 (もっと早く沖ノ鳥島みたいにやっときゃよかったのに)




 余談。

 「弁天島」という地名って全国各地にあるそうで、その地名を集めたページを見つけました。

 弁天島コレクション

 この中のほとんどに弁天神社がありそうですが、いかんせんちっちゃい場所であることが多く、地図上で確認できない場合の方が多いそうです。


 そこにももちろん厚岸のものは書いてあったんですが…

 「厚岸湖上の島、島として存在するかはややあやしい」と書いてあったのにはわろた。

山津見神社 ~神社って面白いZ!シリーズ~

2011年06月30日 | 神社って面白いZ!シリーズ
 昨日の記事の通り、先日オホーツク海側にある東藻琴の芝桜公園に行ってきました。


 その公園内のてっぺんに小さい神社がありまして、ムスコその1とふたりでもうちょっと行ってみました(ムスコその1は綺麗なモノが好きなので、芝桜で超アゲアゲ♪)。






 いや~、実はここのところ神社に興味があってですね。好奇心を刺激されてしまいました!


 NHKBSプレミアム放送の「美の壺」という番組にここ最近ハマっておりまして、その中で先日「鳥居」の特集があったんですね。

 もともと神社は好きで、特に手水場の細工が気になってて(これ、今度記事にしますね←予告しておかないとすぐ忘れるので・笑)横浜にいた頃から友達とよく行ったもんですが、北海道の歴史は最近のものなので、歴史ある神社や寺社はなかなかないし…と久しく離れておりました。


 でもこの放送を見て、小さい神社でもなかなか面白いな~と再び興味を持ち始めたところなの。


 番組を見て初めて知りましたが、鳥居というのはおおざっぱに2種類に分けることが出来るそうで(その辺は是非こちらをご覧下さい)、鳥居の一番上の横木(笠木)がまっすぐなモノと、反っているモノ。この神社の場合はまっすぐですよね。

 これを「神明造り」と言うそうです。位が高く、由緒ある神を祭る神社に、この傾向があるようです。


 で、この神社の名前は「山津見神社」

 祭神は天照大神の兄神で大山津見の神。イザナギとイザナミの子なんですね。神話にはあまり記述がないそうなんだけど、有名どころである「コノハナサクヤヒメ」はこのオオヤマツミの娘だそうですよ。

 名前のまんま、山の神様だそうです(別名では海の神でもあるので、どちらの神でもあるそうです←ややこしい)。


 同じくオオヤマツミを祭神としている神社には、懐かしき大山阿夫利神社(うちの大学の近所にあった。神奈川県)もあるそうな。なんだか嬉しくなってしまいました~。

 確か大山神社もすんごい山の上にあって、ケーブルカーで行くんじゃなかったかな。私は結局一度も行けないままなのが心残りです。
 豆腐懐石料理なんかも有名なので、今度帰省したときには行きたいなぁ~。



 公園内の小さな神社でしたが、ちょっと好奇心をくすぐられ、満足のお出かけでした♪




 予てから神社についてはシリーズ化したいと思っていたので、新たにカテゴリーを作ってみました。

 住んでる土地が土地だけに、有名な神社とかはあまり出てこないとは思いますが、ちょこっと気になる事について書いていこうと思います。

 そんなにたいした記事ではないかも知れませんが、まあ神社のちっちゃなトリビアみたいな感じで。


 ※パワースポット云々、スピリチュアル云々という記事はまず出てこないと思いますので、その辺はご留意くださいませ~。




 京都とか鎌倉はいっぱい見所があるんだけどね~。その辺の昔の写真も少しさらってみる予定です。