なが~ンのごちゃごちゃ、そして長~く続く出口のないジャンクなパラダイス??

ジャンクと戯れている中年オッサンの日常と、嫌々な車いじり、オーディオなことや魚釣り等、仕事以外のことを書きなぐります。

R-2君、アクセルワイヤー修理2日目

2017年06月27日 23時50分12秒 | 車弄り、スバル R-2 (360cc)

本日のスバル弄りは5時間でした。

今日こそはアクセルワイヤーを完成させるぞ。と仕事をしないで取り組んだのですが、結果は完成せずです。

また、中島みゆきの「トロ」のフレーズが脳みそをグルグルとなったのでした。

そうそう。本日の作業内容を順番に書いていきます。その度に計測した数値が登場しますが、結果的にその数値が間違っていました。

もし私のブログを読んでアクセルワイヤーの自作にチャレンジする方は、ブログ途中に出てくる数値ではなく、最後に「まとめ」として数値を書いておきますのでそれを参考にしてください。

では、本日の作業内容です。

 

まずは、昨日に順番を間違えてとりつけてしまった「バネ仕掛けのカバー」を取り外します。

かしめた部分を万力と精密ドライバー、リューター等を使って、また分解しました。金属パイプを再利用しなければならないので慎重に作業するのです。

しかし、パイプの端が割れちゃいました。

あちゃー。やってしまったー。なのです。

わざわざこのパイプを新調するような軍資金はありません。

今月+今までに積み立てたスバル弄り軍資金は、ワイヤーと変態ナット8個を入手するのに使いました。(変態ナット8個のネタは、近日にブログに書きますね。たった8個のナット入手にすごい軍資金を投入しました)

今月はこれ以上、スバル弄りにお金をかけるわけにはいかないのです。

ということで、割れた金属パイプをそのまま用います。そうやって激貧が所有する物品は、激貧なことが理由になって完成度が下がるのですが、それは激貧なので仕方ありません。自分の稼ぎがないことに起因するので素直に受け止めるしかないのです。

と、いつもの激貧ネタを吐露したところで、次に進みます。

いよいよバネ仕掛けを再現することにします。

まずは、中に仕込むバネの向きです。

ペダル側はバネ寸切り状態です。エンジン側が先端が小さく絞られています。

アウターは、金属パイプ部分を境にして、ペダル側、エンジン側に分かれてます。

そのエンジン側に仕掛けが仕込まれてます。

金属パイプに覆われる部分がシースむき出しになる長さがあるのです。

この金属パイプに隠される部分の長さがミソでして、この長さ次第でワイヤーを引くときの初動力加減が変わると思われますが、その分ワイヤーの稼働距離も長くなります。

結局のところペダルのストロークと、ワイヤーの稼働距離がベストなのがいいのだろうと思いますが、そんなのを緻密に割り出すような脳みそと経験はありませんので、余計なことは考えないことにします。

特に、私が意識して計測したのは、金属パイプ内に隠れるエンジン側アウター(シース線だけの部分も含む)の長さです。というのは、このシースの先端にワイヤースリープが当るからなんです。ワイヤースリープの位置決めに重要なのでは?と考えました。(注意:この考えは間違ってました)

計測がすみましたので、バネ戻りワイヤーの重要部分と思われるスリーブを仕込みます。

恐らくですが、オリジナルのスリーブは真鍮製のリングのようなものを潰してかしめたうえで隙間にハンダ充填して固定しているものと思います。

ということは、細い真鍮パイプを入手して切断してスリーブを切り出すのが正解策だと思います。(お小遣いのある方は真鍮パイプからの切だしをお勧めします)

でも、激貧がこの1個のスリープのために真鍮パイプを購入なんてできるわけありません。

次は、ワイヤー用のスリープが小売されていないか調べたのですが、これぐらいの小さいサイズのもので小売りされているものは基本的にアクセサリーを作るためのものらしくアルミ製だったのです。

アルミはハンダがとっても付きにくいです。ということで不許可としました。

激貧なので仕方ありません。激貧相応の流用を手持ち部材でなんとかならないか検討します。

要するに、ワイヤーにしっかり固定できて、相応の強度があればいいはずと考えます。

これに目をつけました。

手持ちのギボシをワイヤーに通してみます。

ワイヤーといい感じの太さのギボシを見繕いました。

余計な保護チューブとねじ止めリング部分を切除します。

すると、スリーブになりそうな筒の完成です。

次はスリーブを固定する位置をどうするかです。

というのは....

ヤフオクで入手した切れたワイヤーはペダル側先頭のタイコが無くなっているので先端からスリーブまでの距離が明確ではありません。

車体についていたワイヤーは分解せずに保管しておきたいので、筒の内部のどの位置にスリーブがあるのかわかりません。

ついては次のように考えました。(注意:この考えで見繕った数値は間違ってました)

まずは切れたワイヤーからの推論です。

ワイヤー切断が、タイコからワイヤーが抜けたのか?タイコの根本で金属疲労で切断なのかで計測スタート位置の考え方が変わります。

ここは博打です。ワイヤーが抜けることはまずないだろうと、タイコの根本で切断だろうと考えました。

すると、ワイヤー根本からスリーブまでの長さは65cmと推測です。

次は車体についていたワイヤーです。

分解していないので金属筒の内部が切れたワイヤーと同じだろうと考えます。

車体についていた分は切れかけですがタイコは付いてますので、そのタイコの根本から金属筒の終端までの長さを測ります、それが67.5cmです。

そこから、切れたワイヤーのエンジン側アウタから実測して金属パイプ内部の長さを引き算しました。(注意:異なる個体のワイヤーからの実測値をミックスするのは間違いの元です。その結果失敗してますので真似をしないでください。)

67.5-3.5=64cmと出ました。

うーん。65cmと64cmの1cmの差なのね。

長い方が切れたワイヤーだからねー。きっとワイヤーが伸びているのさ。と考えて64cmを採用しました。(注意:結果として64cmは間違いでした)

ワイヤーにスリーブ固定位置をマークするのですが、もちろんのようにスプリングが邪魔をするのです。

ということで、スプリングを縮めまして、そこから伸びてこないようにバイスプライヤーでストッパーをする作戦にしました。

バイスプライヤーでワイヤーを挟むとワイヤーを傷付けることになります。それは重々承知の上で、私が下手くそ未熟者なのでバイスプライヤーに手助けしてもらいます。尚、バイスプライヤーはなんとかワイヤーをグリップできる程度に緩くしているのはいうまでもありません。

ギボシだったものをかしめまして、ハンダを充填です。

不細工ですが、しっかり固定できました。

ワイヤーを伸ばすとこのようになります。

さーて、ここからが私の推論で導きだした数値が正しかったのか確認作業です。

具体的には車体についていたオリジナルのワイヤーと、修理したヤフオク産ワイヤーとの、ひっぱり伸びしろの確認になります。

ワイヤー先端を引っ張って定規を差し当てて計測なのですが、私の身体には手が2本しかありません。

戻り機能付ワイヤーなので、両手でワイヤーを引っ張って定規の上にかざして目盛を読み取ろうとするのですが、そんなやり方で明確に測れるわけはありません。

面倒くさくなって、これでいいかというヘタレ思考がおきつつも、いやいや、両手で引っ張ったときの距離があからさまに違ったのでどうしても計測してチェックしなければなりません。

どこかに困ったときの猫の手はないかと辺りをきょろきょろ。万力に目が行くのですが、万力にタイコを挟んで引っ張りたくありません。なぜならタイコを変形してしまいそうです。

いいものを見つけました。メタルラック君に猫の手の手伝いをしてもらうことにしました。

メタルラック君の隙間にタイコを引っかけて右手でしっかりと一杯までワイヤーを引っ張ります。左手でノギスを用いて計測です。

製作したワイヤーが45mmです。

車体についていたワイヤーが55mmです。

うーむ。1cmの誤差かー。って思いながら、その1cmという数値に見覚えが....

作業しながらダンボール箱に書き綴ったメモを確認です。

あああっっ。「切れたワイヤーはきっと伸びているのさ」と気を利かせた1cmの誤差かー。

車体についてるワイヤーの計測値については分解しての計測ではなく、別個体の数値を用いて引き算推論だったから参考数値だったものねー。

1cm短いってどないなん?45mmのストロークってどないなん?と悩みます。

1cmだけ可動幅が短いだけなのだからいけるんちゃう?ってヘタレ思考がグルグルです。

ヘタレ思考でもいいのか?ヘタレ思考を論理武装できそうか?と思い巡らしていると計測していない数値があることに気付きました。

ペタル根本のタイコを取り付ける部分の上下ストローク長です。本当にペタルの根本のワイヤーが上下に動く長さを確認してみようということです。

またボンネットのところから覗き込んで、狭い隙間に差し金を突っ込んで、上から長いドライバーでペタルアームをつついて稼働させてみます。

狭い隙間で上からライトをあてながらなので暗くて差し金のメモリが読み取れません。

差し金に1cm置きにマスキングテープを貼りまして、かなりの誤差になりますが5mm単位でのストローク長を読み取ることにしました。

30~35mmという感じです。その程度しかワイヤー先端タイコは上下しないのです。

それなら1cm短くても使えそうかなーとヘタレ思考はするのですが....

脳みそ内の真面目菌が、今ならやり直しできるぞ。ストロークが短かったら嫁の太い足がアクセルを一杯に踏み込んだときにワイヤーが「プッチン」と切れるかもしれないぞ。嫁の大根足ステップはえげつないぞ。と囁いたのです。その囁きが脳内で大きく木霊しまして....

わかりました。わかりました。やり直ししますよ。

また最初からやり直そうかと考えましたが、激貧は今まで作ってきた部材を粗末にしたくありません。

失敗を経験したのだから、その糧として奉仕してくれた、苦労様でした、と廃棄するのが世間様なのでしょうが.....

「激貧、劣圧ネグレスト、父親は大様なのだ、子供は親にお金を奉仕するのだと心底思っている母親」の家庭で大きくなった性根の曲がりくねった激貧には、この失敗作を廃棄することはとてもできません。

ってことで、かしめたスリープをハンダ鏝で炙って、ハンダが緩くなったときにかしめをほどいてウリウリと1cmずらしました。とても苦労しましたがなんとか成功です。

ワイヤー芯線にハンダが付着してますが、この部分は鉄パイプの中で曲がる部分ではなく、スプリングが通ればいいだけなのでハンダ付着でもOKとしました。

さて、ストローク長の再確認ですよ。

どちらのワイヤーも一杯まで引っ張って比較です。

ほぼ一緒の長さ加減になりました。

ハンダが付いた芯線の上に綺麗にスプリングが被さり可動に問題がないのも確認しました。

結論として、タイコ根本からスリーブの位置までは65cmとなりました。

これで、バネ仕掛けは完了です。もちろん、ワイヤーを引っ張って手を放せばスルッとワイヤーが引きもどされます。

次はエンジン側のアウターの補修です。

アウター内部の古い油をパーツクリーナーで綺麗に洗い流します。するとグレーのシースと思っていたものが白色半透明のシースだったことが発覚です。

アウターを掃除しながらキズの確認です。

こいつもあちこちが傷んでますよ。

裂けているところ、溶けているようなところは、熱収縮チューブで補修です。

補修箇所が6か所になりました。ハンダ鏝で収縮チューブを撫でること1時間でした。

バネ仕掛け部分に金属パイプを被せます。もちろんパイプ内もウレアグリスをたっぷり充填です。

エンジン側アウターにウレアグリスを充填し、ワイヤー自体もウレアグリスまみれにして通します。

金属パイプをそれぞれのアウターにかしめます。

よっしゃー、これで峠を越えたぜー。

念のため、金属パイプの両端を収縮チューブで保護しておきます。

やっとアクセルワイヤーの体裁をしてきました。あともうちょっとで完成なのですが、残り時間は30分ほどになりました。

その30分は実質後片付け時間なので、ここでワイヤー弄りは中断ですが、片付け中も手のかからないことだけしておきます。

エンジン側のアウターキャップが錆びていたのでサビ取りしています。マスキングしまして...

そのまま放置だとまた錆びるのでジンクスプレーを吹きます。

あ~っ。残り時間ないぞー。本当はジンクスプレーは一晩放置したいぞーと思いながらも、えーいって色を入れました。

手元に転がっていたラッカースプレーです。いつものトヨタフォークリフトのオレンジ色です。

誰ですか?「また、リアルカンプラ遊びしているだろう。」と突っ込まれる方は.....

ブログを書きながら写真を見て気付くのです。これって塗膜に縮れが出ているような。ジンクコートの乾燥が不十分だったか?

さてさて....これで本日の作業は終了です。

次回は、長く余ったワイヤーを切断して切断箇所がほつれないように細工の作業となります。

あと、もうちょっとで、アクセルワイヤーの完成ですよ。

 

さてさて、次回で完成の予定ですが、ここにアクセルワイヤー補修作成作業をまとめます

まず数値です。

ペダル側タイコの付け根から、ワイヤー途中にかしめるスリープの位置までの長さは65cmでした。

ワイヤーを一杯に引っ張ったときのタイコ根本からアウター先端金具までの長さは55mmでした。

タイコのサイズは、直径8mmです。長さはオリジナルが12mm、私が採用したのは14mmでした。

ワイヤー芯線の太さは1.8mmでした。

切り出したワイヤーの長さは、修理前のワイヤーを横に並べて比較して必要十分な長さで適当に切り出しました。組み立てた結果30cmほど余ってます。

アウターはオリジナルの物を修復利用です。先端金具、ゴムキャップ類も再利用です。ついてはアウターの採寸はしていません。

 

私がした組立順番です。

切り出したワイヤーにタイコを取り付けました。

ペダル側ワイヤーを通します。

バネを通します。(バネに向きがあります)

バネ止めのスリープを固定します。

バネ仕掛け保護の金属パイプを通します。

エンジン側アウターを通します。

金属パイプとアウターをかしめて固定します。

まだしてませんが、余ったワイヤーを切りとります。

これで完成となります。

(掃除、グリスアップ、色塗りといったことは省略してます)


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