なが~ンのごちゃごちゃ、そして長~く続く出口のないジャンクなパラダイス??

ジャンクと戯れている中年オッサンの日常と、嫌々な車いじり、オーディオなことや魚釣り等、仕事以外のことを書きなぐります。

クラゴン君、ピットマンアーム交換

2020年07月16日 23時41分19秒 | 車弄り、クラウンワゴン(4ナンバー貨客車)

本日は梅雨の合間の曇り空です。天気予報では雨の気配なし。

そうなると1日時間を取って、本当に自分でもできるんかー、ド素人が手を出していいのかー、きっと苦戦するぞーという作業に手をだしました。

ド素人が苦悩しながら試行錯誤での作業時間は6時間30分でした。

きっとプロの方は、リフトでささっと車を持ち上げて、インパクトレンチでブヒッってボルトを外して、でっかいポールジョイントプーラーを用いてサクサクと外すんだろうと思います。2時間かからないのと違うかな?

まあー、それをド素人がしたらどうなるかですよ。

 

クラウンワゴンのピットマンアームという部品を交換です。

固定されているナットは2ヵ所だけ。つまり外すナットは2個だけです。

ナットを外すのはいいんです。問題はナットを外してからこの部品を抜き取るのに苦戦するってことなんですよ。

この部品は、ハンドル根元のステアリングボックスと、タイヤの旋回角度リンクのアイドラアームという部品にハンドル操舵角度を繋げる超重要部品です。

つまり、ステアリングボックスと、アイドラアームの2ヵ所へナット止めされているってことです。

トヨタ純正部品です。元々黒色の部品です。ミゾ切り部分で取り付け角度を間違えないためにミゾを飛ばしているところがあります。そこに白色のマークが記されてますよ。

で、貧乏症で錆が嫌いな私です。

ちょっとでも部品が長持ちするようにと願いを込めながら、油性シャシーブラックで塗装しました。

 

さてさて....

話し変わりまして....

この部品を交換する前にネットで事前調査しました。

クラウンワゴンでは、足ガクガク病のウイークポイントらしく、この部品を交換されているのが見受けられます。

それだけ交換する人がいるんだから、交換作業している内容があるのかと調べたのですが、私の検索がどんくさいのか見つかりませんでした。

クラウンワゴン乗りってお金持ちが多いのかなー、整備工場やディラーで整備してもらった系の内容が多し。

または、キューピー3分クッキングのように、これがこうなったという、ビフォーアフター的にサラリと流されて、交換後の走行フィーリングがこうなったというレビュー的なものばかりなり。

まあーねー、交換するのに苦戦した的な内容にでくわさなかったので、自動車整備として当たり前な工程で済む、または、その逆に変なノウハウが必要で試行錯誤で交換したので手順を見せたくないのどちらかなんだろうなー。

他車種で探すと、スズキジムニーにてこの部品交換事例がままあります。それも痒いところにとどくような写真が満載だったりします。

ステアリングボックスからピットマンアームを抜き取るのに、ごついベアリングプーラーを用いたり、どうしても外れないときはピットマンアームを削り取る。ふむふむ。そうなるか?と....

ジムニーよりは、きっとクラウンのほうが部品がこついだろう。でも、ごついだけで理屈は一緒だろう。ごついなりに苦戦するだけだろう。というのが私の前調査でした。

 

さてさて....

車体を持ち上げてウマをはめます。右前輪のホイールを外して車体下に潜り込みます。

ピットマンアームってすぐに見えるとこにあるんだよね。取り外すナットもすく目の前に2個あるだけです。

でもねー。ステアリングボックス側の固定ナットのすぐ前に立ちふさがる壁があるのよね。

この壁はジムニーにはないらしい。つまり、まっすぐに工具が入らないという難易度3倍増しってとこですか?

その立ちふさがる壁を取り外してみます。

これって部品名なんだろう。

ガードないしはボティー拠れ防止のサポートメンバとかかなー。

細いけど、けっこうしっかりした部品です。重さもそこそこありますよ。

立ちふさがる壁を取り除いたところで、その壁を固定するためのステーがフレームに溶接されているのかい。壁が小さくなっただけ...

いやいや、工具を差し込みやすくはなったぞ。

それでも、ステアリングボックスシャフト正面に壁があることに違いは無く、この時点でベアリングプーラーのような、まっすぐ引き抜く工具は使えないことが決定です。

整備書だとどんな作業工程が記されているのだろう。この手の部品ってまっすぐ引き抜くことが前提だと思うんだけど、まさかのステアリングボックスごと取り外して先端からピットマンアームを取り外すとかいうのだろうか?

私はステアリングボックスを取り外すってのは考えてませんよ。それって大事と違う?もしかしてパワステホースが云々っていうのちゃう?そういうのはしたくないよ。

 

さてさて....

ここからが試行錯誤の始まりです。

まずはピットマンアームの取り付けナットをどちらから外すかです。

私は難易度の高いほうから外す派です。だって私の手に負えないと判断したときに元に戻すときの手順が減るからです。

ステアリンクボックスシャフト先端のナットを緩めます。

2面幅30mmのナットです。ごついねー。

このナットを外せるかが最初の難関らしいです。他車種での情報ですが、めっちゃ固くてくじける人もままいるらしいです。

確かに、このナットはめっちゃ固かったです。

ド素人によるちょびっとだけ車弄りの経験での判断です。

おそらく13Kgぐらいのトルクで締め上げられているんと違うかな。

まあー固いけど、錆で膨らんだスバル君の部品を外してきた私には難なく外せました。

ステアリングボックスのシャフトにピットマンアームがめっちゃしっかりと食いついてます。

軽くハンマーでコンコンとして打検してみるのですが、ステアリングボックスのほうからも音を感じるので本当にえげつなく食いついていると判断です。

叩いてシバイテリンチして抜き取るっていうのは....

ステアリングボックスが壊れたら大変なので不許可です。

トーチで炙ってからハンマーでコンコンってのは、もっと最悪のアラスジにします。火を使うのは最後の手段にて....

ジムニーなどの他車種では、先端に大きいベアリングプーラーをかけて回す。というのが多いみたい。または三角形の包み込むようなポールジョイントプーラーを先端にまっすぐ被せてですね。

私の車体では先端に壁があるのでどちらの手法も物理的にできません。

そうなると横から差し込んで強引に広げる工具の類です。

社長が亡くなって廃業された整備工場からもらったポールジョイントプーラーを差し込んでみますが小さいのです。

そうなると痴呆親父に売りつけられたガラクタ工具を発掘です。

錆屑工具の中に使えそうな工具無し。手が赤錆でちゃいろく染まっただけです。

小奇麗だけど壊れていると思われる工具をほじくります。私が知識がないことをいいことに、壊れている綺麗な工具を、「こいつはピカピカやから気持ちいいやろ。こういうのも持っていたいやろ?」って高額で売りつけられているのよね。

メッキ肌が残っている道具って痴呆親父が使っていないってことですよ。何故に使わないのかについては、壊れているのが大半ってことです。壊れたので鉄屑箱に放り込んでそのまま。でも工具なので部品取とか考えて雨にうたれないところに置いてあったってことですね。

その中に、ガタガタに口が欠けたポールジョイントプーラーがありました。

どうしたら口が欠けるのよ。ぜったいにポールジョイントではない、別の用途で強引な使い方して一部分にだけ負荷をかけて欠けさせたに違いない。

その工具が、なんと社長死亡整備工場から頂いた使いこなされた工具と同じメーカー型番という偶然です。

壊れる前の状態もわかるので、それと比較しまして....

欠けた部分をまっすぐに広げて力が全体にかかるようにしてやれば、こいつでなんとかなるんじゃね。

痴呆親父の壊れた工具を削り倒します。ステアリングボックスの先端シャフトにあてがって差し込めるようになるまで削り倒しました。

左が、社長死亡整備工場からもらったものです。私の大事な整備工具として余生を過ごしてますよ。

右が痴呆親父のぼったくりで売りつけられた欠けて使えなくなっていた工具を、削り倒して加工したものです。

フォーク部分を広げたのもですが、アゴ部分もけっこう削ってますよ。

こいつをステアリングボックスシャフトに横から差し込んで締め上げていくのですが....

締め上げボルトが上向きです。つまり車体下ではなく、エンジンルーム内にボルト頭が出るのです。ボルトを締め上げるために工具を差し込むのですが、激貧の錆屑工具では、その空間にて痩身の力をこめて振り回せる工具がありません。

ただし、唯一の救いがありました。

私の車体はエンジンルーム内がアンコきつきつではないのです。

この上の空間はエキマニとマフラーの連結部分でそこそこ大きい空間があるのです。

上からソケットレンチの長い延長を突き刺したら届くのよね。

でも、ソケットレンチの延長をすると、プーラーを締め上げるような力をまっすくに的確に伝えるのは.....。ド素人の私にできるのか?

試してみたが駄目です。捻った瞬間にプーラーがふらついてずれるのです。

そうなると、ここはインパクトレンチか?インパクトならまっすぐ押すだけなのでプーラーもずれにくいのでは?

インパクトレンチ+長い延長+ソケットの組み合わせにて、私のもっている大きいほうのインパクトレンチにて、ガツガツとやっちゃいました。

プーラーは、ずれずにがっちりくいつきました。

ガツガツ、ガツガツ.....

インパクトレンチが空打ちです。まったく回る気配なしです。コンプレッサーだけが爆音で回り続けます。

くそー、しょぼいコンプレッサーだからインパクトの力が無いってことか。

削り倒した工具がめげる気配はないのです。そうなると....

ここで作業をあきらめて、組み戻してプロの整備師に預けてバカにされるか、強引に破壊工作にでるかの選択です。

そうですよ。破壊工作ですよ。

時計を見ます。15時ですよ。破壊する?やっちゃう?破壊時間はどのぐらいかかるだろう。ブツブツ....

破壊工作したとして、次に削り倒した工具が破滅したときはどうする?

破壊工作したらクラウンワゴンの自走は駄目だぞ。足がなくなるこになるので、明日に市営無料バスを乗り継いで輸入工具屋まで道具を買いに行くとか...。明日の天気は本降り雨ではないのね。それなら明日も継続作業できるなー。

とかなんとか、危ない方向に脳内回路が傾きます。だって今思えば、熱くて熱中症でまともな理論があやしいのです。

ジムニー乗りの方で数人がしていた破壊工作です。やっちゃいますよ。

ピットマンアームを物理的に破壊工作です。削り倒します。

火花を顔に被りながら削りますよ。もちろんシャフトは削らないように超慎重にです。

狭い空間に高速回転工具を突っ込んで目の前40cmぐらいのところで火花ちらしてますよ。それも寝転がって仰向けでの作業です。超絶危険なことしています。

ここまて削ったらピットマンアームの張力というのかな?食いつく力が緩むらしく....

インパクトレンチ+長い延長+ソケットの組み合わせにてエンジンルーム上からインパクトレンチで回したら....

ガツガツって、音が違います。

遅いながらも回り始めてます。

ガツガツガツ音。コンプレッサーのエンジン音。30秒打ち付けて3分ほど休憩。ってのを5回ほどで外せました。

次は反対側のタイロッドへ固定しているナットです。

こちらも相応に苦戦というか食いつきが大変だったのですが、ステアリングボックス側と比べたら鼻くそレベルで外れました。

これでピットマンアームを抜き取りできました。

抜き取った直後、掃除する前のステアリングボックスのシャフト部分です。

この赤色のやつがなんなんでしょう。錆かと思ったのですが掃除したらなくなります。接着剤のようなものなのかグリスなのか正体わからずです。

取り外したピットマンアームと、取り付けるピットマンアームの比較です。

純正部品なのでもちろん問題無しですよ。

取り外したピットマンアームの破壊工作した部分ですよ。これだけ削るのに苦戦しました。

このぐらい削れば張力が弱くなって、私のような激貧がもっているガラクタ工具でもなんとかなるってことなんでしょうか?

ともかく外れてよかった。

さあー、ここから折り返し点ですよ。この時点で夕方5時ですよ。

ステアリングボックスシャフトの先端を掃除するのはもちろんですが、ピットマンアームを取り外して空間ができたので周辺も掃除します。

ついで仕事ですが油性シャーシブラックも吹き付けました。

掃除したステアリングボックスシャフト先端の写真です。

赤色の錆みたいに見えた謎物質は掃除で消えました。シャフト自体も錆びていないと思います。

緑色のマークは、ミゾが飛んでいる部分に私が目印をつけてます。ピットマンアームを差し込むときの位置あわせ目印です。

引きの写真です。シャーシブラックで周辺が黒く塗装されたのがわかってもらえますか?

ステアリングボックスの表面も掃除してシャーシブラックを塗りましたよ。

車体下から潜り込んで缶スプレー塗装なので、自分にも塗料が降りかかります。

地べたを這い回って作業しているので時々頭が触れているらしく、髪の毛にもシャーシブラックが付着してなんだかなー。

もう夕方になると車体下は暗いです。作業灯を出してゴソゴソです。

陽が沈む前に作業を終わらせるために、ここからは写真撮影もちょっとだけになります。

ピットマンアームを組み戻します。差し込み部分、ミゾ部分になにかグリスを入れるべきだろうか悩みます。というかそのまま差し込んだらミゾ部分に錆が来て大変なことになるかと....

どのグリスにするかなんですが....

高速回転するとこではないので熱は無いよね。でもナットを思いっきり締めこむようなところだよね。そうなると....

ド素人のバカ脳+激貧の手持ち部材からの選択にて、モリプテングリスを採用です。

モリプテングリスをなすくって組付けました。

ステアリンクボックス先端にトルクレンチが入らないので締め付けトルク管理ができません。私のいい加減な手トルクにて、13Kgぐらいのトルク(ホイルナットよりはきつく締め付ける)にて締め上げました。ナットから飛び出しているシャフトの先端が分解する前と同じぐらいなのを目視確認しておきます。

タイロッド側はトルクレンチにて4Kgにて締めてみました。もちろん割りピンもしますよ。

よっしゃー、ピットマンアーム組付けできたー。舵取り機構をあちこち揺すってガタがなくなりました。

作業の邪魔になった壁部品です。

もちろん作業の合間にシャーシブラック塗装してますよ。

これの組み戻しはボルト4個をさくさくと締めるだけです。

このタイミングにて藪蚊の襲撃が始まりました。くそー、どんどん日暮れになっているってことだー。

今日締めたボルトナットの先端にシャーシグリスをなすくって錆防止です。蚊の攻撃でいらいらしながらも、あちこちの最終確認をしました。

よっしゃーって車体下から這い出まして、道具を片付けます。

あっ。完成写真撮影をしていないことに気づきます。

すでに車体下は暗がりですよ。あの下にはもう潜りたくありません。蚊もいっぱい飛んでいます。

タイヤハウスから見えているタイロッドと固定しているナット部分だけ撮影しておきます。

つまらない完成写真が一枚だけです。

 

じっとり暑い中での熱中症と背中合わせでの試行錯誤作業でヘトヘトのヘロヘロです。

今晩に車を運転するのは嫌だなー。と思ったのです。これってロートルの始まりってことでしょうかね。

ともかく運転に自身がない疲弊体調って脳裏によぎったので今晩の出歩きはやめました。

ついては、部品交換後にどうなったかの感想は無し。

それでもガレージ敷地内で、溝蓋とかを乗り越えるときの感触が違うのは実感しています。

 

作業後の総走行距離メーターです。

208123Kmです。

2ヶ月前に反対側のアイドラアームを交換したときは207348Kmでしたので、左右の部品取り付け差は775Kmってことです。

さあー、これでステアリング周りは10年延命できたかな?

 

次の足回りは...

ダフルウイッシュボーンの、ブッシュ類の交換になるのかなー。

主治医からは「あんたならやれるやろ?」ってニヒルに笑いながら言われちゃっているのですが....

道具がなー。って道具さえあればなんとか次もできそうなんだけどなー。

プレスが欲しいなー。プレスがないと、あのごつい足回りのブッシュ抜き取るのが大変そうなのよねー。ってブツブツ....

 

以上、本日のクラウン弄りでした。


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