気ままに

吉田雅夫のブログです。染色・版画・料理・パソコンなど、気ままに記録しています。

染色用 T シャツの柔軟仕上

2015年06月30日 | 染色

染色用の白い T シャツは、縫製できる最低限の仕上げ加工しかしていないと思います。
そのためか、洗濯を繰り返していると、柔軟剤を使っても風合いが粗雑になってきます。
通常の T シャツの多くは、生地が傷むまで着ても洗濯時に柔軟剤を使えば風合いの劣化は少ないと思います。
自分で染めた愛着ある T シャツ、まだ痛んでいないので何とか治せないか試みました。

綿ニットの柔軟仕上げで効果の大きいものの1つは、アミノシリコンです。
多分、多くの T シャツにもアミノシリコンが使われていると思います。
アミノシリコン系の柔軟剤で柔軟処理をしてみたいのですが、柔軟剤としてのアミノシリコンが手に入りません。
毛髪用の”フリー&フリー ダメージエイド トリートメント” に配合されています。




成分表の中の、ジメチコンは、ジメチルシリコンです。
アミノプロピルジメチコンとアモジメチコンが、アミノシリコンです。

アミノシリコンの含有量が不明なので、どのぐらい使ったらよいか分かりませんが、T シャツ重量の10%でやってみます。
T シャツ重量の10倍の40℃の湯に、ダメージエイド トリートメントを溶かします。
この中に T シャツを10分ほど漬け込みます。時々、もみ洗いのようにして生地内部に薬品を浸透させます。


取り出して、濯がず、絞って吊り干しをします。
次いで、洗濯機で洗剤を使わずに洗います。アミノシリコンは綿に親和性があるので水では落ちませんが、他の不要なものが落ちていきます。この時、洗濯機用柔軟剤を使用します。
タンブル乾燥機で乾燥させます。この処理が浴中柔軟と同じ効果があると、私は、思います。

風合いの評価は1日置いてからします。
アミノシリコンで浴中柔軟のような効果が出ています。ヌメリのあるソフトな風合いが再現できました。使用量 T シャツ重量の10%で十分過ぎます。
風合いには好みがあり、ドライタッチのソフトが欲しい時には向きません。

普通の T シャツなどでも風合いに不満があったら使ってみたいと思います。