気ままに

吉田雅夫のブログです。染色・版画・料理・パソコンなど、気ままに記録しています。

蒸し器改良

2013年05月14日 | 染色

昨年末に、「反応染料1相法」というブログの中で、燻製器の筒を利用した蒸し器を紹介しました。

この燻製器では、高さが不足していましたので、継ぎ足すためトタン板を購入しましたが、この際、筒をトタン板で自作してみました。

0.3mmのトタンですが、曲げるのが大変です。凧糸と養生テープで丸く縛って、数日置いて馴染ませます。


使用した接着テープと接着剤は、耐熱性のいい下記2点です。
耐熱アルミガラスクロステープ(ニトム)
スーパーX(セメダイン)


内側を耐熱テープで止めます。


重なっているところに接着剤を塗ります。


外側も耐熱テープで止めます。


一回り径の小さいものも作ります。


マフラー用の断熱材です。


細い方の筒の下部です。
下から10cmぐらいのところに、断熱テープを接着剤で三重に巻き、2つ重ねられるようにします。一番下に一重に巻き、隙間を埋めるようにします。


2つの筒を重ね、耐熱テープで固定します。筒を重ねた高さは約80cmです。


筒の断熱材に、ポリエステルの膝掛けを選びました。サイズが100x70でちょうど合います。80℃ぐらいまで保つアルミガラステープで固定します。


ポリエステルを巻いたところです。


試運転です。
上段の鍋の底に蒸気漏れを防止するシリコンのクッキングシートを敷きます。
自作木枠を筒の下にはめ込み、筒を安定させます。


予め、湯を台所のガスコンロで湧かしておいて電熱器に乗せます。
1050Wのシーズヒーターの電熱器です。600Wの電熱器では火力不足でした。


99.8℃まで上がりました。蒸気の量も充分です。
蒸し器として使えると思います。


サイドからの蒸気漏れがありません。
ポリエステルのカバーも手で触れられるぐらい断熱しています。


反応染料の固着や、ロンガリットの抜染の蒸しに使います。
28cmの鍋には1時間以上蒸せれる水が入りますので、直接染料や酸性染料の固着にも使えると思います。