気ままに

吉田雅夫のブログです。染色・版画・料理・パソコンなど、気ままに記録しています。

Tシャツを染める(2)反応防染

2013年07月08日 | 染色

差し色、地色ともに、反応染料を使う防染にて、Tシャツを染めてみました。

反応染料には、VS 染料(レマゾール、スミフィックス)と MCT 染料(カヤシオンP)の2種類あります。この反応基の違いを応用した方法です。VS 染料の反応基は、亜硫酸ソーダと反応しセルロースと反応できなくなります。地色にVS 染料、差し色にMCT 染料と亜硫酸塩を使えば防染できます。

差し色のレシピです。
MCT反応染料
重曹
尿素
ポリミンL
亜硫酸ソーダ


Tシャツをたたんで、板で留めます。


山の部分に筆描きしていきます。乾燥して畳み直し、再度筆描きし乾燥します。


地色レシピです。
VS染料
重曹
尿素
ポリミンL

Tシャツを絞って、筆描きします。


乾燥後です。差し色の上に地色(濃いオリーブ色)が被っています。


蒸します。


洗います。



完成です。


防染の良さを感じさせない上がりですが、筆描き後と比べると、防染されていることが分かります。

(註)今回は、地色も重曹を使った1相法で固着しています。
私のブログ「反応染料の防染」の亜硫酸塩防染の項では、地色を2相法で固着する方法を述べています。

ニットでは、2相法が困難であるため1相法で固着しました。
VS染料を1相法で使う時は、重曹添加後のポットライフが短いので、当日使い切って下さい。また、蒸すまでガス退色しないようビニルに包んで保管下さい。