写真製版でシルクスクリーンを始めようとした時、原稿を Mac で作り、プリンターで出力して製版することを考えていました。プリンターは A4 ですので、型枠、露光機など A4 サイズに合わせて作成しています。これで、大きな柄をプリントすることを考えました。
A4 より大きな柄を、A4 サイズに分割して版を作ります。
分割は、GIMP などのアプリで手作業でできると思いますが、これを簡単にやってくれるアプリを見つけました。
PosterRazor というアプリで Mac 版もあります。元来は、大きなポスターを分割して出力するものです。
PosterRazor のサイトからダウンロードできます。
使い方は簡単です。
STEP1: アプリを起動し、画像ファイルを読み込みます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/e9/3e23b244de7fc0f9212b2d4d7c7cf34d.jpg)
STEP2: プリント用紙サイズです。ディフォルトで A4 になっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/91/89e7f6baaae07f32979d5a06df74209e.jpg)
STEP3: ポスターを張り合わせる時の糊代です。この目的には不要ですのでゼロにします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/72/83c16ab889ed9c3c2105826c4ae1f5e6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/8d/f045e4b1bfe4f7a528844c99e2813476.jpg)
STEP4: 分割条件を決めます。
完成画のサイズを指定するなら、Absolute size を選びます。
指定したプリントアウトサイズで何枚に分割するかなら、Size in pages を選びます。
下図は、左右に2分割する条件です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/f9/2fc571dd6d01aa2305d0ff683c28d920.jpg)
STEP5: Save the poster をクリックすると PDF ファイルで保存されます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/f6/ecc053b2061bf0414729c0e68afc15b4.jpg)
作成された PDF ファイルでプリントアウトします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/e9/aeaf2000e64ea260164968d43dfcaec5.jpg)
このまま製版すると型合わせが難しいので、星を入れてみます。
2枚をトレス台に乗せます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/af/54fa1e30a905601b910cd0122df08724.jpg)
左の紙の右端の上下に星を入れます。オペークインクで丸印を描いています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/48/33a8b2170454771978a8cb56c0fc473c.jpg)
左右の紙を型合わせして置き、右の紙に星を写します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/cc/9bab65d9209ca61f120775bb37256294.jpg)
星の完成です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/41/13af4132f3daf2d8ce0cce40f54aff20.jpg)
星の使い方です。綿の生地に反応染料でプリントする場合、1枚目のプリント時に星を水で洗えば落ちるペンで生地に描きます。星をセロテープなどで塞ぎ、プリントします。2枚目は星をセロテープで塞いでおいて型合わせし、プリントします。
版画の場合、紙に顔料プリントですので洗いの工程がありません。
剥がせる両面テープで紙を貼っていく方法が考えられます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/0a/ce556d3db604325d7444499cad623e57.jpg)
見にくいので、両面テープで貼った紙の四隅に点を打っています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/de/047a521933c22c72a299c67242b76c1a.jpg)
星は捺染用語です。本来は、型を送る時に使うものですが、これも広い意味で星と言えるでしょう。