気ままに

吉田雅夫のブログです。染色・版画・料理・パソコンなど、気ままに記録しています。

製版:大きな柄を分割して版を作る

2015年02月13日 | 製版

写真製版でシルクスクリーンを始めようとした時、原稿を Mac で作り、プリンターで出力して製版することを考えていました。プリンターは A4 ですので、型枠、露光機など A4 サイズに合わせて作成しています。これで、大きな柄をプリントすることを考えました。

A4 より大きな柄を、A4 サイズに分割して版を作ります。
分割は、GIMP などのアプリで手作業でできると思いますが、これを簡単にやってくれるアプリを見つけました。
PosterRazor というアプリで Mac 版もあります。元来は、大きなポスターを分割して出力するものです。
PosterRazor のサイトからダウンロードできます。

使い方は簡単です。
STEP1: アプリを起動し、画像ファイルを読み込みます。


STEP2: プリント用紙サイズです。ディフォルトで A4 になっています。


STEP3: ポスターを張り合わせる時の糊代です。この目的には不要ですのでゼロにします。



STEP4: 分割条件を決めます。
完成画のサイズを指定するなら、Absolute size を選びます。
指定したプリントアウトサイズで何枚に分割するかなら、Size in pages を選びます。
下図は、左右に2分割する条件です。


STEP5: Save the poster をクリックすると PDF ファイルで保存されます。


作成された PDF ファイルでプリントアウトします。


このまま製版すると型合わせが難しいので、星を入れてみます。
2枚をトレス台に乗せます。


左の紙の右端の上下に星を入れます。オペークインクで丸印を描いています。


左右の紙を型合わせして置き、右の紙に星を写します。


星の完成です。


星の使い方です。綿の生地に反応染料でプリントする場合、1枚目のプリント時に星を水で洗えば落ちるペンで生地に描きます。星をセロテープなどで塞ぎ、プリントします。2枚目は星をセロテープで塞いでおいて型合わせし、プリントします。

版画の場合、紙に顔料プリントですので洗いの工程がありません。
剥がせる両面テープで紙を貼っていく方法が考えられます。


見にくいので、両面テープで貼った紙の四隅に点を打っています。


星は捺染用語です。本来は、型を送る時に使うものですが、これも広い意味で星と言えるでしょう。