拾い読み★2011-021≪小林宏・速報②≫

小林宏、阪神入り　打撃センスも魅力、確かな実績と自信　
★球児につなぐセットアッパー有力も
阪神の今オフ最大の戦力補強が秒読み段階に入った。球団はロッテからＦＡ宣言した小林宏投手（３２）＝本名・小林宏之＝と、２０日に大阪府泉佐野市のホテルで入団交渉を行う。既に水面下で複数年契約などの条件を提示している。守護神・藤川につなぐセットアッパー候補として期待される一方で、全くないわけではないのが、「先発再転向」の可能性だ。
年明けから小林宏の代理人と交渉を続けてきた阪神。昨年のシーズン中からひそかに狙いを定めてきた獲得作戦が、詰めの段階に到達した。
南信男球団社長が１９日、小林宏と直接、入団交渉することを発表。「タイガースにとって朗報です。明日２０日に交渉をすることになりました」と報道陣の前で報告する声を弾ませた。
「何かしらうまくいってタイガースのユニホームを着てもらいたい。実際のところ、ウチがシーズンが終わった時から小林選手に来てほしいということを、第三者を介して気持ちだけは伝えようとしていました。大リーグの関係で交渉が遅くなったけど、ウチのチームで大事なポジションで仕事をしてくれると思います。早くに直接話してもらえるというのはタイガースにとって朗報。印象は悪くないと思いますよ」と南社長。脈ありどころか、強い手応えを隠さなかった。
小林宏は自主トレ先の石垣島から空路大阪に入って交渉の席に。阪神は南社長だけでなく真弓明信監督が“口説き文句”を用意して誠意を示す。
指揮官は小林宏の起用法について「今のところ求めているのは、球児の前（の８回）が一番かな。久保田も渡辺も何年もあそこでやっているけど、少しそういうところをしっかり考えないといけない。一番大事なところで力を発揮できなかったり、調子を落とすことになっていくんで」とセットアッパー構想をちらつかせている。
ただ、小林宏は石垣島での自主トレ中にも「（先発、リリーフ）両方やる自信はある」と、先発へのこだわりを捨てたわけではない。
パ・リーグ球団関係者からは「どちらかというと続けて登板すると疲れが残るタイプ。昨季は終盤に調子を落としたのも蓄積疲労が大きかったようで、決してリリーフ適性が高いとはいえないのでは」との指摘もある小林宏。もともとはいかにも真弓監督好みの先発完投型で、２００９年以来２年ぶりの先発再転向を探る価値も十分ありそうだ。
そのメリットのひとつが、投手が打席に立つセ・リーグで小林宏の打者としての能力にも光が当たることだ。
小林宏は「実は打撃は得意」と自らアピールするなど打撃には少なからず自信を見せている。０４年から昨年まで交流戦６年間の打撃成績が２５打数６安打で打率は・２４０。二塁打３本、３打点をあげている。
新人時代には当時の山本功児監督がその高い打撃センスを認め「走力など身体能力が高い。仮に投手としてダメなら打者として育てる」と公言していたほどだ。
リリーフ専任の昨季は打席機会がなかったが、先発復帰でローテに入ってくれば打撃力を発揮するチャンスとなる。
もう一つのポイントが開幕投手の経験だ。
昨年負けなしの８勝を挙げた能見は順調なら当然候補として名前があがりそうだが、当の能見は「相手がヤクルトですから僕はないと思いますよ」と遠慮気味。
確かに能見はヤクルト戦では通算１８試合に登板して３勝５敗、防御率５・７７と苦手としている。
そうした事情を承知している真弓監督は開幕戦の先発については「経験、実績を重要視したい」と経験者の起用も模索していく。
安藤が０８年から昨年まで３年連続３回務めているが、昨年の不振から再出発となり、開幕登板については「自分はそういうことも言っていられない立場。無理してそこを目指すより、１年間戦える体を作ることが大事」と慎重だ。
その他の顔ぶれでは久保がロッテ時代の０６年にソフトバンクとの開幕戦で先発したが５失点と打ち込まれて黒星。下柳も０７年に開幕投手を務めたが６回２失点で敗れている。
独特の緊張感から開幕戦では苦戦している投手が多い阪神への入団で、小林宏は存在感を増してきそう。
０８年に日本ハムとの開幕戦に登板。５回まで１安打投球も６回途中に足がつって無念の降板となり結局１失点で敗戦投手となったが、ダルビッシュと堂々投手戦を演じたことでハクをつけた。
セ・リーグに少ない本格派右腕だけに、先発としての魅力に目をつぶってしまうのはもったいない存在でもある。




小林宏、虎入団表明！早くも“生涯タテジマ宣言”
優勝へのキーマンが虎入りを決断した。阪神が獲得を目指す、ロッテからＦＡ宣言した小林宏之投手（３２）が１９日、自主トレ先の沖縄・石垣島から大阪入りし、阪神入団の意思を表明した。阪神とは２０日に大阪府内で入団交渉を行うが、事実上、『虎のコバヒロ』が誕生した。真弓明信監督（５７）が待望していた“八回の男”の口からは、「１つ、１つ勝っていって優勝、日本一を目指していく」と、早くも「日本一宣言」も飛び出した。
虎の誠意が届いた。石垣島での自主トレを中断し、関西空港に降り立った小林宏は「僕の中では阪神で頑張ろうと思っています。悩みましたが、熱心に誘ってくれましたので」と、メジャー移籍を断念し、阪神入団の決意を固めたと明かした。
メジャーか国内か。ここ数日間、熟考を重ねた末の決断だが、迷いはない。「今日ぐらいに決めました。今はすっきりした気持ちです」と淡々とした表情で話した。
昨季終了後、小林宏はメジャー移籍を目指して海外ＦＡ権を行使した。しかし大リーグ６球団からのオファーは、いずれもメジャー４０人枠を保障されない「スプリット契約」。あくまでも本人はメジャー契約での移籍を希望していた。
小林宏は２４日までに進路を決める考えを示していたが、その後も米球界の状況が動かなかった。そんな中「必要としてくれる球団で頑張るのが選手として一番幸せだと思う」と、虎に心が傾いた。メジャーへの未練もない。「今は全く考えてません。高いレベルで考えたら、野球に取り組む姿勢は変わらない」。阪神に骨をうずめる覚悟か、の問いには「そうですね」と“生涯タテジマ宣言”まで飛び出した。
一方で阪神は、早々と、メジャー移籍が実現しなかった場合の獲得に名乗りを上げ、水面下で小林宏サイドと接触を重ねてきた。２０日の初交渉では、２年総額５億円（出来高を含む）程度とみられる条件を提示するだけでなく、本人が望むならば、ロッテ時代に慣れ親しんだ背番号「４１」も用意する構えだ。守護神・藤川の前に投げるセットアッパーとして大きな期待がかかるＦＡ右腕に対して、球団側も最大限の誠意を示すつもりだ。
初交渉を待たずして、『虎の小林宏』が事実上、誕生した。本人も既に、虎戦士としての自覚が満ちあふれている。「自分の力がチームの勝利につながるようにしたい。一つ一つ勝っていけば、優勝、日本一につながると思う」。６年ぶりのＶ奪回、そして２６年ぶりの日本一へ‐。何とも頼もしい右腕が虎投の一員になる。

虎のコバヒロ誕生へ大阪で電撃交渉決定
虎のコバヒロ、２０日にも誕生！　阪神は１９日、メジャー移籍を目指していた小林宏投手（３２＝ロッテからＦＡ）と２０日に大阪府内のホテルで入団交渉を行うことを発表した。真弓明信監督（５７）が直接出馬して、一気に決着を目指す方針。昨季の日本一守護神が「８回の男」としてＶ奪回の使者になる。
コバヒロへのラブコールが通じた。２０日にも阪神小林宏が誕生する見込みとなった。ＦＡ右腕が２４日まで予定する沖縄・石垣島での自主トレを一時中断し、大阪で電撃交渉。球団側は南球団社長、真弓監督の２トップが出馬して、一気に口説く。
【真弓監督】　何とかうまくいってタイガースのユニホームを着てもらいたいと思っています。（小林宏の）印象は悪くないんじゃないかなと思う。
朗報はこの日、代理人を通じて届いた。球団側はメジャーを希望する小林宏に配慮して、長期戦を覚悟していた。支配下登録選手を６８人として「コバヒロ枠」を確保。条件は２年契約で昨季年俸１億７０００万円をベースに、ロッテ時代から背負う背番号「４１」の提示も検討している。ただ、あくまで小林宏の意思を尊重して、待ちの姿勢を貫いていた。
小林宏は、今月末までメジャー契約のオファーを待つ方針だった。２４日の自主トレ打ち上げまで結論を出さない構えだったが、時期を前倒しして交渉に臨む。
【南球団社長】　いい方に解釈しています。タイガースにとって朗報と、現状について思っています。（２４日以降を）待つつもりでいましたけど、いい方なので早ければ早い方がいい。直接お会いして、最後のつめをしたい。
念願がかなった対面交渉。指揮官もありったけの熱意を伝える。すでにコバヒロ加入時にはセットアッパーとして守護神・藤川の前を任せる考えを示している。
【真弓監督】　ウチのチームとしては、働いてほしい大事なポジションで仕事をしてくれる選手だと思う。ウチが一番欲しがっているところなので、最初に会った時に（起用プランを）伝えてもいいかなと思います。
ロッテを日本一に導いた守護神が「８回の男」として加入すれば、まさにＶ補強だ。昨季は藤川が５８試合中８試合で８回途中から登板した。小林宏を獲得できれば、久保田、藤川と「ＫＫＫの方程式」が成立。勝負ゲームで敗れた昨季の悔しさを晴らすこともできる。
【真弓監督】　実際に、すごく、シーズンが終わった時からずっと来てほしいなということで、いろんなところから気持ちだけは伝えようとしていた。大リーグの関係で遅くなったが、前向きに何とか話していけばいいと思います。
小林宏のＦＡ宣言から約２カ月。待ち続けた恋人がタテジマに袖を通す瞬間は、もうすぐだ。

小林宏に真弓監督直接出馬で決着目指す
阪神は１９日、ロッテからＦＡした小林宏之投手（３２）と今日２０日に大阪・泉佐野市内のホテルで入団交渉を行うことを発表した。真弓明信監督（５７）が直接出馬して、一気に決着を目指す方針。早ければ、今日にも「阪神のコバヒロ」が誕生する見込みとなった。小林宏はこの日、沖縄・石垣島での自主トレを一時中断して関西入りした。今月末までメジャー契約のオファーを待ち、２４日の自主トレ打ち上げまで結論を出さない構えだったが、阪神との交渉時期前倒しを決めた。
阪神側は、小林宏に配慮しつつ、支配下登録選手を６８人として「枠」を確保。条件は２年契約で昨季年俸１億７０００万円をベースに、小林宏が愛着を持つ背番号「４１」も検討している。
南球団社長は「いい方に解釈しています。直接お会いして、最後のつめをしたい」と自信満々。加入時にはセットアッパーとして守護神藤川球の前を任せる考えを示している真弓監督も「（小林宏の）印象は悪くないんじゃないかなと思う。ウチが一番ほしがっているところなので、最初に会った時に（起用プランを）伝えてもいいかなと思います」。待ち続けた恋人との初対面が待ち遠しいようだった。



虎のコバヒロ２・１ブルペンデビュー
優勝へのキーマンが虎入りを決断した。阪神が獲得を目指す、ロッテからＦＡ宣言した小林宏之投手（３２）が１９日、自主トレ先の沖縄・石垣島から大阪入りし、阪神入団の意思を表明した。
小林宏は２月１日の宜野座キャンプ初日に、その力を虎党に“初披露”するつもりだ。石垣島自主トレ終了後、「（キャンプインに）合わせなきゃいけないでしょ」と、語気を強めた。
自主トレ５日目はダッシュ、遠投など約２時間のメニューを消化。肩の仕上がりも上々で、「ブルペンで投げるよりも実戦で投げる方が楽しいし、好き。最初は直球から投げていって、強い球が放れるように仕上げる」。早期の実戦マウンドも視野に入れた。

真弓監督、頼むでコバヒロ「八回の男」
頼むでコバヒロ！！阪神・真弓明信監督（５７）は１９日、スタッフ会議後に対応し、「考えたら一番うちが欲しがっているところなんで、何とか最初に会ったときに伝えてもいいかなと思いますけど」と、改めて小林宏を球児の前を投げる『八回の男』として起用する考えを示した。同席する交渉の中で、指揮官の熱い思いを自らの言葉で伝えるつもりだ。
昨年オフ以来、獲得に向けて情報を集め、動向を見守ってきた。「実際のところ、うちが（昨年の）シーズンが終わったときから来てほしいなということでね。大リーグとの関係で交渉としては遅くなったけど、必要な大事なポジションで仕事してくれる戦力だと思う」。右腕の加入により球児の負担を減らすだけでなく、久保田を含めて勝利の方程式は強固になる。
ずっと待ち続けてきた“朗報”は、この日の午前中に届いた。南球団社長はスタッフ会議終了後、小林宏サイドから連絡があったことを明かし、２０日に初交渉を行うと発表した。「いい方向に考えていますけど、直接お会いして最後の詰めをしたいと思います」。本人の口からＯＫをもらうまで、喜ぶつもりはない。
「何とか（交渉が）うまくいってタイガースのユニホームを着てもらいたいと思ってます」。真弓監督もまた、慎重に言葉を選んだ。だが頭の中にはもう既に、小林宏を加えた「最強リリーフ陣」の躍動がはっきりと描かれている。

阪神・沼沢本部長、人的補償も用意
阪神・沼沢正二球団本部長は１９日、ＦＡ宣言した小林宏之投手を獲得した際のロッテからの人的補償について「プロテクトの用意？それは、してるだろう」と話し、すでに２８人のプロテクト選手の検討に入っていると明らかにした。昨季年俸が１億７０００万円の小林宏は、ロッテ選手の年俸上位１０位以内に入っているのは確実で、ロッテは阪神に対し金銭か人的の補償を求めることができる。