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今、自分が出来ること。やれること。それを精一杯やっていかなくちゃ!!

コラム記事【7/11~7/12】

2024年07月13日 01時08分08秒 | マリーンズ2024
≪7/11≫


コンディション不良を繰り返し、今季は9試合の登板にとどまっているロッテ・佐々木朗希。プロ入り後に規定投球回を満たしたシーズンはなく、ファンの歯がゆさも募る一方だ。西武、ロッテの監督を歴任した伊東勤氏も自身のYouTubeチャンネルで「一体、どこを見てやっているのか?将来的にはメジャーでいいが、まずは日本の野球、チームのためでしょう。シーズンをみんなと戦っていくのが野球の形」と言及。疑問と苦言を呈した。

現役時代に150投球回以上が8度、うち3度は200投球回以上と〝イニングイーター〟としてタフネスぶりが際立ったていたのが西武・渡辺久信GM兼監督代行(58)だ。

「イニングは気にしても、球数を気にしたことはなかったね。春季キャンプでは毎年、2500球が最低ノルマ。シーズンでもそれぐらい投げるわけだから、肩に〝記憶〟させる。投げ込むと、走り込む以上に内転筋を使うから、下半身の筋肉系のケガは1回もなかった。現役を長く続けた両大輔(松坂大輔と三浦大輔)もやっぱ投げ込んでいたもんね」

長期離脱することなく、ローテーションを守ったのは先発投手としての矜持(きょうじ)だ。「今の時代、こういうことも言っちゃいけないのかもしれないけど、シーズン中にケガするっていうのはやはり準備不足。それで結局、若い子はレギュラーが取れない。吉井(監督)も大変だね」と、同じ1965年生まれの指揮官の心中を思いやった。

確かに時代は違う。確固たる分業制が確立されたブルペン事情も違う。だから、渡辺監督代行は「俺は根性論」と笑う。肩に炎症があれば、鎮痛剤であるボルタレンを服用してマウンドに上がった。「試合前に3錠飲んで、五回ぐらいで効き目が切れるからまた2錠追加して…。そして七回ぐらいに胃薬」と回顧。右手のマメが潰れれば、「八回に皮が剥けて、九回は全球フォークで乗り切ったこともあった。フォークだと患部を擦らなくて済むから」-。

6月13日の交流戦。広島・九里に130球で完封負けを喫したが、八回を終えた時点で124球。九回も志願でマウンドに上がった右腕を見て、渡辺監督代行はベンチで「なめとんのか。引きずり下ろせ!」とゲキを飛ばしたが、翌日には「今どき珍しいよね。あの球数で完投するのは。でも、ああいうピッチャー、俺は大好き」と目を細めた。

働き方改革が叫ばれる世の中だ。渡辺監督代行の追憶をただの〝武勇伝〟と聞く選手もいるだろう。ただ、いつの時代も、熱い人間、熱い行動には人の心を動かす力がある。そう信じたい。(東山貴実)

(サンスポ)

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≪7/11≫


力強いストレート

 ロッテの鈴木昭汰は開幕から27試合連続自責点0に抑えるなど、ここまで30試合・28回1/3を投げ、1勝1敗14ホールド3セーブ、防御率0.64と抜群の安定感を見せ、7月23日と24日に開催される『マイナビオールスターゲーム2024』にも監督選抜での出場を決めた。

 ブルペンに欠かせない存在となった鈴木は昨年ストレートの強さとインコースをテーマに投げ、自主トレは日本通算236セーブをマークする松井裕樹と行い野球に対する考え方、栄養面などを学び、“継続”して取り組んできたことが“結果”に結びついている。

 特に開幕から力強いストレートを投げ込み、直近でも7月3日の日本ハム戦、9-6の8回一死走者なしで上川畑に1ストライクから投じた2球目の外角149キロ見逃しストレートが良かった。 

ストレートに関しては「悪くはないと思います」と話し、ストレートの制球についても「交流戦よりかはいいかなと思います」とのことだ。ストレートが安定してストライクが取れることで、マウンド上での安心感に繋がっているのだろうかーー。

 「真っ直ぐ良かったなというのはマウンドで思ったりしていなくて、必死に投げているだけです。なので、投げている途中に今日真っ直ぐいいなというのはないかもしれないですね」。

 また、同日の日本ハム戦は今季初自責点、初黒星を喫した6月29日のオリックス戦以来の登板。「引きずってもしょうがないので、次同じことをしないようにという気持ちが良かったのかなと思います」と1回を無失点に抑えた。

 鈴木は7月5日の西武戦でも1回を無失点に抑え現在2試合連続で無失点中だ。 

左打者を封じる

 鈴木は4月終了時点で右打者の被打率.130(23-3)に対し、左打者の被打率が.286(21-6)と左打者にやや打たれていた。

 しかし、5月以降は左打者の被打率.118(34-4)とほぼ完璧に抑え込んでいる。5月25日のソフトバンク戦で周東佑京を二併に仕留めてから6月29日のオリックス戦で森友哉に安打を打たれるまで、左打者に対して19打数連続無安打に抑えた。

 左打者を抑えられている要因について訊くと鈴木は「対左の方が悪いので、そこは意識しています。特に何かを変えたと言われたらわからないですけど、何ていうんですかね、スライダー、真っ直ぐの精度が左の制球を見直してやっていました」と教えてくれた。

 5月21日の西武戦、蛭間拓哉に2ボール2ストライクからインコースの144キロストレートで見逃し三振に仕留めたのを境に左打者を封じ込んでいるように見える。

 「言われたらという感じですけど、四球を結構出しているのでそこはダメかなと思います。ただ、被打率が下がっているのはいいことかなと思います」。

 12日からは好調のオリックス、首位・ソフトバンクの6連戦が始まる。今後を占う意味でもチームにとってはオールスター前、大事な戦いとなりそうだ。「やることは変わらずしっかり1試合1試合自分のできることを精一杯やりたいと思います」。チームの勝利のため、鈴木は腕を振り続ける。

▼月別の左打者被打率
3・4月:.286(21-6)
5月:.150(20-3)
6月:.083(12-1)
7月:.000(2-0)

取材・文=岩下雄太

※月別の被打率の月が4月:.150、5月:.083、6月:.000となっておりましたが、正しくは5月:.150、6月:.083、7月:.000でした 

(ベースボールキング)

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≪7/12≫


 あの日、ブルペンでの状態は良かった。「きょう、いいね」。ブルペンでピッチングを目にした誰もが、そう口にした。黒木知宏投手コーチも「今年一番の出来に感じた」とあの日の状態を振り返る。しかし、だった。結果は全くの逆に出た。打者一巡の9連打を浴びるなど2回3分の0を投げて被安打12、11失点。6月4日、東京ドームでのジャイアンツ戦で小島和哉投手は打ちひしがれた。

 「ブルペンで調子がよくてスピードも出ていた。周りもそう言ってくれていた。それだけに本当に悔しい。ローテーションを変更してまで1週間の最初の火曜日に投げさせてもらった。首脳陣の皆さまの週の流れをつくってほしいという期待だと感じていた。それなのに長いイニングを投げることができなかった。期待をして託してもらったのにという悔しい気持ちだった。めちゃくちゃ落ち込みました」

 小島はあの日をそう振り返る。デビュー戦を思い出されるノックアウトともいえた。プロ初先発をした2019年4月4日のライオンズ戦(当時のメットライフドーム)で2回8失点という残酷な結果だけを残して早々に途中降板をしている。

 「あれ以上のことはもうないと思ってしまった自分がいた。でも、あれ以上に打たれた。改めて野球は紙一重だと、野球の難しさが身に染みました」と話す。

 結果的にこの登板(今年6月4日、ジャイアンツ戦)が尾を引いたかたちにもなり、その次の登板となった6月11日のベイスターズ戦(ZOZOマリンスタジアム)でも敗れた。交流戦が終わりレギュラーシーズン再開初戦となった6月21日、首位ホークスとの北九州でのゲームにも先発したが敗れた。もうチャンスはないとすら覚悟した。それでも翌日、みずほPayPayドームの外野センター付近で練習をしている時に次回も予定通りに先発をすることを告げられた。感極まった。その目は涙であふれていた。

 「あの東京ドームのゲームも期待されているからこそ、あそこまで投げさせてもらえたのかなと思う。普通だともっと早く降板させられていてもおかしくない。これだけ結果が出なくても期待をし続けていただいているのだから絶対に応えないといけないと思った」と小島。

 やれることはすべてやるとばかりにもう一度、原点に戻って練習に取り組んだ。コーチと話し合い、コーディネータやアナリスト、トレーニング部門スタッフなどさまざまな部門の人から助言を受けた。自己分析をする中で、見えてきた課題と自分の良さがあった。それらを修正してマウンドに上がった。

 「最初はなかなか切り替えることもできなかった。でも、それなりの理由があるから打たれた。しっかりと深く受け止めないと自分の成長はないと思った。絶対に仕方ないで終わらせてはいけない。色々と気が付いたこともあったし、原点回帰することで大事な事も見つめ直すことができた。見えたこともあった。プロで100試合以上に投げさせてもらっている中で、忘れがちになっていることもあった」

 6月28日のバファローズ戦(ZOZOマリンスタジアム)で久々の5勝目を挙げると7月5日のライオンズ戦(ベルーナドーム)で6勝目。少しずつ本来の背番号14のピッチングが戻り始めた。思えば小島はプロ初先発で打ちのめされ、そこからはい上がって2年連続開幕投手になるまで登り詰めた。9者連続安打の屈辱もいつの日かそのプロ野球人生を語る上で大事なターニングポイントだったと振り返ることができる日がくるに違いない。

(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)

(千葉日報)

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≪7/12≫


 ロッテの夏の特別イベント『BLACK SUMMER WEEK 2024』が12日からスタートする。選手たちは同期間中、BLACK SUMMERユニホームを着用して戦う。藤原恭大は21年、BLACK SUMMERユニでチームトップの本塁打(3本)、盗塁(4盗塁)、得点(7得点)を活躍した。

 昨季は7・8月の打率.228(101-23)だったが、夏といえば、藤原の季節でもある。大阪桐蔭高時代の3年夏には夏の甲子園大会全国優勝に輝き、プロ入りしてからも21年に7月の月間打率.400(35-14)、1本塁打、5打点の成績を残し、東京五輪明けとなった8月も打率.316(57-18)、3本塁打、10打点の活躍で7・8月度の月間MVPを受賞した。

 今年は7月、ここまで8試合に出場して打率.333、2三塁打、1二塁打、8打点で、現在4試合連続安打中。7日の西武戦では2本の適時三塁打を放ち3打点を挙げた。

 藤原は現在の状態について「普通くらいですね」とのこと。では、どうなったら最高の状態になるのだろうかーー。 

 「(最高の状態は)なかなかないですけど、上がる前は絶好調だった。みんなシーズン絶好調は2、3回くればいいくらいなので、そこは、はい。自分で決められないので、勝手に上がってくるのかなと思います」。

追い込まれてから8安打

 藤原は今季12安打マークしているが、そのうち8安打が2ストライクと追い込まれてから打ったもの。カウント別成績を見ても、2ボール2ストライクからの打率は.500(10-5)を記録する。

 藤原は追い込まれる前までは右足をあげるフォームで打ち、2ストライクとなってからはノーステップ打法で打つ。本人も「追い込まれてからも余裕があるので、そこは気持ちの余裕があっていいのかなと思います」とのことだ。 

試合前の打撃練習
 試合前の打撃練習を見ていると、センターから逆方向へのライナー性の打球が多く、引っ張った打球も最後の数球くらいだ。昨年の秋季練習では「角度、最低ライナー、そこをイメージしながらやっていました」とほとんどがライトへ引っ張った打球で、2月に行われた石垣島春季キャンプでもライトへ引っ張った当たりが多かった。

 試合前練習で逆方向に打っているのは、「逆方向に打てている時のバットの軌道が自分の中で一番良い。基本みんなそうなんですけど、引っ張り、引っ張りになると肩が出たり、試合になったら打てなくなる。基本逆方向で行って、最後の5球は引っ張るという感じでやっています」と説明した。

 昨年10月に取材したときに外野の競争を勝ち抜くために「ロッテの現状外野を見ると長打を打たないと出られないところだと思うので、率もそうですけど、長打にこだわってやっていかないといけない」と話していたが、一軍に復帰した現在、改めて訊くと、「その通りだと思います」と“長打”を打ってポジションを勝ち取る考えは変わらない。

 藤原の夏が始まった。「変わらず、上位打線に回して勝ちにつながるようなヒット、出塁、走塁を心掛けてやっていきたいと思います」。今年は藤原にとっても、マリーンズファンにとっても熱い夏にする。

取材・文=岩下雄太

(ベースボールキング)

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≪7/12≫


帰ってきた背番号1が頼もしい。開幕前に右膝膝蓋骨の骨折で離脱したロッテ・藤原恭大外野手(24)が、6月28日に1軍復帰を果たすと、7月11日時点で10試合に出場し打率・333、9打点と躍動している。

好調を支えているのが試合前のルーティンだ。試合前練習では片手で短いバットを振ったり、試合用よりも500グラムほど重いバットを使ったり、肩にバットを乗せた状態でスイングをするなど6、7種類ほどのティー打撃を毎日行っている。

スイング軌道や今の状態を確認するのが目的で「毎日一緒のことやる。バットを内に出すイメージを持ったり、シンプルに重いバットから軽いバットでやって振りやすくしたりしています。調子が悪ければ2つくらいティー打撃を追加してやったりもします」と意図を明かした。

リハビリ期間中に確立した決まり事。「骨折してから時間もあったんで、もう一度自分を見つめ直した。ルーティンからしっかりかえて、そこが本当に今も生きている。引き出しも増えました。調子が悪くなった時も戻せると思うので、しっかりやっていきたい」。昨季は開幕からレギュラーとして出場していたが、5月中旬に太もも裏の痛みで離脱。復帰後は打撃の状態がなかなか上がらなかった。6年目は「今季こそは―」との思いで、1軍でプレーできない悔しさも胸に好調をどうしたら維持できるのか模索した。

復帰後は主に9番打者として活躍をみせるが、まだ「絶好調ではない」という。調子のバロメーターは逆方向に強い打球がきれいなバットの軌道でいくかどうか。「まだバットが一発で出てきていない。下半身もあまり使えていなかったので、そこは修正して徐々にできてきている」。打ったときの感覚や打撃の動画で確認するなどして修正を図っている。

チームの外野手は打率リーグ2位の岡や7月の打率・500(24打数12安打)の高部、本塁打リーグ3位のポランコと好調な選手が多い。吉井監督は「守れるポジションはみんな違うのでうまくやっていきたい。藤原が出るとお客さんは盛り上がりますし、レギュラーになってチームを引っ張ってほしい」と期待をする。

巻き返しに向けて戦いは始まったばかり。藤原は「やるべきことをしっかりとやって1試合でも1打席でも多く立ちたい」と誓った。快音を響かせて絶対的な存在へとなる。(森祥太郎)

(サンスポ)
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