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拾い読み★2015-363≪コラム記事≫

2015年12月28日 18時48分11秒 | マリーンズ2011~15
【球界ここだけの話(403)】
ロッテでも変わらずに…スタンリッジのナイスガイっぷり


 ついに、彼のいないチームを取材する日が来てしまった。ロッテが12月25日に獲得を発表した前ソフトバンクのジェイソン・スタンリッジ投手(37)は、記者がここ何年も継続して取材してきたナイスガイだった。

 阪神からソフトバンクへ復帰したスタンリッジの後を追うように、記者も2014年シーズンに阪神担当からソフトバンク担当に異動。2シーズンを過ごし、2015年の12月から記者は再度、阪神担当となった。勝手に縁を感じていたため、助っ人右腕も3年ぶりに虎へ復帰しないかと(きっと多くの虎党と同じように)ひそかに期待していたが、願いは通じなかった。彼が着ることになったのは、千葉のチームの“タテジマ”だった。

 離れるのがつらいほどに、彼のナイスガイエピソードは枚挙にいとまがない。今季は兵庫県生まれの日本人の養女、ケインちゃんを第2子として迎え入れたことも話題を呼んだ。長男キャッシュ君とともにケインちゃんも引き連れてお立ち台へ上がるようになると、翌日などにはカメラマンに「このあいだの写真をもらえないか!?」と何度も何度も要求していた。

 阪神時代から休日には何度もユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)へ出かけるなど家族を愛し、どこへ行っても日本を楽しんだ。ソフトバンク時代も夏には福岡市内のプールへ何回も遊びに行き、水着姿でファンとの記念撮影に快く応じていた。

敬けんなキリスト教徒ということもあり「子供の名前の頭文字はやっぱり『C』に決まりだよ」と語っていたこともあったというが、2015年8月に生まれた第3子となる女の子の名前は「HARLOW(ハーロウ)ちゃん」に決まった。ジョイ夫人の発案だったそうだが、スタンリッジは自身のこだわりを強く主張することなく、二つ返事で快諾したという。

 2015年シーズンには「公益財団法人東日本大震災復興支援財団」に対し、1勝につき20万円を寄付。10勝(7敗)だったため200万円を寄付した。オフには2010年に大地震に見舞われたハイチにも継続して訪問しており、社会貢献活動への意識も高い。本当にいい人間、イイ男で、よき父だった。

 新天地が東京ディズニーランドにもほど近い幕張となって、最愛の家族も喜ぶかもしれない。ロッテ入りに際し記者が思いだしたのは、彼がソフトバンクの選手としてQVCマリンフィールドに乗り込んだ2014年の春に話していたことだ。先発での登板を翌日に控え「ロッテの応援はメチャメチャいいと思う。(敵の)僕のためには歌ってくれないと思うけどね」と苦笑いしていた。

 今度こそ思う存分、あの歌声を浴びることができる。彼ならどこでも愛され、期待に応えるだろう。旅の続きは、遠くから見つめていきたい。(阪神担当・長友孝輔)

(サンスポ)
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