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拾い読み★2010-135

2010年05月14日 05時26分50秒 | マリーンズ2007~10
 

 



福浦、史上初“代打逆転満塁ビデオ判定弾”
「ファウル」が5分後に「満塁本塁打」となった。180度運命を変える劇的な逆転弾。今季から導入されたビデオ判定がもたらした「史上初」の出来事に、横浜スタジアムは沈黙の後、歓声と悲鳴が交錯した。
1点を追う6回1死満塁。代打で登場した福浦は1ストライク2ボールからのフォークをバットで巻き込むようにとらえた。飛距離は十分。右翼ポール際への大飛球はスタンド上段で弾んだ。本塁打を確信して一塁にゆっくり走りだした時だ。工藤一塁塁審はファウルの判定。マウンドの真田は「よしっ!」とばかりにグラブを叩き、一方の福浦は「え?(ポールを)巻いたでしょ?」と目を丸くし、思わず腰が砕けた。西村監督はすぐに抗議に飛び出した。
審判団の協議により、ビデオ判定に委ねられた。そして5分後、判定は本塁打に覆った。バットを持ったまま運命の判定を待っていた福浦は「走るの?」と確認してから、ダイヤモンドを一周。塁上で待たされていた3人の走者も走りだした。
「絶対に入っていると思っていたし、ファウルと言われてガクッときた。ビデオ判定があって良かったです。頼むぞって気持ちで待っていたし、本当に良かった。あれがファウルになるのとではえらい違いですから」
04年6月1日のダイエー戦(福岡ドーム)で杉内から放って以来、自身2本目のグランドスラムは、史上初の「代打逆転満塁ビデオ判定弾」。ビデオ判定でファウルが本塁打に覆ったケースは初めてだけに、喜びも倍増するのは当然だった。
01年に首位打者を獲得し、06年まで6年連続で打率3割をマークした「幕張の安打製造機」も07年以降はいまひとつの成績。今季は同じ一塁手の金泰均が加入し、指名打者や代打での出場が続くが、「与えられた仕事を精いっぱい頑張ります」と腐ることなく仕事をこなし、チームを首位返り咲きに導く起死回生の一発を放った。交流戦中は代打の切り札。限られた出番の中で結果を出す福浦のバットはチームに欠かせない。
≪代打満塁弾はパリーグ70人目≫
代打の福浦(ロ)が6回に満塁弾。代打満塁本塁打は自身初で、パ70人目(80本目)。交流戦では05年5月21日楽天戦の新井(広=現阪神)、07年5月31日ソフトバンク戦の矢野(巨)に次ぎ3年ぶり3本目で、パの打者は福浦が初めて。この日の打球は、一度ファウルと判定されながら、ビデオ判定の結果本塁打に。打球のビデオ判定は今季7度目。うち、判定を経て本塁打と認定されたのは今回が4度目になるが、ファウルが本塁打に覆ったのは今回が初。

ロッテ・福浦、代打逆転満塁ビデオ判定弾!
ビデオが首位を連れてきた! ロッテは13日の横浜2回戦(横浜)を、福浦和也内野手(34)の“代打逆転満塁ビデオ判定本塁打”など19安打の猛攻で14-6と圧勝。交流戦を2戦2勝でスタートし、8日以来の首位に立った。
新ルールのたまものだ。1点を追う六回一死満塁。代打・福浦が1-2から136キロのフォークをすくい挙げた。打球は右翼ポール上空へ。最初は「ファウル」の判定も、まさかの大どんでん返しが待っていた。
プロ17年目で初の代打逆転満塁本塁打は「ビデオ判定」のおまけ付き。苦笑いを浮かべながらダイヤモンドを一周だ。
「ビデオ判定があってよかった。あれがファウルでは、チームもオレもえらい違いだよ。最高の結果になって本当にうれしい」
二回、チームは突然のアクシデントに見舞われた。先発・唐川が右手薬指に打球を受け負傷退場。三回から緊急登板したD2位・大谷(トヨタ自動車)も、1回3安打2失点と踏ん張れなかった。
そんな横浜に傾きかけた流れを、ひと振りで引き戻した。4月13日の日本ハム戦(札幌ドーム)でも、延長十回に代打で勝ち越し本塁打。9日の西武戦(千葉マリン)で自打球を右ひざに当て、ひざの血を抜いて強行出場して決めた。ここぞの場面で頼れる“根性男”の存在が、ロッテを支えている。
西村監督は「誰かが悪いときでも、みんなでカバーできるのが今年のロッテ」と快勝に胸を張った。西武が敗れ、8日以来の首位奪回。何があっても動じない。この強さ、本物だ。

ロッテ首位!福浦が逆転満塁“ビデオ判定弾”
ロッテに歓喜の瞬間を、ビデオが運んできた。少し遅ればせながら…。
1点を追う六回だ。満塁で代打に出た福浦が、右翼ポール際に特大の当たりを放った。本塁打を確信し、喜び勇んで一塁に走りだす。すると、塁審は「ファウル」。「え?」。普段は冷静なベテランが目を丸くし、拍子抜けしたように転んだ。
審判団が集まり、運命はビデオ判定に委ねられた。合格発表を待つ受験生のように、「頼むぞという気持ちで待っていた」と福浦。判定は「本塁打」-。笑顔で飛び上がる福浦に、沸き立つベンチ。逆転の一発は、180度運命を変えたビデオ判定というスパイスで、劇的度が倍増した。
「あれがファウルではチームもおれもえらい違い。本当に良かった」と福浦はほっとした顔で振り返る。金泰均の加入で出場機会が限られる中でも、「気持ちをしっかりと準備をしてくれている」と西村監督の信頼は厚い。チームを再び首位に押し上げる、自身2本目のグランドスラム。ここぞの場面での起用に、これぞ福浦、のバットさばきで応えた。

福浦、史上初の「代打逆転満塁ビデオ判定弾」…ロッテ
 止まっていた時間が動き出した瞬間、敵地ハマスタが歓声に揺れた。史上初の「代打逆転満塁ビデオ判定弾」。プロ17年目の福浦の声も、さすがに弾んだ。「絶対に入っていると思っていた。頼むぞ、という気持ちで待っていた。ファウルになるのとならないとでは、チームもオレもえらい違い」
1点を追う6回1死満塁に代打で登場。カウント2―2から真田の真ん中よりのフォークを振り抜くと、打球は右翼ポール際に飛び込んだ。工藤一塁塁審は、ファウルを宣告。打たれた真田がポンとグラブを叩いてぬか喜びする中、福浦は「今、ポール巻いてたよ」とアピール。ベンチから飛び出した西村監督は「僕のところからは見えなかったけど、福浦も(諸積)一塁ベースコーチもホームランとアピールしていたのでそう思った」と小林和球審に詰め寄り、次打者の西岡も打球はポールを巻いていたとジェスチャーを繰り返した。
審判団が控室でビデオを使ってきわどい一打を検証。バックネット越しに西村監督がにらみをきかせ無言のプレッシャーをかける中、約3分後に判定は覆り、晴れて3号満塁弾が認定された。「最初はガクッてなったけど、ビデオ判定があって良かったね」と福浦。一瞬で明暗が入れ替わった真田は「本塁打より、ポンポン走者を出したのがすべて」とうなだれた。
ベテランが放った通算1609安打目の劇弾に触発された打線は、先発野手全員の今季最多タイの19安打で14得点。里崎の欠場、先発・唐川の負傷降板とアクシデントの重なった試合をものにした西村監督は「みんなでカバーしあうのがうちの野球」とニンマリ。“湾岸ダービー”を連勝で制したチームは、西武をかわして再び首位浮上。満を持して15日から巨人2連戦に臨む。

ビデオ判定決着!福浦代打逆転満塁弾で首位…ロッテ
ロッテは1点を追う6回、満塁で代打に出た福浦が、右翼ポール際に特大の当たりを放った。本塁打を確信し、喜び勇んで一塁に走りだす。すると、塁審は「ファウル」。「え?」拍子抜けしたようにベテランは転んだ。
微妙な打球は審判団が集まり、ビデオ判定に委ねられ「頼むぞという気持ちで待っていた」と福浦。「本塁打」の判定に笑顔で飛び上がった。
金泰均の加入で出場機会が限られる中でも、「気持ちをしっかりと準備をしてくれている」と西村監督の信頼は厚い。自身2本目のグランドスラムでチームは再び首位に返り咲いた。

<ロッテ>福浦、値千金の満塁逆転弾 代打…ファウル一転
いったん戻ったベンチからグラウンドに戻り、ロッテの福浦は苦笑いを浮かべながらベースを一周した。六回1死満塁。代打で登場し、横浜2番手・真田に浴びせた一発は、右翼ポールを巻いてスタンドに飛び込んだように見えた。だが、最初のジャッジはファウル。その後のビデオ判定で認定された代打逆転満塁本塁打だった。
福浦も「自分でも入っていたと思ってましたよ」と白い歯を見せた。自身2度目の満塁本塁打だが、代打では初の経験だ。
4球目。フォークだったが、実は待っていたのは高めのまっすぐ。犠飛狙いのところに来た変化球に、自然にバットが出たという。「あれがファウルになるのと、入るのとでは、チームにとってもおれにとっても大違い」と話したが、五回に横浜に勝ち越された後の、この満塁弾が引き金になり、19安打14得点と打線が爆発した。福浦のアーチは、試合の流れを大きく変える値千金の一発だった。
かつて6年連続で3割を打ったプロ17年目の福浦も、金泰均の加入もあって、今季はDHや代打で起用される機会が増えた。だが、「与えられた仕事を精いっぱいやるだけ」と、フォア・ザ・チームを口にする。
昨年は9勝12敗と交流戦を負け越したロッテだが、今年は2連勝スタート。この日、リーグ首位の座も西武から奪い返した。それも強力打線を下支えする福浦らベテランがいてこそだろう。今季のロッテの強さの秘密は、この辺にある。

福浦が逆転満塁弾=プロ野球・横浜―ロッテ
ロッテが終盤の猛攻で大勝。六回に代打福浦の満塁本塁打で逆転。七回は今江の適時二塁打、八回は代打根元のソロと金泰均の10号3ランで加点。3番手の秋親が2回1失点で、2004年以来6年ぶりの勝利。横浜は救援陣が崩れて4連敗。





秋親 2073日ぶり白星に感慨深げ
4回から3番手で登板したロッテ・秋親が、ダイエー時代の04年9月8日のロッテ戦(福岡ドーム)以来2073日ぶりの白星を手にした。
5回に一度は勝ち越しを許したが、直後に福浦が代打逆転満塁弾。「1点取られたし野手に感謝です。本当にうれしいのひと言」。08年にソフトバンクを戦力外になり同年11月に右肩手術。昨年は独立リーグでプレーした右腕は「去年の今頃は、まさか勝てる日が来るとは思っていなかった」と感慨深げだった。

ロッテ・秋親が6年ぶりの白星
時代の2004年以来、6年ぶりの白星をつかんだ。2-3の四回に登板。同じくソフトバンクを戦力外になった的場とバッテリーを組み、2回を1失点ながら打線の援護もあって勝利投手になった。
逆指名でダイエーに入団したが、本領を発揮できずに一昨年に戦力外に。右肩を手術した昨年は「プロに戻れるとは思わなかった」という。執念で独立リーグから、テストでロッテ入り。「いろいろな人にこの勝利を伝えたいです」。目を潤ませ、うれしそうに笑った。
≪井口≫(五回に大家から同点打)
「うまくすくい上げて中前に落とすことができた」






負傷降板の唐川 右手中指、薬指打撲の診断
ロッテ先発・唐川が2回2死から武山の投ゴロを右手に受け、この回限りで降板した。
横浜市内の病院でエックス線検査を受けた結果「右手中指、薬指の打撲」と診断された。次回登板への影響などは14日以降の状態を見て決める。西村監督は「アクシデントがあった時、みんなでカバーするのが野球」と逆転勝ちに納得顔だった。

ロッテ・唐川、打球直撃降板 右手は軽傷
ロッテの唐川侑己投手(20)が13日、横浜2回戦(横浜)の二回に武山の打球を右手中指と薬指に受け、2回3安打1失点で途中降板した。
試合中に横浜市内の病院で検査し、中指と薬指の打撲と診断された。西村徳文監督(50)は「軽傷なので大丈夫だと思う。あしたの練習も通常通り行う予定です」とホッとした様子だった。

打球受けた唐川は打撲 ロッテ
ロッテ・唐川が打球受けて交代
【ロッテ】唐川、右手に打球受け交代


【ロッテ】背中張りで里崎スタメン外れる
ロッテ里崎智也捕手(33)が、背中の張りを訴えてスタメンから外れた。


 




【星さん目線】


大家14ぶり凱旋飾れず…横浜、完全投壊
横浜の大家は14年ぶりに凱旋した横浜スタジアムで白星を挙げることはできなかった。96年9月17日の巨人戦以来、4986日ぶりの本拠地登板は5回7安打3失点。勝利投手の権利を得て降板したが、2番手・真田が逆転満塁弾を浴びて2勝目は吹っ飛んだ。
「先発の責任を果たせていない。何を言っても結果で言われるものだと思うので」。米国でもなかった井口との元メジャーリーガー対決は2安打を許した。1点リードの5回2死二塁では同点の中前打を浴びた。日本球界復帰初登板となった2日のヤクルト戦(神宮)から中10日。万全の調整期間を与えられていただけに淡々とした口調に悔しさをにじませた。救援陣が崩壊して今季ワースト19安打14失点で大敗。尾花監督は「大家は球が高かった。リリーフ陣が機能しなかったね」と4連敗に肩を落とした。
▼横浜真田(6回1死満塁で福浦に満塁本塁打を被弾)
あそこで打たれたことより、その前にポンポンと走者を出したことですね。

横浜・尾花監督は大敗に落胆 「リリーフが機能しなかった」
横浜は13日、千葉ロッテに6対14で敗れた。5回まで4対3とリードしながらも、手痛い逆転負けを喫した尾花高夫監督は「今日はリリーフが機能しなかった。(最近の)調子が良かったイメージで送りだしたんですが……」と、リリーフ陣が6回以降に11点を失ったことを敗因として挙げた。
尾花監督は、5回まで3失点と粘っていた大家友和を6回から交代させたことについて「ボールが前回よりも高かったから、調子がいいとは思えなかったので(5回で)代えた」と説明した。大家は「高めに浮く原因は、これから見つけます」と淡々と語り、14年ぶりに本拠地・横浜スタジアムで登板したことについては「違和感なく入っていけた。横浜で投げられて良かった」と振り返った。



横浜・大家、反省の5回3失点「球高かった」

横浜、コマ不足…救援陣が大乱調

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