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拾い読み★2012-032≪コラム記事≫

2012年02月01日 21時54分03秒 | マリーンズ2011~15
ポストダルビッシュ!次世代のエースはコイツらだ

 2月1日、プロ野球のキャンプが一斉にスタートした。杉内俊哉、ホールトン、村田修一を獲得し、久しぶりの大型補強を行なった巨人。さらには新球団・横浜DeNAの中畑清監督をはじめ、中日、阪神もそれぞれ新しい指揮官を迎えるなど、何かと注目を集めるセ・リーグ。

 一方、昨年は「佑ちゃんフィーバー」で大きな盛り上がりを見せたパ・リーグだが、今年は球界の大エース・日本ハムのダルビッシュ有がメジャーに移籍し、昨年日本一のソフトバンクからも和田毅、杉内、ホールトンの三本柱がチームを離れ、楽天を創成期から支えた岩隈久志も海を渡るなど、各チームのエースたちが大量流出。ファンにとっては寂しいキャンプとなるが、その一方で昨年沢村賞を獲得した田中将大(楽天)を中心としたパ・リーグの投手たちが創っていく”新たな時代”に注目が集まる。

 かつてパ・リーグには主力選手が次々とセ・リーグやメジャーに流出していた時代があった。そうした状況の中で、各チームは他から補強するのではなく、若手を徹底的に鍛えて戦力を作り上げてきた。こうした流れで育った選手たちが、「実力のパ」を守り続け、支えてきたのだ。

 そして、こうした流れは今もしっかりと受け継がれている。エースがいなくなった日本ハム、ソフトバンクだが、次の世代のエース候補たちは順調に成長している。

 日本ハムの中村勝(20歳)は、”ポスト・ダルビッシュ”の一番手として大きな期待が寄せられている。1年目には高卒ルーキーながら初登板、初先発、初勝利を記録。昨年は一軍での登板は2試合だけだったが、ファームではチーム最多となる100回2/3を投げ、8勝をマーク。春日部共栄高時代に”埼玉のダルビッシュ”の異名をとった本格派が、今シーズンどこまで成長を遂げるのか楽しみだ。

 そしてソフトバンクには、左の山田大樹(23歳)と右の岩嵜翔(22歳)。山田は昨年の日本シリーズ第5戦に先発し、6回を無失点に抑える好投を見せて勝利投手になり、パ・リーグの育成出身選手として日本シリーズ初勝利を飾った。山田の持ち味は、打者の手元で微妙に変化するストレート。これを188センチの長身から投げ下ろすという、日本には数少ないタイプのピッチャーだ。和田、杉内の両左腕が抜けた穴を埋められるかに期待がかかる。

 また、岩嵜は昨年プロ4年目で初勝利を飾るなど、6勝をマーク。7月28日の楽天戦では初完封も記録した。150キロを超えるストレートを投げ込むなど、ポテンシャルの高さは入団時から注目されていた逸材だった。そしてこのオフにはダルビッシュと自主トレを行ない、技術面だけでなく精神面でも多くを学んだ。1年間ローテーションを守り、最低でも2ケタ勝利が目標だ。

 さらに他のチームを見ても、ロッテは昨年12勝を挙げた唐川侑己(22歳)に大学ナンバーワン左腕と呼ばれた藤岡貴裕(22歳)。西武にも3年目を迎える菊池雄星(20歳)に一昨年のドラフトで6球団から指名を受けた大石達也(23歳)など、将来性豊かな逸材が揃う。

 野球評論家の山田久志氏はかつて次のようなことを言っていた。
「昔からパ・リーグは、ピッチャーが打者を育て、打者がピッチャーを育ててきた。それをずっと繰り返している。それがパ・リーグの伝統」
 
そして昨年、FAでソフトバンクに移籍してきた内川聖一は、「パ・リーグには絶対的エースがいる。野球人として成長できる環境だと思う」と言っていた。そのエースたちがいなくなった今、次は打者たちがエースを育てる時ではないだろうか。内川をはじめ、ダルビッシュたちとの戦いで成長を遂げた中村剛也、中島裕之(西武)らの強打者たちと、次世代のエースたちの戦い――パ・リーグの伝統はしっかりと受け継がれていくに違いない。

(スポルティーバ)
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2 コメント

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Unknown (じりじり)
2012-02-01 22:31:54
そうそう、パにはいい投手が多いですよねー
今年も楽しみ~
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雨後の筍!? (ささどん)
2012-02-02 06:48:45
ダルくんを筆頭に、パ・リーグから超エース級の投手がいなくなってしまいましたが、
逆にそれを“チャンス”とばかりに、ニョキニョキと若い投手が次々出てくるのがパ・リーグ♪♪

ホームラン王も、打率も打点も盗塁王も…打率部門の全てがセを上回るパ。
コラムが書くとおり、好投手が好打者を育て、
今季はその好打者たちが、次世代エースを育ててくれるはず!!
新たな名勝負がたくさん見られそうですね(^▽^)
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