≪7/4≫
「初回から自分の投球で長いイニングを投げて、チームの勝利に貢献できるように頑張ります」。
ロッテの西野勇士が18時からの日本ハム戦に先発する。
前回登板の6月25日の楽天戦では、5回2/3・100球を投げ、4被安打、1奪三振、2与四死球、2失点で5勝目を手にした。同日の楽天戦は4被安打中2被安打が内野安打と、ほとんど捉えられた当たりがなかった。
本人は「入りは良かったかなと思います」としながらも、「全体的な評価としてはあんまり僕の中ではよくなかった。スライダーが良かったというのもあって、それでなんとかなったのかなと思います」と自己分析した。
2回以降、スライダー、カーブが多かったのはスライダーが良かったことも関係していたのだろうかーー。
「そうですね、個人的にはかわしたピッチングというか、自分の理想とするピッチングではない。なんとかそれで作れたかなという感じですね」。
昨季は登板間隔を空けながら先発し、6月が終了した時点で9試合・57回を投げて、6勝2敗、防御率2.84、クオリティスタート(6回以上3自責点以内)は6度だった。今季は6月終了時点で11試合・65回1/3を投げ、5勝5敗、防御率3.58、QSは6度だ。防御率と黒星は昨季よりも悪いが、5回まで持たなかった試合は6月6日の巨人戦のみ。それも、5回に打席が回ってきて代打が送られたものだ。それでも、西野本人は投球のクオリティは昨季の今頃と比べて、「よくはないと思います」と厳しい自己評価。
納得のいくピッチングではないながらも、試合を作りチームを勝利に導いたのはさすがだ。
「ゲーム作りはなんとかやっている感じ。今のパフォーマンスでなんとかできているなという感じで、ゲームを作るというよりは自分が投げたい球が、基本真っ直ぐ中心にあんまり投げられていない。安定感はないかなという感じがしています」。
ここまで5勝を挙げられているのは、培ってきた経験、引き出しがあるからこそなのだろうかーー。
「とにかくこの前はスライダーが良かったので、それを中心に組み立てて、調子が悪くても何か一つ自分が助ける球を持っている。それでなんとかなっているみたいな感じですかね、はい」。
首位・ソフトバンクと12ゲーム差開いている中で、西野にはチームに勝利を呼び込む投球が期待される。「とにかくゲームを作るというところだけはしっかりやっていきたいところ。今の自分の状態もある程度わかっているので、とにかく苦しくてもゲームを作る。良かったら、良かったでそれはいいと思いますし、どんなに苦しくてもゲームを作って行けたらいいなと思います」。今夜もしっかりとゲームを作っていく。
取材・文=岩下雄太
(ベースボールキング)
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≪7/5≫
「1試合1試合勝負なので、1試合1試合続けられるように頑張ります」。
ロッテの小島和哉は6勝目を目指し、18時からの西武戦に先発する。
小島は前回登板の6月28日のオリックス戦で、降雨により41分遅れでの試合開始となったが、「できるだけ体を固まらないようにピッチングやっている最中に試合開始が遅れると聞いたので、軽くの球でもキャッチボールは続けてやっていました」と、しっかりと対応し、7回・116球を投げ、4被安打、8奪三振、3失点で今季5勝目を手にした。3回までに3点を失ったが、4回以降は4イニング連続で三者凡退に打ち取った。
前回登板では、0-1の1回二死二、三塁で紅林に1ボール2ストライクから空振り三振に仕留めた131キロのチェンジアップはいつもと軌道が違うように見えた。雨が降っていたから軌道が変わっているように見えたのだろうかーー。
「28日のオリックス戦に関しては腕の末端がだいぶいい感じでムチでしなってというか先端がうまく走っていたので、いい軌道、ポワンと浮かないような軌道になっているかなと動画を見て思いましたね」。
4-3の6回二死走者なしでセデーニョに1ボール1ストライクから3球目に低め134キロ速いチェンジアップで空振り、最後は4球目も135キロ速いチェンジアップで空振り三振に仕留めた。
昨年取材した時に「チェンジアップは感覚が良くない時はちょっと速くなりやすい」と話していた。
「その辺はなんていうんですかね、今年に限っては四球が改善できているんですけど、結局裏を返したらカウントが深くなった時に甘いところで、ストライクゾーンで前に飛ばしてくれという投球がたまたま前半うまくいってた」。
「それが逆に今の流れを含めて前に飛ばすというのが、予期せぬところに飛んでいっているイメージだったので、それをちょっと気をつけようという話をアナリスト、投手コーチとの話を含めて、そういうアドバイスをもらった。今の自分だったら厳しいところ、厳しいところに狙っても四球が増えないんじゃないかなと自信になったところもあった。オリックス戦は粘り強くそこに投げるというのは、甘く入らず行けたのが良かったのかなと思います」。
縦に落ちるスライダーも追い込んでからの勝負球だけでなく、カウント球でも投げていた。
「ちょっと縦気味に曲げにいくイメージで思って投げるのと、森さんをセカンドゴロに打ち取ったのとかは逆に横に曲げようと思って横振りを入れたりとか、1球サイドスローで投げてみようかなと試してみて、それくらいの気持ちの余裕はあった。間違いだけはしないようにと思いましたけど、そういうちょっと面白いこともできるような余裕はありましたね」。
4-3の6回二死走者なしでセデーニョに1ボール1ストライクから3球目に低め134キロ速いチェンジアップで空振り、最後は4球目も135キロ速いチェンジアップで空振り三振に仕留めた。
昨年取材した時に「チェンジアップは感覚が良くない時はちょっと速くなりやすい」と話していた。
「その辺はなんていうんですかね、今年に限っては四球が改善できているんですけど、結局裏を返したらカウントが深くなった時に甘いところで、ストライクゾーンで前に飛ばしてくれという投球がたまたま前半うまくいってた」。
「それが逆に今の流れを含めて前に飛ばすというのが、予期せぬところに飛んでいっているイメージだったので、それをちょっと気をつけようという話をアナリスト、投手コーチとの話を含めて、そういうアドバイスをもらった。今の自分だったら厳しいところ、厳しいところに狙っても四球が増えないんじゃないかなと自信になったところもあった。オリックス戦は粘り強くそこに投げるというのは、甘く入らず行けたのが良かったのかなと思います」。
縦に落ちるスライダーも追い込んでからの勝負球だけでなく、カウント球でも投げていた。
「ちょっと縦気味に曲げにいくイメージで思って投げるのと、森さんをセカンドゴロに打ち取ったのとかは逆に横に曲げようと思って横振りを入れたりとか、1球サイドスローで投げてみようかなと試してみて、それくらいの気持ちの余裕はあった。間違いだけはしないようにと思いましたけど、そういうちょっと面白いこともできるような余裕はありましたね」。
登板前の準備
今季は登板前までに3、4球目までの配球をある程度考えてマウンドに上がっていたが、前回登板に関しては「ほとんど(佐藤)都志也のサインに首を振らないくらいの気持ちでマウンドに上がっていて、いい意味で“全部お前のせいだ!”でいきましょうよと(佐藤)都志也にもいってくれて、任せてくださいと感じだったので、僕は投げる球と意図しているサインを汲み取ってここは絶対、高さだけ気をつけないといけないなとか、簡単に取りに行くというのはなかったですけど、緩急さえつけば真ん中行ってもいいのか、ストライクからボールなのかはっきりできたなと」と明かした。
交流戦は苦しい投球が続いたが、前回登板の降雨コールドによる完投勝利をきっかけに状態を上げていきたいところ。「もっとできるというか、こんなところで満足していないですけど、良かったところは良いと自分の中で褒めないとよくないと思いますし、できていないところも実際にあるので、そこはしっかり反省して」。今夜もチームを勝利に導く投球に期待だ。
取材・文=岩下雄太
(ベースボールキング)
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