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今回はオスカーワイルド作
幸福な(の)王子をご紹介させてください
とても有名な童話なので、ご存知の方も多いと思います
オスカーワイルド(1854-1900)は、アイルランド出身の小説家・劇作家です
代表作には「サロメ」や「ドリアングレイの肖像」があります
こちらは世紀末・耽美主義と形容されダークな感じが漂います
従って幸福な王子も童話ながら、深読みをされる方もいらっしゃるようです
あらすじ
不自由のない生活をしてきた王子が、町のシンボルとなります
剣にはルビー・両目にサファイア、ボディは金箔で覆われております
そこへ越冬を目前に控えた1羽のつばめが現れます
身体を休めようとするつばめですが、王子の涙に気づき頼まれごとを引き受けます
つばめは貧しい人々に、ルビーやサファイアを運んであげます
同時に王子の良心に気づき、つばめは力尽きるまで働きます
ところが心無い人の反応は…?
良い行いをした王子やつばめは「改めて称賛される」
この様な結末を私は考えておりました
ところが
美しくなくなってしまった王子
最期まで寄り添ったつばめ
彼らには冷たい仕打ちが待っておりました
「どうして?」と私は思ってしまいました
幸福な王子は、私にとって忘れることなく
また考えさせられる童話だと思います
そして矛盾を含んだストーリーが悲しく切ないのです
今回は「幸福な王子」をご紹介させて頂きました
ご一読ありがとうございました