村上春樹の「街とその不確かな壁」を読みながら、不思議と村上春樹作品に挨拶をしている感覚に浸る。「羊をめぐる冒険」「海辺のカフカ」「騎士団長殺し」過去に読んだ本のエッセンスが根底に有り、何故かその香りに反応する年齢になり、思い出すような環境下にいるのだろう。時間が静かに流れ、身体のなかを今回の小説の文字がゆっくりと流れて行くのを感じている。それは自分の積み重ねた時間と忘れたく無い気持ちが、今一番強い . . . 本文を読む
村上春樹の新刊を読む。以前と違い何かと織り込みながら読書を楽しんでいる。今回の本「街とその不確かな壁」を読みながら、箸休めの如く「世界の終わり ハードボイルドワンダーランド」を読み、繋がりを楽しむ。今回の作品は、読み終えてない中での予測や妄想が凄く働く。過去の村上春樹作品の忘れ物を少し拾えるのかと。つまり集大成的要素もあるのかもしれない。そんな時、録画の坂本龍一のピアノの音が妄想を広げる。死期を意 . . . 本文を読む
村上春樹の長編小説が今日発売された。「街とその不確かな壁」日本経済新聞に広告やインタビュー記事が掲載されて、その宣伝力は凄いものを感じた。更に書店では多くの在庫が山積みされ、まさしく売れるの間違いないの様相を呈している。ただ、積まれた本の前に少し人が少ないのは気になった。ページを捲る、数ページを立ち読みすると昔の村上春樹作品を思い出す文字が並ぶ。値段は少し高いが、購入した。仕方のない行動だ。74歳 . . . 本文を読む