京都に居るものの、恥ずかしながら行ったことがないところは結構あって…
お誘いいただいて、三十三間堂近くの養源院へ。
血天井、狩野山楽の襖絵、鶯張り廊下など見どころはいくつもありますが
印象に残ったのは、俵屋宗達による杉戸絵。
これは絵葉書ですけれど、この象が杉戸に直接描かれています。
伸びやかな筆使いで、杉の戸から飛び出さんばかりに
生き生きと描かれている象や獅子や麒麟…
まるで現代アートのよう。
そして、智積院には、お参りはしたことはありますが、
長谷川等伯の障壁画を見るのは、今回初めて。
桃山時代らしい絢爛豪華な作品の中でも、「楓図」に心を打たれました。
25歳で大作を描いて翌年、26歳で亡くなったという長男を悼みつつ描き上げたという「楓図」。
太い幹が、前のめりに前進する人の姿のように見えました。
深い悲しみの中、それでも前を向いて進もうとする生命力が胸に迫り
忘れられない作品です。
智積院の庭園では、畳に座り、一休み。
話をしていると、いつの間にかサギが舞い降りて
ポーズをとってくれました
季節をかえて、またゆっくりと訪れたいと思います。
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