奈良の唐招提寺で、年に3日間だけ、御影堂の特別公開が行われます。
いつも機会を逃していましたが、今年は最終日の7日に行って来ました。
どうしても、東山魁夷氏によって描かれた、襖絵に再会したくて。
子どもの頃、当時、万博にあった国立国際美術館で、出会いました。
完成後すぐ、お寺に入る前、各地の美術館を巡回展示されていたのだと思います。
家族に連れられて、何気なく展示室に入ると、
壁ぐるりに、「濤声(とうせい)」の襖絵が飾られていて…
エメラルド色の波が寄せて、たった一人、海に囲まれてしまったようでした。
頭がクラクラするような衝撃で、しばらく声も出ません。
こんな凄い絵を描く人がいるんだ!
「山雲」が飾られていた、次の部屋では、
霧深い山の中に迷いこんだようで…
そんな強烈な印象を残した作品を、本当に久しぶりに拝見するのは
初恋の人と、数十年ぶりに会うような、不安とドキドキ感。
境内に咲いていた、タイサンボク(?)の花。
甘酸っぱい、柑橘系の香りがしました。
仏像をじっくりみているT氏を残して、私は真っ直ぐ襖絵の元へ。
…一目見て、胸がいっぱいになりました。お久しぶりです…
畳の間で、膝をつきつつ、順番に横に移動しながら拝見します。
名残惜しくて、もう一度、部屋の後ろで、邪魔にならないように眺めていたら
「あー、そこ、立たないで!」と、注意されました
美術館ではないから、仕方ないですね
思い出と変わらず、素晴らしい作品に再会できて、良い1日になりました。
ところで、駅までの道にあった自動販売機で、
こんなジュース発見♪
出たなラムネ味! 仮面サイダー
って…
これも、まあ、懐かしいヒーローとの再会と言えるかも…?
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