心安らぐひと時をあなたと・・・

「美しい日本語」の歌を世界に広げよう!
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高山千代美

一枚のタオル

2016-07-02 | 今日の一言
子どものころ、私の母は家で洋裁をしていて、家にはよく人が来ました。

親戚や友人家族などで、家での宴会も多く、いつもたくさんの人に囲まれて育ちました。

宴会では必ず歌がでて、手拍子に合わせて、みんなひとりずつ歌を歌いました。



私が幼稚園に入ったころ、家族ぐるみのお付き合いの坂井さん一家、中川さん一家と

一緒にヘルスセンターという日帰り温泉に行きました。

その温泉の舞台では、バンドの生演奏が行われていて、飛び入りの参加者を募っていました。

歌が大好きだった私は「舞台に出て歌う~~!!」と言ったそうです。

そのとき、母は、「出て歌わなくてもいいが・・」と止めたそうです。

すると、私は、泣き出してしまい、一緒に行った坂井のおばちゃんが

「出して歌わせなさいよ~」と母に言い、一緒に舞台まで行ってくれたのだとか・・・

私は、口をパクパクあけて、大きな声で「どんぐりころころ」を歌いました。

泣いたのは忘れていましたが、歌ったのは覚えていました。

出演のお礼にもらったのは、一枚の白い温泉の名前いりのタオル・・・



今朝、実家の母と電話でその話になり、

母が「あの時のタオル、まだとってあるよ」と・・・。

「え~~~~!!!」そんなもう52年も前のことなのに・・・

母はそのタオルを使わずに、ずっととっておいてくれたそうです。

知りませんでした~~~!!



今の時代の流れに逆行した、母の”捨てない生活”には、ずいぶん文句を言いましたが、

母にとっては、全部大切な宝物・・・

ありがたく嬉しく涙がこぼれました。

やっぱり、母の愛に勝るものはないのかもしれません。





母の心 (原詩:佐藤初女 曲:高山千代美)


耐えがたきを耐え 

忍び難きを忍び

許しがたきを許し

あたたかい太陽を思わせる優しいことば

冬の厳しい寒さにも値する愛情ある助言

慈しみの雨のように涙を流して共感する

和やかな風を思わせる雰囲気

それが母の心 それが母の心

それが母の心 母の心



7月23日に歌わせていただきます。
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