昨日(5/4)京都府立府民ホールアルティで催された「お豆腐の和らい'12 動画撮り放題狂言会」に行ってきました。
そのタイトルの通り、動画、写真撮り放題の狂言会。
チケットの裏には「撮影機材をお忘れなく」なんてありました。
しかも、撮った動画、写真は好きに使用してもかまわないと!
13時30分開場。
なんだか、ロビーには狂言師らしい方がたくさんお出迎え。
多分チケットのもぎりの方もご家族かお弟子さん?だったのでは?
「なんかこの人テレビで見たぞ。」
「は?」
「へ?」
「こんなフレンドリーなん狂言って?」みたいな。
主催される方たちがこうであると、お客さんもなんかゆるゆる感満載。
伝統芸能なのに、歌舞伎よりも古いのに、この心地よさって何?って気分で客席へ。
普通の舞台があるのかと思っていたら、ちゃんと四角い舞台と、花道?、渡り廊下みたいなの(「橋掛(はしがかり)」というそうです)があって能楽堂っぽくなってました。
(一度しか能楽堂に行ったことがないのであやふやですが…汗)
私は5列目の中央部に着席。
会場から流れてくるアナウンスは「携帯の着信音はマナーモードで。」
電源切ったら撮れませんもんね。笑ってしまいました。
14時開演。
紋付袴姿の狂言師の方(茂山千三郎さん)が登場。
早速みなさんシャッターの嵐。
「この人、こんなにすごい人なん?」と一応私も一枚。

お話がお上手な方で、「アンケートの鉛筆は必ず返してください。あとで削って使いますから。」とか、「狂言を真剣に楽しみたい方もおられると思います。今日はこんな会です。辛抱してください。」とか、「ファンクラブはクラブSOJAといいます。ソジャとはフランス語で大豆の意味です。なんでフランス語なんかわかりません。」などなど。
のっけから、大笑いしてしまった私でした。
そして、ひとつめの演目「茶壺」の解説があり、始まりました。
「茶壺」(14:20~14:45)
昨年11月に永楽館で歌舞伎の松羽目物として観た演目。
ものすごく面白かったので、原作を観てみたいと、実はこれがお目当てでした。
どうしても歌舞伎と比べた感想となってしまいますが、すみませんです。
花道…ではなく、橋掛から中国方の物が茶壺を背負って登場。いきなり大声で自分はむちゃくちゃ酔っているみたいなことを言いながら。びっくりしました。
そして七三(ではないよなあ)ぐらいのところで一度、バタン。
その後、舞台にやってきて寝込んでしまうと、すっぱがやってきて、この茶は自分のだといって、茶壺の取り合いに。

目代がでてきて、自分が何者なのか、お茶の入日記(産地や銘柄)をそれぞれに言わせる。
先に中国方が言うのをすっぱが聞き耳。

そして結局どっちかわからず、二人に舞を舞わせるが結局わからず、目代が茶壺を持ってしまう。
橋掛から退場。そして中国方とすっぱも追いかけるように退場。
二人で同時に舞うところは面白かったです。
やっぱりすっぱがちょっとずれてました。
とってもお能ちっくで(あたりまえですが)、そんなに力んで言わんでも…。とか思ってしまいました。
舞うといっても、三味線や鼓があるわけでなし、謡いがありましたかね。
なんか寂しいなあ…と思ったのが正直な感想です。
しかし、鳴り物がない分、ほんと狂言師さんを見るって感じですね。
セリフ?の抑揚とか表情とか所作とか。
鬘も化粧もなくて、スッピンですもんね。
すごいなあ。
特に、中国方の者を演じられた茂山宗彦さん、汗ぼたぼた床にしたたり落ちてましたね。
すごく体力使いはるんやなあ、と思いました。
休憩15分
ダイジェスト狂言(15:00~15:45)
合間、合間に先ほどの茂山千三郎さんの解説が入りながら4つの演目を少しずつ。
「鼻取相撲」


大名と太郎冠者が相撲をとってると大名は鼻をつままれて負けてしまう。それならと、鼻に何かをつけて一勝負。それでも負けてしまう。みたいな話のようでした。大名が白い着物なのは裸であることを現しているとか。
「栗焼」

ひたすら台所で栗を炒っている太郎冠者。
扇子をパチンパチンと鳴らして、栗に切り目を入れている様はまるで落語のようでした。
「鎌腹」
何か三人が追いかけっこ。一瞬でした。なんだったんでしょう?写真も撮れませんでした
「濯ぎ川」



昭和28年に書かれた新作狂言らしいです。
嫁姑婿の3人。膨大な家事を箇条書きに書いた紙を持たされている婿。嫁が洗濯物の着物を川に落としてしまい、拾おうとすると川に流されてしまう。嫁を助けろと姑。しかし紙に書いていないから助けないと婿。自分が主人だなといい含めた後、嫁を助けるが今度はどうして助けなかったのかと追いかけられる婿。
これはおもしろかったです。
ちゃんと観てみたいと思いました。
狂言にも女の人がでてくるんですね。室町時代の小袖みたいなお着物きてはりました。黄色で綺麗でした。
それから姑はお面をかぶってはりました。狂言にもお面があるんやなあと。
「菌(くさびら)」(15:45~16:01)

おしまいはまたきちんと1本。
これは数年前に観たことのある演目で、ただお庭にキノコが生えたので法力で退治してもらおうとすると増えて増えて、お坊さんも逃げてしまうというお話だったと思います。
きのこさんがわんさか。歩き方が独特でかわいいです。
子供さん(双子さんらしい)や普通の雨傘を持った人が客席から出てきたりと何かと面白い演出になってました。
終演後のロビーにも先ほど出演された狂言師の皆さんがお見送りや、団扇にサインしたりと大サービス。ファンの方の熱気もすごかったです。
また、歌舞伎になった狂言を観にいきたいと思います。
そのタイトルの通り、動画、写真撮り放題の狂言会。
チケットの裏には「撮影機材をお忘れなく」なんてありました。
しかも、撮った動画、写真は好きに使用してもかまわないと!
13時30分開場。
なんだか、ロビーには狂言師らしい方がたくさんお出迎え。
多分チケットのもぎりの方もご家族かお弟子さん?だったのでは?
「なんかこの人テレビで見たぞ。」
「は?」
「へ?」
「こんなフレンドリーなん狂言って?」みたいな。
主催される方たちがこうであると、お客さんもなんかゆるゆる感満載。
伝統芸能なのに、歌舞伎よりも古いのに、この心地よさって何?って気分で客席へ。
普通の舞台があるのかと思っていたら、ちゃんと四角い舞台と、花道?、渡り廊下みたいなの(「橋掛(はしがかり)」というそうです)があって能楽堂っぽくなってました。
(一度しか能楽堂に行ったことがないのであやふやですが…汗)
私は5列目の中央部に着席。
会場から流れてくるアナウンスは「携帯の着信音はマナーモードで。」
電源切ったら撮れませんもんね。笑ってしまいました。
14時開演。
紋付袴姿の狂言師の方(茂山千三郎さん)が登場。
早速みなさんシャッターの嵐。
「この人、こんなにすごい人なん?」と一応私も一枚。

お話がお上手な方で、「アンケートの鉛筆は必ず返してください。あとで削って使いますから。」とか、「狂言を真剣に楽しみたい方もおられると思います。今日はこんな会です。辛抱してください。」とか、「ファンクラブはクラブSOJAといいます。ソジャとはフランス語で大豆の意味です。なんでフランス語なんかわかりません。」などなど。
のっけから、大笑いしてしまった私でした。
そして、ひとつめの演目「茶壺」の解説があり、始まりました。
「茶壺」(14:20~14:45)
昨年11月に永楽館で歌舞伎の松羽目物として観た演目。
ものすごく面白かったので、原作を観てみたいと、実はこれがお目当てでした。
どうしても歌舞伎と比べた感想となってしまいますが、すみませんです。
花道…ではなく、橋掛から中国方の物が茶壺を背負って登場。いきなり大声で自分はむちゃくちゃ酔っているみたいなことを言いながら。びっくりしました。
そして七三(ではないよなあ)ぐらいのところで一度、バタン。
その後、舞台にやってきて寝込んでしまうと、すっぱがやってきて、この茶は自分のだといって、茶壺の取り合いに。

目代がでてきて、自分が何者なのか、お茶の入日記(産地や銘柄)をそれぞれに言わせる。
先に中国方が言うのをすっぱが聞き耳。

そして結局どっちかわからず、二人に舞を舞わせるが結局わからず、目代が茶壺を持ってしまう。
橋掛から退場。そして中国方とすっぱも追いかけるように退場。
二人で同時に舞うところは面白かったです。
やっぱりすっぱがちょっとずれてました。
とってもお能ちっくで(あたりまえですが)、そんなに力んで言わんでも…。とか思ってしまいました。
舞うといっても、三味線や鼓があるわけでなし、謡いがありましたかね。
なんか寂しいなあ…と思ったのが正直な感想です。
しかし、鳴り物がない分、ほんと狂言師さんを見るって感じですね。
セリフ?の抑揚とか表情とか所作とか。
鬘も化粧もなくて、スッピンですもんね。
すごいなあ。
特に、中国方の者を演じられた茂山宗彦さん、汗ぼたぼた床にしたたり落ちてましたね。
すごく体力使いはるんやなあ、と思いました。
休憩15分
ダイジェスト狂言(15:00~15:45)
合間、合間に先ほどの茂山千三郎さんの解説が入りながら4つの演目を少しずつ。
「鼻取相撲」


大名と太郎冠者が相撲をとってると大名は鼻をつままれて負けてしまう。それならと、鼻に何かをつけて一勝負。それでも負けてしまう。みたいな話のようでした。大名が白い着物なのは裸であることを現しているとか。
「栗焼」

ひたすら台所で栗を炒っている太郎冠者。
扇子をパチンパチンと鳴らして、栗に切り目を入れている様はまるで落語のようでした。
「鎌腹」
何か三人が追いかけっこ。一瞬でした。なんだったんでしょう?写真も撮れませんでした

「濯ぎ川」



昭和28年に書かれた新作狂言らしいです。
嫁姑婿の3人。膨大な家事を箇条書きに書いた紙を持たされている婿。嫁が洗濯物の着物を川に落としてしまい、拾おうとすると川に流されてしまう。嫁を助けろと姑。しかし紙に書いていないから助けないと婿。自分が主人だなといい含めた後、嫁を助けるが今度はどうして助けなかったのかと追いかけられる婿。
これはおもしろかったです。
ちゃんと観てみたいと思いました。
狂言にも女の人がでてくるんですね。室町時代の小袖みたいなお着物きてはりました。黄色で綺麗でした。
それから姑はお面をかぶってはりました。狂言にもお面があるんやなあと。
「菌(くさびら)」(15:45~16:01)

おしまいはまたきちんと1本。
これは数年前に観たことのある演目で、ただお庭にキノコが生えたので法力で退治してもらおうとすると増えて増えて、お坊さんも逃げてしまうというお話だったと思います。
きのこさんがわんさか。歩き方が独特でかわいいです。
子供さん(双子さんらしい)や普通の雨傘を持った人が客席から出てきたりと何かと面白い演出になってました。
終演後のロビーにも先ほど出演された狂言師の皆さんがお見送りや、団扇にサインしたりと大サービス。ファンの方の熱気もすごかったです。
また、歌舞伎になった狂言を観にいきたいと思います。
歌舞伎になってる狂言、ほかにどんなのがあるのかよく分かってませんが、またお知らせしますね♪
楽しまれたみたいで、ほんま良かったです (#^_^#)
楽しかったのはもちろん、いろいろ勉強になりました。
また、よろしくお願いします♪