平成うきよの覚え書き

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放射性物質運搬車の事故

2009年11月07日 | Weblog
asahi com から転載2009.11.07
放射性廃棄物を積んだワゴン車が5日、八幡平市の東北自動車道上り線西根IC付近で追突された。交通事故による放射能漏れの可能性という「想定外の事態」(県幹部)に、関係者は対応に苦慮した。幸い、この事故で放射能漏れはなかったものの、県内の自治体や住民が全く知らないまま、放射性物質を積んだ車が公道を走っていることが改めて明らかとなり、事前の情報提供を求める声が上がった。


    ◇


 追突されたワゴン車は、ウラン0.003グラムを含む低レベル放射性廃液0.8リットルを積み、青森県六ケ所村にある日本原燃の使用済み核燃料再処理工場から川崎市の研究所に向かっていた。八幡平市平笠の東北道上り線で午後8時5分ごろ、後続車両に追突された。県警高速隊は、後続車両側の前方不注意が事故の原因となった可能性があるとみている。


 日本原燃によると、ワゴン車の後部座席には、廃液が円筒形のステンレス製3重容器に入れられ、ネットで覆ってベルトで固定して載せられていた。事故でワゴン車のバンパーなどが損傷したものの廃液の容器は無事で、ワゴン車に積んであった放射線測定器で異状は検知されず、八幡平消防署などの測定でも放射能漏れはなかった。


 今回の廃液について、日本原燃の広報担当者は「温泉と同程度の放射能で、たとえ漏れても環境や人体に影響はない」と説明する。同社によると、放射性物質のうち、低レベル廃液や製品ウランなど安全性の高いものは陸送されることが多く、使用済み核燃料や高レベル廃液など危険性が高いものは基本的に船で運ばれるという。


 放射性物質が県内を通って陸送されたのは今年3度目。経済産業省の原子力安全・保安院によると、放射能が一定の基準値以上ある物質を輸送する場合は、国に積載方法などを、通過する都道府県公安委員会には、通過日時などを届け出る必要がある。


 今回運ばれていたのは、届け出の必要がないレベルのものだったといい、原燃は経産省や国土交通省などには自主的に通知していたが、安全協定を結んでいる青森県以外の自治体には知らせていなかった。同社の担当者は「安全対策上、いつ、どのルートを通って輸送するか明らかにできないため」とその理由を説明する。


 事故の発生を受け、県警は県に対処法を問い合わせた。だが、県庁には放射線の専門家がおらず、放射性物質の輸送事故を想定した対策マニュアルもないため、経産省に判断を仰いだという。県環境保全課の吉田茂・総括課長は「県には専門家がいないため、能力的にも法律的にも判断できない」と眉をしかめる。


 県総合防災室の越野修三・防災危機管理監は「一定基準以下の放射性物質を輸送する際の地方の対応方法を、国にもう少し示して欲しい。(権限のない)県としてはどうしようもない。放射能漏れを想定したマニュアルも作っていかなければ」と話す。転載以上

 感想
 日本原燃㈱の説明はよく分かりません。「温泉と同程度の放射能で漏れても人体や環境に影響が無い」と言う事ですが、では何故ステンレスの三重の容器に入れる必要があるのでしょうか。温泉水と同じものであるなら、そのままポリ容器にでも入れて運べばすむ事ではないのでしょうか。又「安全対策上何時どのルートで運搬するか明らかに出来ない」とも担当者が言っているので、かなり危険なものでは無いかとも思う。実際は漏れたら重大な影響が発生するかも知れないと、心配するが如何でしょうか。


写真:立冬の夕日

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