平成うきよの覚え書き

日々の出来事などを老化防止の為 書いてゆきます。

[1984」 ジョージ・オーウェル

2009年11月18日 | Weblog
 「1984」について図書館の資料紹介は、次のように記す。以下転載

書名   :一九八四年
シリーズ :ハヤカワepi文庫 epi 53
著者名  :ジョージ・オーウェル/著 , 高橋和久/訳
出版者  :早川書房
出版年  :2009.7
ページ数等:511p
大きさ  :16cm
版表示  :新訳版
原書名  :Nineteen eighty-four./の翻訳
NDC分類:933
要旨(BOOK):“ビッグ・ブラザー”率いる党が支配する全体主義的近未来。ウィンストン・
スミスは真理省記録局に勤務する党員で、歴史の改竄が仕事だった。彼は、完
璧な屈従を強いる体制に以前より不満を抱いていた。ある時、奔放な美女ジュ
リアと恋に落ちたことを契機に、彼は伝説的な裏切り者が組織したと噂される
反政府地下活動に惹かれるようになるが…。二十世紀世界文学の最高傑作が新
訳版で登場。 転載以上
 1948年に書かれたというこの小説に興味を持って、早速図書館で借りようと思ったところ、最も新しい(2009・7月刊行)から、30年以上も前刊行のものまで全て貸し出し中且つ予約が多く借りる事が当分できそうに無い。全く不思議である。60年以上も前に書かれた著作が旧版から新版まで全て貸出し中で且つ、予約で埋まっていると言う状況が常識では考えにくいのであるが。新刊書ではしばしばあるが、過去の著作ではこのようなことは経験が無い。因みに過去の著名な本を検索するといつでも借りられる状況である。
 最近1985年近辺に興味を持った人が爆発的に増加したのであろうか。心理学者ユングのいう共時性ということだろうか。????

 この小説に興味を持ったきっかけは以下の通りである。
 概要に記したように、1985年がその後の世界を決定した重要な転換点で有ったのでは有るまいかと思うようになり、調べているうちにその前年についても調べ始めたところ、この小説を知ったわけである。

 本小説は1948年に書かれたということであるが、戦後間も無いこの頃我が国を震撼させた帝銀事件が発生した。逮捕され1955年に死刑確定した平沢忠通氏は、一貫して無罪を主張し続けた。死刑は執行されず39年の獄中生活を過ごして1987年(昭和62)老衰のため死去。真犯人は別にいるという説も根強い。
 この年わが国では東京裁判が結審し、社会党の片山内閣の総辞職のあと三党連立の芦田内閣が組閣されるも、昭和電工疑獄により7ヶ月で総辞職となり、第二次吉田内閣の成立に至った。ここで特筆すべきは、田中角栄氏が入閣し法務政務次官(現在の副大臣相当)となった事であろう。角栄氏は同年12月になり「炭鉱国管疑惑」(注)で逮捕起訴されたが、1951年6月に無罪となった。
 又現在も紛争続く中東では、第一次中東戦争が勃発した。

 さて1985年(昭和60)は2000年代の現在を決定つけたと思われる重要な出来事、いわゆる「プラーザ合意」が採択された。このプラーザ合意こそわが国を破滅に導く導火線であったと言う意見がある。プラーザ合意とは、「G5先進国蔵相・中央銀行総裁会議」における「ドル高是正」に関する、合意である。これは我が日本国にとって何らよい事は無くマイナス面が多いと思われたにも拘らずスンナリと同意したようである。この結果断定できない事であるが、バブルの発生、崩壊、そして20年に及ぶわが国の凋落の号砲が打ち鳴らされた。

(注)wikiより転載
社会党首班政権の片山内閣が炭鉱を国家管理にするため、炭鉱国家管理法案を国会に提出。これに炭鉱主が反発し、炭鉱国家管理法案を阻止するために保守系議員へ政界工作を行った。炭鉱国家管理法案は炭鉱主側の言い分が通る形で修正となり、法案が成立した。

しかし、後に炭鉱主側の工作が世間に露見する。この疑獄では田中万逸、竹田儀一、田中角栄らの政治家8名と炭鉱業者4名が賄賂罪で起訴された。しかし、判決では、使われた金の大部分は政治献金と判断され、政治家は無罪となった。
 転載以上

 浮世の「覚え書き」にしては長くなりすぎたので以下次回とさせていただきます。




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