平成うきよの覚え書き

日々の出来事などを老化防止の為 書いてゆきます。

豚インフル

2009年04月27日 | Weblog
 子供のころ豚を家で飼っていた。とても可愛い動物だ。餌をあげると如何にも嬉しげになき、細い目を一層細くして、人懐っこく近づいてくる。そして人の食べ残しや食べない野菜くず、芋のつるまでも本当においしそうに食べ、時折優しげな目を、餌を持っていった私に投げかけた。やがては私の姿を見ると遠くからでも、ブーブーと啼いて呼びかけた。豚は2才頃まで飼い、その後は食肉用に食肉業者さんに売った。豚が売られてゆく朝、私はいつものように餌をあげた。心なしか豚の目はさらに優しく見えた。やがてトラックが着き、豚は乗せられた。そのときの豚の表情、泣き声は今も耳と目にはっきりと覚えている。以来私は豚に限りない愛情と言うに言はれぬ気持ちが有る。「豚インフル」で死ぬ事が出来れば、幸せかもしれない。車に轢かれたり、鉄砲玉に当たって死ぬ事に比べたら。

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