平成うきよの覚え書き

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再びTBSザスクープの検察裏金問題他

2010年05月20日 | Weblog
投稿者 森林浴 日時 2010 年 5 月 20 日 00:55:10: kZDJa8pqkKgK.


 三井環著の「検察との闘い」(創出版)を読んで三井事件というのは、いまのおかしくなった検察の原点というべきものであることがよくわかった。それ以前からおかしかったかもしれないが、少なくともターニングポイントであったことは確かなようである。

(1)検察の裏金
 警察の裏金は、検察の裏金問題以前からよく知られており、かなり前であるがテレビ朝日の「ザ・スクープ」で放送されたのを憶えている。このときから検察もやっているに違いないと思っていた。こんなおいしい話をどの官僚も見逃すはずがないからである。

 三井氏の著書にある検察の裏金作りの手口は、むかしの「ザ・スクープ」で放送された警察の手口とまったく同じである。偽の領収書を作成し、架空の情報提供者が受け取ったことにし、その現金を事務局長が金庫に帳簿とともに保管する。裏金を使う権限があるのは検事正・検事長(警察の場合は署長など)などである。これを飲み食いやゴルフや麻雀などに使っていた。

 むかしの「ザ・スクープ」では、警察署長の中には転勤するとき残っている裏金を残さず全部持っていくえげつない者もいたことが暴露されていた。昨年の政権交代のとき自民党の河村前官房長官が金庫に残っていた官房機密費2億5千万円ほどを持ち逃げしたらしいが、これとよく似た話である。検察でもこれをやった者がいたかもしれない。

(2)三井事件
 三井氏の裏金告発の時点で、検事総長以下、これを素直に認めて謝罪し法務大臣を含めて責任者が全員辞任すれば、まだ救いようがあった。何人かの幹部は裁判になって有罪となったかもしれないが。

 警察関係では、北海道などで警察幹部がこれを認め(多くの県警は認めていないらしい)、返済をしたが、警察よりも偉い(笑)検察は、認めるどころか、検察幹部でもある告発者の三井氏を、口封じのため微罪をでっち上げて逮捕してしまった。自らの犯罪(裏金)を隠すためにさらに破廉恥な犯罪(微罪によるでっち上げ逮捕)を犯したという意味で、検察は、これによりけもの道に入り込んだのである。

 三井氏に対する罪状たるや、「電磁的公正原本不実記載」「不実記録電磁的公正原本供与」などといった不可解なもので、検察の焦りのほどが知れるものであった。マンションなど不動産を購入したとき、入居前に住民票を前もって移すことはよくあることであるが、これがその罪になるらしい。これが犯罪ならば、多くの人が知らずに同じ罪を犯していることになる。このように権力者の一存で、ある行為が犯罪となったりならなかったりすることはよくないことである。このような権力の恣意的捜査がまかりとおる社会は健全ではない。この意味でも検察は禁じ手を使ったのである。検察の罪は重い。

 検察は、この程度の微罪で現職の検察幹部を逮捕したのはまずいと思ったのか、別の事件をでっち上げた。すると、すかさず、当時の自民党の森山真弓法務大臣と、原田明夫検事総長が記者会見し、前代未聞の事件であるとかほざいていたことは、先週放送された「ザ・スクープ」のとおりである。

 映像というのは、ときとして言葉以上に真実を伝えるものである。森山の眼はきょろきょろと定まらず自信なさげで、原田はにやけた不遜な態度で、二人の表情には嘘をいっていることが如実にあらわれていた。この放送では、元東京地検特捜部副部長と元大阪高裁判事が検察の裏金の存在を認め、元副検事が自らの偽領収書の作成を証言していたから、森山と原田の嘘はいっそう明白で、まさしく悪人と犯罪者の記者会見であった。この意味でも先週の「ザ・スクープ」の放送は評価される。

(3)小泉政権下での政治と検察の癒着
 加納という人物の検事長への人事が遅れたことにあせった検察幹部は、後藤田正晴元法務大臣に政権への口利きを頼んだ。これにより、検察の裏金問題を当時の小泉政権が知ることになり、小泉政権はこれを徹底的に利用したようである。いまでも追求が絶えることのない「りそな疑惑」や「簡保の宿疑惑」などすべて小泉政権下での出来事である。検察がこれらの疑獄事件にまったく手をつけない理由も、さらには鈴木宗男議員に対するでっち上げによる不当捜査も、検察が政権に弱みを握られていたからであろう。検察はまさしくけもの道にずぶずぶとはまり込んだのである。

 当時、小泉政権(清和会)は検察・警察に強いというようなことを何かで読んだ記憶があるのだが、これは、上のようなことを指していたものと思われる。小泉以降では、麻生がこのことに興味を示したというが、昨年3月、衆議院の解散が取り沙汰されていた時期に小沢一郎氏の元秘書が突然逮捕されたことは、その延長線上にあると思われる。自民党の麻生政権側からの意向が働いていたことが疑われている。

 昨年9月の政権交代で民主党新政権による霞ヶ関官僚機構の改革に恐怖したのか、検察は、今年になってから小沢氏への攻撃をいっそう強め、いまに至っている。しかし、検察による小沢氏に対する捜査は、それが見込み捜査であり、なんらの証拠を見つけられず、明らかに失敗に終わりつつある。こんどは、国民が選挙で正当に選んだ政権により犯罪ねつ造集団・犯罪者集団と化した検察を解体し、新しい体制をつくるときである。その手始めとして、裏金疑惑の中心人物の原田明夫元検事総長と、三井氏を国会に証人喚問すべきである。

 また、特にりそな銀行疑惑に関し、竹中平蔵らによる株価操作とそれによる莫大な利益が疑われており、それを探ろうとした新聞記者や関係した会計士が不可解な死を遂げている。また、りそな問題を取り上げていた植草氏や国税調査官が同じような痴漢冤罪にはめられている。検察の体制を一新して小泉・竹中らを捜査する必要がある。
 


森山の眼はきょろきょろと定まらず自信なさげで、原田はにやけた不遜な態度で、二人の表情には嘘をいっていることが如実にあらわれていた。この放送では、元東京地検特捜部副部長と元大阪高裁判事が検察の裏金の存在を認め、元副検事が自らの偽領収書の作成を証言していたから、森山と原田の嘘はいっそう明白で、まさしく悪人と犯罪者の記者会見であった。転載以上

この文章の眼目は以下である。
 「森山の眼はきょろきょろと定まらず自信なさげで、原田はにやけた不遜な態度で、二人の表情には嘘をいっていることが如実にあらわれていた。この放送では、元東京地検特捜部副部長と元大阪高裁判事が検察の裏金の存在を認め、元副検事が自らの偽領収書の作成を証言していたから、森山と原田の嘘はいっそう明白で、まさしく悪人と犯罪者の記者会見であった。」

 このことを私は5月16日に次のように記した。
 {この番組の中で映し出された、当時の森山法相、検察最高幹部・原田明男?の顔がいかにも卑しく見えた。(嘘をついているという事を自分の顔で言っていた)}

 今日のメモ
 1.宮崎の口蹄疫問題
  確か東国原知事就任早々に、鳥インフエンザの大騒ぎがあった。
 何故に宮崎で同様な事件が続くのだろう。ある種の謀略かもしれない。関係者からの(笑い)情報では、感染源はわかっていたが1ヶ月以上隠蔽していたという事だ。

 2.一連の小沢さんに対する政治資金規正法に関する特捜の捜査は、「森栄介」当時の法務大臣の指揮権発動によるものだと、平野貞夫氏が暴露した。さて如何だろう。そうだとすれば特捜の過ちは全く無くなる。政治家が諸悪の根源の言う事になりかねないが。

 3.韓国の哨戒艇が、撃沈された事に関して、予想されたとおりの結論が出た。すなわち、北朝鮮の仕業という事だ。そうかもしれないが、北も、南も中国も某国の指示の元に行動しているかもしれない、という可能性を排除すべきではない。

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