東京映画日記

映画の鑑賞記録、映画情報へのコメント、個人の日記なんか書いてきます。毎日更新できるといいなぁ。

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲

2005-03-29 23:47:20 | DVD
これをすすめても誰も見ようとしてくれない。
クレヨンしんちゃんは何故か好き嫌いがはげしいみたい。
はっきり言わせてもらう。この映画はジブリよりも面白い!
この前見たハウルよりも、千と千尋よりも!

あらすじは・・“20世紀博”というテーマパークにハマっていたひろしとみさえが、大人であることを放棄ししんのすけとひまわりの前から姿を消した。いや、ひろしとみさえばかりではない、春日部中の大人たちがいなくなってしまい、しんのすけたちは大人たちを探し始める・・。

最後にしんのすけがひろしとみさえのために一所懸命にがんばる姿は本当に泣ける。
大人は子供のころを懐かしく、自分の子供を忘れてまでテーマパークにはまってしまう。昭和のノスタルジーを漂わせ、大人のあり方をしんのすけの純粋な心を通して語りかけてくる。
この作品だけでなく劇場版クレヨンしんちゃんシリーズは確実に大人向けのアニメ映画。そこらへんの実写での映画よりも現実的な印象を持っている。
ぜひぜひシリーズ最高傑作といわれるこの作品を見てほしい。
必ずクレヨンしんちゃんへの見方が変わる。
そしてアニメ映画としてこのシリーズがジブリ、ディズニーと
肩を並べる新たなジャンルであると認識してもらえると思う。

★★★★

監督:原恵一
出演:矢島晶子(野原しんのすけ)
   ならはしみき (野原みさえ)
   藤原啓治(野原ひろし)
   こおろぎさとみ (野原ひまわり)

グッバイ、レーニン!

2005-02-13 21:58:35 | DVD
ひっさびさにDVDを見た。
劇場で見たくて見れなかった「グッバイ、レーニン!」。
久々のドイツ映画なので期待いっぱい。
なんでかというとドイツ映画は昔はまっていたのだ。
大学時代に「ノッキンオン・ヘブンズ・ドア」「バンディッツ」「ラン・ローラ・ラン」とドイツ映画にははずれなしって勝手に思っていた。今回は「エス」以来のドイツ映画なのだ。

ベルリンの壁崩壊前の東ドイツである家族の物語。その家族の父親は10年前に家族を捨て、西ドイツへ亡命してしまう。残された母親は東ドイツへ忠誠を誓い、東ドイツ発展のために奮闘する。主人公のアレックスは母親とは反対に反政デモに参加し、その息子をみた母親は心臓発作のために倒れてしまう。そして8ヶ月間昏睡状態になってしまう。その間にベルリンの壁が崩壊し、ドイツが統一してしまう。その後に母親の意識が戻り、アレックスは母がショックを受けないようにと東ドイツはそのままだと嘘をつき、周りの人にも協力するように走り回るのだが・・・。

1990年、激動のドイツを背景にした映画。社会主義である東ドイツと資本主義である西ドイツの統一をそれぞれに関して皮肉っているように感じた。壁が壊れただけで西ドイツのマルクが通過となり、スーパーは東ドイツのものをすべてなくし、西ドイツのものへ交換。東ドイツの人々は西ドイツへ。この激動のドイツに関してこの映画を見るまでほとんど知らなかった。もっと背景を知っていれば今以上に映画を楽しめたのではないか?と悔しく思う。
アレックスは母親に対して自分の理想と思う東ドイツを作り上げていく。そして、母親はその東ドイツの形に喜んでいく。母親のために奮闘する息子、すべてを理解して息子を嘘を聞き続ける母親。それぞれがそれぞれを思い、嘘を重ねていく。嘘はときには必要なものなのかもしれないと思ってしまう。人を心から喜ばせたいという嘘であるならば。この映画をみた後は家族に対して優しい気持ちになれるような気がした。


★★★★

グッバイ、レーニン!(2003年:ドイツ)
監督:ヴォルフガング・ベッカー
出演:ダニエル・ブリュール
   カトリーン・ザース
   チュルパン・ハマートヴァ
   マリア・シモン

リクルート

2004-12-05 17:29:50 | DVD
コリン・ファレルと大好きなアル・パチーノの競演?、スパイもの?
今年の始まりに劇場で見れなくて気になっていた作品がもうDVDで1週間レンタルになっていた。月日は早いもんだ・・。

ストーリーはMITでトップの成績をもつコリン・ファレルがCIAのアル・パチーノにスカウトされるところから始まる。コリン・ファレルは今は亡き父の情報を知りたがっており、アル・パチーノは彼の父の情報を持っているというところが引っかかり、コリン・ファレルは彼の言うなりにテストを受けることになる。テストに合格し、本格的な諜報員としての訓練が始まる。そこでアル・パチーノは研修生に「五感さえも信じるな。すべてテストだ」と。コリン・ファレルはある女性と出会い・・。

スパイものというと代表格はジェームズ・ボンド。007シリーズである。最近ではマット・デイモンのボーン・アイデンティティ。来年には「ボーン・スプレマシー」として新作が公開される予定でシリーズ化されている。
この「リクルート」は007のようにすごいメカがでるわけでも、ボーン~のような「マット・デイモン強すぎねえ?」と思えるほどの格闘シーンがあるわけでもなく、CIAのテストとその後の諜報員としての活動に本軸になっていて、本当に人の騙しあいが知り合いの中で繰り返される。この騙し合いが最後まで続くのでかなり楽しめました。

騙しあいだけでなく、やはり出てきて一言話すだけで光ってしまうアル・パチーノとその光に負けていないコリン・ファレルの演技もすばらしい。
でも二人を比べてしまうとやっぱアル・パチーノは年取ったなぁと思い、思わず、ゴッド・ファーザーのマイケル役が懐かしくなってしまうのは俺だけかなぁ?

★★★

リクルート(2003年:アメリカ:the recruit)
監督:Roger Donaldson (ロジャー・ドナルドソン)
出演:Al Pacino (アル・パチーノ)
   Colin Farrell (コーリン・ファレル)