みそっこ日記

みそっこ研究者の雑感

グローバル解析

2006-02-22 23:05:35 | Weblog
ようやく時間があいたので、新クラスタでGPSのグローバル解析を行う準備。ま、こういう解析は解析センターでやってくれるので、下々は座標時系列か、せいぜいsinexを使うのが一般的である。ただ、今回解析ソフトウェアのバージョンが新しくなって、基線を選択してambiguityを解けるようになった。このオプションで時系列の誤差がどれだけ小さくなるか調べたいのだが、解析センターが解析をやり直してくれるまでにはかなりの時間を要する。だったら自分でやってしまおうというわけだ。また、一度グローバル解析解を作っておけば、後で日本国内の地域解析をする際にもこの解と結合することでreference frameを与えることが出来る。このときグローバル解、地域解ともに同じソフトウェアの同じ解析戦略で計算してあれば、結合に伴う誤差を小さくすることができるというわけだ。

ひとつの研究室単位でこのような贅沢な解析を行えるのは、大変ありがたいことである。銭のにおいのするところ、どこにでも出没しまっせ。



machine-dependent calculation!

2006-02-22 22:53:36 | Weblog
例のごとく某プロジェクトの中間報告のための計算をしているわけだ。今日は新宿都庁前でGPS観測をした場合のシミュレーション。ところが何度計算しても途中で計算が終了してしまう。エラーメッセージも出ない。しかもパラメータを変更すると、終了するタイミングが変わる。非常にやっかいだ。こういう症状はたいていメモリ管理が原因なのだが問題は自分のプログラムではないこと。バグを突き止めるのは不可能である。報告書の期限は迫る。結構困った状況。

やけコーヒーを飲んだら、ふとひらめいた。というわけで違う計算機2台に移植して計算させてみると、案の定ちゃんと計算できるではないか。ということは最初に計算させていた計算機のメモリがいかれているということ。マイクラスタを入れたときにはがりがりメモリチェックプログラムを走らせて、おかしいメモリを交換させたのだが、そういえばこのマシンはやらなかったな。メモリの欠陥が購入後2年もたってから発覚ということは、今まで遮蔽計算のようなintensiveな計算をサボっていた私のやる気のなさを如実にあらわしている。