みそっこ日記

みそっこ研究者の雑感

地形補正

2015-02-25 23:46:47 | Weblog
火山など、地形の起伏がある場所での地殻変動モデリングにおいては、地形の影響が無視できない。有限要素法などの数値モデリングツールでは地形を入れるのは簡単だが、解析的なモデリングの場合、だいたい平面的な地球を仮定しているので、どうにかして地形の影響を取りこむ必要がある。

簡便な方法としては、Reference Elevation法(一番よく合うように、計算面の標高を決める)やVariable Depth法(観測点毎に、ソースの深さを変える)があるが、いろいろ問題を抱えており(Williams and Wadge, 1998)、摂動近似(Williams and Wadge, 2000)のほうがよりよいようだ(ただし急峻な地形には適用できない)。

Williams and Wadge (2000)のAppendix Bはftpでダウンロードできると書いてあるが、現在ftpサイトはなくなっているようだ。AGUの担当者にメールをすると送ってくれる。著者のWilliamsさん(現在GNS Science, New Zealand)にコンタクトすると、地形補正のプログラム(Fortran 77)を送ってくれた。多謝。これ、あらかじめいろいろな力源のルーチンが入っていてとっても便利(点楕円体も入っている!)。自分で力源を追加するのも比較的簡単。

もう15年前の論文だし、やっぱりこのレベルの近似はできるようになっておかないとなぁ。

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