みそっこ日記

みそっこ研究者の雑感

atmospheric loading

2009-08-31 20:05:11 | Weblog
論文を書いているうちに、atmospheric loadingのobservation levelでの補正をやっていないことにはたと思い当たる。「そもそも日本じゃatmospheric loading自体小さいのできかねーよ」とか、自分で自分を説得してみるが、やっぱり再計算することにした。やっぱり今わかっている最高の技術で解析しておくのは礼儀だろう。

とはいえ、この機能、ソフトウェアにインプリメントされてないので、RINEXファイルをいじって補正することになる。め、めんどくせー。


Virtualbox

2009-08-26 23:24:26 | Weblog
VMwareのインターフェースがブラウザベースに変わってしまって使いにくいのでVirtualboxへシフト。うむ、使いやすいね。CentOS入れて遊んでます。ただ、シームレスモードの挙動がちょっと変。解像度が悪いのかな。

PLC

2009-08-23 21:21:55 | Weblog
無線LAN子機がWindows Vista 64bitに対応していない、という衝撃の事実が発覚したので、家のネットワークをPLCにしてみた。ネットでは結構悪い話もちらちらあってびびっていたのだが、すんなりつながって快調に使えている。

家が古くて、電気系統が旧式の単相2線タイプなのがよかったのかもしれない。

謙虚であること

2009-08-22 00:19:15 | Weblog
GRLに最近出た論文
On the reported magnetic precursor of the 1993 Guam earthquake

1993年のGuam地震の時、現地の地磁気データにprecursorが出たという論文があるのだが、実はその地磁気データ、異常に見えているのは、別の観測点でも共通に見える自然の磁場変動でした、という論文。これが本当だとすると、初歩的なミスである。さすがに査読者も、論文書いた人が他の観測点のデータと比較照合してないなんて思わなかっただろうなぁ。

やっぱり研究者は謙虚でなくては、と自戒を込めておもったことよ。

今日の論文

2009-08-19 22:57:52 | Weblog
Minson, S. E., D. S. Dreger, R. Bürgmann, H. Kanamori, and K. M. Larson (2007), Seismically and geodetically determined nondouble-couple source mechanisms from the 2000 Miyakejima volcanic earthquake swarm, J. Geophys. Res., 112, B10308, doi:10.1029/2006JB004847.

ふーん。そうですか、火山地震の波形計算に測地データが役立ちますか。素晴らしい。

で、これって震源関数はどう与えたんだろ?

地球潮汐

2009-08-13 22:57:38 | Weblog
とある必要が生じてキネマティックPPPで潮汐変形が見えるか試してみた。地球潮汐は大きいだけあって結構きれいに見える。気をよくして頑張ってみると、どうやらつくばの海洋潮汐荷重もそこそこ見えているようだ。ふーん。スタックしないでも見えるんだね。実は海洋潮汐荷重は十うん年前、学部演習で取り組んだ課題。あの時は、苦労したあげくあまりよく見えなかったのだが、いい時代になったもんだ。

ただし、きれいに見るには大気遅延補正が大事。今回はstaticな解析で一度遅延を求めてから、それをKinematic解析に導入するという荒業をやっている。こういうことをしないと、せっかくの鉛直変動の一部が大気遅延パラメータに吸収されてしまってきれいに見えない。

選挙

2009-08-10 19:19:11 | Weblog
ポストに支持を訴えるチラシが。てゆーか、あれだけぼろかすに言っておいて、よくも(ry

そんなわたしはノンポリです。ピースピース(笑

ようやくEGUポスターの論文化をはじめた。うーん、仕事が遅すぎる。ま、構想を練っていたわけではあるが。



GRAV-D

2009-08-08 18:16:20 | Weblog
Scienceに紹介されていた、NGSによる高さ基準系の再整備プロジェクト。地上観測はもうやってらんないから、航空機搭載重力計で重力をじゃんじゃんはかりまくりましょう、という話。これも時代かな。しかし、この記事、技術的な解説が間違っているような。

同じ号のScinenceではもうひとつ、``Human volcano''という面白い記事が。これだけで何のことかわかったら、相当勘がするどいね。

Maxima

2009-08-03 22:16:17 | Weblog
常微分方程式の解析解を求めるフリーの(←ここ重要)ソフトウェアがないかなぁ、と探して見つけたソフトウェア。数値解ならばoctaveもあるし、自分で組んでもいいのだが、解析解となるとMathematica以外にはなかなかないので貴重な存在だ。

ちょこっといじってみたのだが、なかなか出来がよい。普通の公式集に載っているくらいの積分はこなしてくれるんじゃないかな。あと、解ける部分は解いてくれて、残りは積分のかたちで残してくれるのもよい。解のだいたいの形が分かれば、物理を知るのに役立つし、うまくすれば漸近解も計算できる。

というわけでなかなかよさそうですよ→チョコ様