時代遅れ

　1986（昭和61）年8月発表の曲に『時代おくれ』（歌:河島英五）がある。職場の上司がカラオケで好んで歌っていた曲だった。先日、メル友でもある男性ブロガーさんから頂いたメールの一文に、いかに自分が時代遅れになったのか、痛感させられる文章があり凹んだ。以下はその個所。
（しかし、韓国の楽曲って素晴らしいと思われますか？
もちろん、mugiさんも聞きたくないと思いますが、このご時世では否応なく聞く事はあるかと思います。某B〇Sの「Dynamite」は有名だと思いますが、曲と言うよりも雑音にしか思えませんね）

　実は私は未だに韓国の楽曲を聞いたことがない。私の周囲にはK-POPファンはおらず、韓国の楽曲を聞いたことがない人ばかりなのだ。何しろ同年代は'60年代前半生まれ、高度経済成長時代真っ盛りに誕生した世代である。先の男性ブロガーも昭和生まれだが、私より一回りは年下でもここまで違うのか、とガッカリした。
　そもそも私には、今のご時世でも否応なく韓国の楽曲を聞く機会がなかったし、その必要もなかった。某B〇Sのバンド名だけは知っていたが、それも原爆Tシャツを着用していたことで騒がれたために初めて知った。そんなグループの曲など聞く気にもなれず、「Dynamite」が有名だったことさえ知らなかった。

　もしかすると、何処かで「Dynamite」を耳にしていたかもしれない。しかし聞いたことが無ければ、余程いい曲でなければ雑音にしか感じないだろう。韓国の楽曲にもいいものはあろうが、国名を聞いただけで拒否反応があるのだ。
　最近は音楽番組を見ていないし、音楽は専らFMで聴いている。若い頃はよくFMを聞いていたが、中年になって再び聞くようになった。何よりもラジオやCDは家事しながらでも聞けるし、映像に影響されず楽曲だけに集中して聞けるのはイイ。

　尤も私がよく聞くのは年齢ゆえ、大半が懐メロ。NHK FMでは昭和の歌謡曲を結構かけているし、70～80年代の洋楽も放送している。若い頃からジャズも好きだったし、FMの影響でクラシックを結構聞くようなった。歌のないクラシックも好むようになり、今流行りの曲は殆ど聞かず、知らない時代遅れおばさんでもある。
　そして未だに女がロックを聞くことを揶揄する超時代遅れオッサンもいる。拙ブログにもその類が湧いて出たことがあり、こんな書込みをしていた。

ヘイトおばさんをシバキ隊 (無学のキチウヨ女へ)
2015-09-17 05:49:11
キチウヨ女がロックを語るｗｗｗｗｗお前の思考回路をロックしたほうがいいんじゃねｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

「ヘイトおばさんをシバキ隊」なる者はHNを様々変え、荒らしが日課の特亜ウヨニートで、「ネトウヨ連呼厨」という記事で取り上げたことがある。コイツが何歳かは不明だが、この反応は昭和一桁生まれの私の父並の時代遅れかつ封建的。いくらオッサンでもまさか戦前生まれではないだろうが、感性は完全に戦前昭和レベル。
　嘲笑や挑発しているようでも、劣等感は隠しようもない。「社畜統失研究家」なる別HNを使った書込み時に、私から「生涯独身、童貞」と罵られたことを気に病んだようで、「童貞連呼して脳内勝利宣言ｗｗｗ…」とも書き殴っていた。童貞連呼はしていないのに、この言葉は応えたようだ。何時までも親がかりのニートでは風俗店に行って筆おろしも出来まい。
　
　私と同年齢の頃の父は、よく懐メロ番組を見ていた。多くは戦中戦後の曲だったため聞いた時、何とも古臭く時代遅れと感じたものだったが、今の私も同じことをしている。子も年を取ると親と同じことを繰り返すのだ。
「認めたくないものだな、自分自身の若さゆえの過ちというものを」という名セリフで知られる某アニメがある。若くなくとも過ちを犯すものだが、自分自身の老いゆえの時代遅れというものは認めたくないものだ。

 

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