トーキング・マイノリティ

読書、歴史、映画の話を主に書き綴る電子随想

ブログ休止のお知らせ

2022-12-30 21:00:13 | 私的関連

 突然ですが、今年のこの日をもってブログを休止致します。最大の理由は老母の体調の悪化です。90歳を過ぎても母は認知症にならず、これまで大病になったことはありませんでしたが、最近はめっきり足腰が弱り、耳が遠くなりました。足腰が弱まったためか、先日茶の間でついに転倒、負傷してしまったのです。家庭で高齢者が顛倒するのは茶の間が最も多いと言われます。
 幸いなことに骨折には至りませんでしたが、若者と違い老人は怪我の回復が遅い。回復後もリハビリが欠かせないし、暫くは世話が欠かせません。

 次いでの理由は私自身の心境の変化にあります。実は1年以上前から記事を書き続けることに熱意がなっていました。書くテーマには全く不足していませんが、これまでは書くことがストレス発散だったのに、記事の連投自体がおっくうになってきたのです。
 年のせいとは思いたくありませんが、気力が落ちてきたのは否めず、ブログ更新に飽きてきたのかもしれません。実は暫く前から惰性で書いていたのです。

 それでも記事をアップし続けたのは、良質なコメントが寄せられるからです。開設以来のずっと弱小ブログでしたが、常連さんには恵まれました。彼ら彼女らは私よりもずっと教養があり、読書量でも上回っていました。バリバリの現役世代でありながら、豊富な知識と読書数のすごさには驚嘆させられたほど。
 そんな常連さんのコメントはとても参考になったし、何度か記事のネタに使わせて頂いたこともあります。良質なコメントは何よりもブロガーには励みになるし、以下の常連さんたちには心から御礼申し上げます。

アミさん たぶん女性と思われますが、にも関わらず書物を引用した硬質な内容のコメントはとても参考になりました。
牛蒡剣さん 出会いは鳳山さんのブログでしたが、歴史はもちろん軍事への該博な情報と知識は、私のような軍事に疎い者には大変勉強させられました。
スポンジ頭さん その読書量には圧倒されました。日本史、世界史情報では私の知らないことが多く、コメント内容だけで歴史を学ぶ思いになりました。むしろ管理人の私が何時も教わる立場でした。

トオニさん PCトラブルの際には丁寧に解決方を教えて頂き、有難うございました。これもネットのありがたさです。
のらくろさん 時にユーモアの交じる下ネタは大いに笑わせて頂きました。のらくろさんもまた読書家だったし、このような方のコメントが面白くなるのは当然でした。
ブルガリア研究室さん 室長さんのブルガリア滞在体験はとても勉強になりました。日本では知られざる共産主義体制の実態を暴いたブログは、あまりないでしょう。

鳳山さん 貴殿のブログは歴史ばかりではなく時事情報も豊富で、面白く読ませて頂いています。これからも更新を楽しみにしております。
mottonさん 貴殿の見解は何時も鋭く、そのため何度も記事のテーマにさせて頂きました。理工系の方はやはり見方が違うとも感じましたが、有意義な見解に触れられたことは幸いでした。
madiさん まさか現役の弁護士さんからコメントを頂くことになるとは想像もしておりませんでした。madiさんは実名ブロガーでもあることを知ったのはかなり後になってでしたが、あえてリンクはしません。

Marsさん 拙ブログに初めてコメントされたのがMarsさんでした。2005-06-18付のことで、ブログ開設から22日目のことです。初コメントを頂いた時の感動は忘れられません。あれから17年ものお付き合いになり、お互いに年をとりましたね(笑)。

 ブログ名にマイノリティをつけたのも、端から人気サイトになることは全く期待していなかったからです。ブログで注目を集める気は毛頭なかったし、ずっと人気のない閑古鳥ブログでしたが、逆にそれだからこそ長続きしたと思います。読者の見解を意識することなく、思う存分気ままに書き綴ることが出来ました。
 ブログを始めた時は3年持てばいい方だと思っていたし、訪問者も1日50人もいれば上等だと考えていました。それが気が付けば17年7箇月を迎えることに。これだけ続けられたことに管理人の私自身驚いています。

 ブログを続けられて本当に楽しかったですね。有料サイトや著名人ブロガーは違うでしょうが、元来匿名ブログとは無償で行っている私見の発表の場に過ぎません。書きたい時や書ける時に書きたいことを書くのがブログ。虚偽やデマ、誹謗中傷は論外ですが、例え便所の落書きレベルでも自己満足のツールとしては結構だし便利。書きたいことが書け、悔いはありません。

 それでも17年の歳月は長かったし、マンネリズム化していることは自覚していました。いかにマンネリズム化していても、職業作家すらそのスタイルを変えることは難しく、売れないからといって断筆する作家もいません。要するに書きたい!が原動力になるのです。
 ブログ休止といえ閉鎖するのではなく、このサイトは遺しておきます。ネットには何年も前から更新が止まったままのブログをいくつも見かけるし、かつては人気サイトだったのに何時の間にか閉鎖したブログもあります。管理人にはそれぞれ諸般の事情があったのでしょう。
 常連さんはもちろん、ここのような閑古鳥ブログを訪問され、読まれた方々には重ねて御礼申し上げます。

 さて今年は本当に酷い年でした。あらゆる物価が高騰、相次ぐ増税ラッシュだけで暗い気持ちになりますが、国内外政治状況も全く先が見通せない始末。来年も明るい展望が見えませんが、個人としては心身ともに健やかさを心掛ける他ありません。

それではよいお年を!ごきげんよう。

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