トーキング・マイノリティ

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アラビアンナイトにおけるゾロアスター教徒

2006-08-19 20:44:49 | 読書/中東史
 千一夜物語にはよくペルシア(イラン)人が敵役として登場するが、この物語での悪党や魔法使いの大半がペルシア人なのだ。アラブ世界には「ペルシア人と握手したら、すぐ自分の指を確かめよ」 という諺もあり、ペルシア人を悪賢く油断ならない連中だと見ていたようだ。そのためか、千一夜物語には邪悪な魔法使いや食人を好むゾロアスター(拝火)教 徒が出てくる。ムスリムと異なり、ゾロアスター教徒には飲食物のタブーは . . . 本文を読む