トーキング・マイノリティ

読書、歴史、映画の話を主に書き綴る電子随想

難民という名の不法入国者

2006-08-01 21:30:08 | 読書/ノンフィクション
 塩野七生 氏の『ローマの街角から』(新潮社)というエッセイに(難民問題)と題した章がある。塩野氏がイタリア映画Lamerica(ラメリカ)を観ての感想で、イタリアのシチリア方言でアメリカを指す言葉が映画タイトルとなっている。このエッセイが書かれたのは'94年10月だが、十年以上経た現代も問題は少しも改善しないようだ。  映画Lamericaを要約すれば、今世紀初頭のイタリア人にとってのアメリカ . . . 本文を読む