トーキング・マイノリティ

読書、歴史、映画の話を主に書き綴る電子随想

バッシング 2005年【日】小林政弘 監督

2006-08-13 20:31:48 | 映画
 映画の冒頭で、「この映画はフィクション」の見え透いた断りが出るが、'04年のイラク日本人人質事件を元にしているのは一目瞭然。話題の覚めやらぬ内に、早々映画化を図ったとは、邦画界も商魂たくましい。映画の主人公名が高井有子とは、人質にされた高遠菜穂子さんの姓と一字違いなのも面白い。映画を観終わって、これほど共感も憐憫も感じなかった主人公もない。  主人公・有子は北海道のある海辺の見える町で暮らして . . . 本文を読む