昨日紹介したナビと一緒に買った文庫本はこれです。
「レーシング少女」 郁子 匠(うべ たくみ)著 ポプラ文庫ピュアフル
主人公はミニバイクレースにまっしぐらに打ち込む女子高生。H社のスカラシップが掛かってるエリア選手権を幼馴染(恋愛感情あり)と争っている所に神戸から遠征してきた女性ライダーに3戦連続で敗北する。その少女が同じ高校に転入してきて・・・とこう書いたらベタな恋愛小説のようです(まあお約束のそのような展開もあるはあるんですが)が、本筋は主人公やその仲間たちがレースと学校生活の中で『親友≒ライバル』である事に悩み苦しみ傷つき傷つけあいながら答を探していく真っ当な「青春小説」でした。
ミニバイクレースというおよそメジャーじゃないスポーツを舞台にしていながら、レースを知らない人が読んでも理解できるような表現で書いてるのも好印象です。逆にバイクに乗った事があればその情景を頭に浮かべるのは非常に容易な書き方でした。
作者はこれがデビュー作。発売当時からバイク雑誌にはよく取り上げられていましたが本屋で見た事がなく、今月のライスポで青木編集長コラムでの紹介記事を読んで密林で買うことを決意しました。
でも今時の高校生もこの小説のように昔の自分たちの頃と変わらないのかな。読んでいて感じる「甘酸っぱいような、苦いような」感覚。この感覚はもうこの歳になると郷愁ですね。
あまり書いてネタバレしてもいけないのでガッツリ感想書かないでこの辺でやめときます。ご一読を。
あ、もちろん自分は今日会社で読破してきましたよ(w