面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

国会議員の世襲により政治は劣化した

2022-12-19 22:18:01 | 政治
日本の政治は劣化している。この「失われた30年」を見ればそれは明らかだ。その原因のひとつに自民党が世襲議員だらけになったことが挙げられる。石を投げれば世襲議員ばかりだ。しかもその世襲議員が無能売国と来ている。国民の生活が苦しくなるのも無理はない。

世襲議員で有能だった政治家は二人しかいない。どちらも故人だが、小渕恵三と中川昭一だけだ。二人が亡くなった時は残念だった。小渕恵三があと二年内閣総理大臣を続けていれば経済は復活しただろうし、中川昭一が亡くならなければ安倍晋三が二度目の内閣総理大臣に返り咲くこともなかったはずなのだ。中川昭一が内閣総理大臣になっていただろう。

世襲議員を庇うのはもちろん自民党支持者に多い。曰く選挙に当選しているから国民が選んだ。嫌なら選挙で落とせば良いなどだ。

だが自民党の候補者に親が国会議員だとほぼ自動的になれてしまう。選挙区の私物化だ。選挙制度が小選挙区制になりこの流れは加速した。中選挙区なら落選の可能性があるのだが、小選挙区だと親の地盤、看板、鞄を受け継いでいるからまず落ちないのだ。

これで選挙が機能していると言えるだろうか。共産圏の選挙と同一とまではいわないが、「公平」でないことは確かだ。日本以外の先進国では親と同一の選挙区からは出馬できないなど制限があるのだ。

安倍晋三は岸信介の代から統一教会と癒着している。統一教会と癒着していたのは安倍晋三だけではないが、世襲議員は親から「人脈」も受け継ぐから悪い人脈も受け継いでしまうのだ。清算などできない。

安倍晋三の実弟の岸信夫も統一教会とズブズブに癒着していたが、咎められることなく息子の岸信千世に譲ろうとしている。そんなことが許されて良いのだろうか。

阻止することは不可能というわけでもない。山口県は自民党の金城湯池であるが、統一教会と癒着していたことは大きいし、岸田文雄の内閣支持率と自民党の政党支持率は下がっている。

つまりどうすれば良いか。岸信千世が出馬するであろう山口二区で立憲民主党(野党統一)の候補者がネガティブキャンペーンを繰り返すのだ。

「統一教会と癒着していた岸・安倍一族で良いのでしょうか。日本人を食い物にしてきた岸・安倍一族にまた山口県は国会議員という職を与えてしまうのでしょうか。」

「現代で国会議員の世襲で良いのでしょうか。岸信千世候補は岸大名家のお殿様でしょうか。そして山口県民は領民に過ぎないのでしょう。そうではないはずです」

「失われた30年で国民は苦しんできました。ほぼ一貫して政権を担ったのは自民党です。自民党の劣化が政治を劣化させ失われた30年となったのです。それは自民党が世襲議員ばかりになったこともあるのではないでしょうか。国民の皆さん世襲議員に任せて良いのかもう一度よく考えてください。」

こんな感じか。山口二区で乗降客がもっとも多い駅前で朝6時~8時まで辻立ちして演説を繰り返す。月曜から金曜日までだ。土日は休みじゃない。ポスティングなり企業回りなり、することはいくらでもある。それだけやれば当選できよう。逆に言えば自民党の金城湯池で当選するにはそこまでしないと勝てないのである。

だが選挙活動はある意味大学受験と同じだ。受かるかわからない重圧に押し潰されながら投票日まで延々と繰り返すのだ。そしてお金は一円も入らない。誰かに養って貰う必要がある。親でも良いし、恋人でも良いし、政党でも良いのだが。貯金を取り崩すでも良い。

体力と精神力と金がいる。立憲民主党ないし連合(労働組合)に頭を下げればもしかしたら金はなんとかなるかもしれない。そもそも一般人には立憲民主党ないし連合の幹部とのコネがないが。

私も国会議員になりたいくらいなのだが、体力と精神力がない。朝6時~8時まで辻立ちなどできないのだ。私の家は神奈川県の田舎だから山口県に住んでいるわけでもない。地縁、血縁何もないところで徒手空拳で立ち向かえる勇気もない。そんな人材がいれば勝てるのだが、立憲民主党は探すつもりもないようだ。それでは勝てない。

自民党の世襲議員を減らすために体力と精神力がある逸材をぶつける必要があるのだ。

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