経済の外需依存は危険だ

新型肺炎が猛威を振るっている。ついに武漢市渡航履歴がない奈良県在住のバス運転手も新型コロナウイルスに感染していたことが確認された。14日には咳などの症状が出ていたという。国内で人から人へ感染された初の例だ。

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新型肺炎　国内で新たに2人感染確認　奈良在住男性は武漢渡航歴なし、人から人への感染か - 毎日新聞

　厚生労働省は28日、奈良県在住の60代男性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。中国武漢市への渡航歴はなかった。国内で感染者からうつさ...

毎日新聞

 

　厚生労働省は28日、奈良県在住の60代男性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。中国武漢市への渡航歴はなかった。国内で感染者からうつされた可能性がある。確認されれば、国内で人から人に感染した初めての事例となる。また、別に武漢市からの旅行者の40代男性にも感染が確認され、国内の感染者は6人になった。

奈良県の男性は「全身状態が改善傾向」

　厚労省によると、奈良県在住の男性は、14日にせきや関節痛の症状が出はじめ、17日に奈良県内の医療機関を受診。検査に異常はなく経過観察となったが、症状が悪化したため、25日に再び受診し、入院した。男性は、1月8～11日と12～16日に東京都内で、武漢からのツアー客を乗せたバスの運転手だったという。男性は全身状態が改善傾向にあり、せきや息苦しさも軽快している。また、ツアー客で明らかな肺炎症状のある人はいなかったという。
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安倍晋三が支那で新型肺炎感染が確認されたにも関わらずなかなか国境を上げようとしなかったのは、アベノミクスが「インバウンド｣頼りの経済政策だったからだ。

令和2年に外国人観光客4000万人を掲げていた以上最大のお得意である支那人観光客を減らす政策は採れなかった。

安倍晋三にとって

外国人観光客が落とす僅かばかりの金＞日本人の命

ということだ。

観光公害 - 面白く、そして下らない

インバウンドで黒字を稼いでも意味がない - 面白く、そして下らない

新型肺炎の日本流行を阻止できるか - 面白く、そして下らない

これが経済を「外需｣や「観光｣に頼る怖さなのだ。外的要因で経済が左右されてしまう。感染病の日本への感染を食い止める適切な施策も採りにくくなる。現に安倍晋三の対策は後手後手だ。

本来なら日本経済は外国人観光客に頼る必要はなかった。消費税増税を止めて、国債発行により歳出を増やす正統的な経済刺激策を採れば良かった。

竹下登が消費税を導入していなければ今頃GDP1000兆円を越えていたという予測さえある。消費税はそれだけ経済の成長を妨げるのだ。

繰り返しになるが、経済を成長させるには、「減税｣か「国債｣発行による歳出拡大しかない。

「戦争｣もあるが、それは戦後日本ではあり得ない話だし、軍事ケインズだから国債発行による歳出拡大の一種とも取れる。だがイラク侵略戦争で米国の景気が良くなったのも否定できない事実だ。倫理はともかく。

米支那貿易紛争の煽りを食らうのも日本経済が「外需｣頼みだからだ。日本人の消費を増やす政策を採らなければならない。そのためには消費税「減税｣と「国債｣発行による歳出拡大が絶対に必要だ。

法人税はむしろ増税した方が良い。それは法人税を減税すると企業の利益が増えるのは良いが、いわゆる「物言う株主｣により従業員への給与を減らすよう圧力が掛かるからだ。

従業員の給与は「経費｣であり利益とは相反する。これも否定できない事実だ。法人税を減税すると労働分配率まで下がってしまうのだ。法人税に取られるくらいなら従業員への給与を上げようという考えが消えてしまう。株主第一になり、従業員への給与を減らし、自社株買いか配当を増やすことになる。

「アベノミクス｣が普通の国民のための経済政策ではなく、大企業と富裕層のための経済政策だとよくわかるだろう。国民がそれでも安倍晋三を支持しているのが理解できないが。

それに何より外需頼みでは国民生活が豊かにならない。国民が財とサービスを買ってこそ、国民生活が豊かになる。「輸出｣と「観光｣では国内で作った財とサービスを外国人が享受することになる。輸出でも売り上げと利益は増えるが、重商主義は時代遅れなのだ。

「内需｣中心の経済にしなければならない。


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