面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

コンテンツ産業の振興と輸出

2023-02-11 19:12:16 | 漫画
日本の漫画やアニメが世界で人気が出て久しい。国内でも漫画市場は電子版が売れることで雑誌全盛時代を越える過去最高を記録した。その漫画やアニメなどのコンテンツ産業をさらに振興させられないか。海外への輸出を増やせないか。それを考えてみたい。

私は海外の反応系のまとめサイトを見るのが好きだ。日本が話題になっていると嬉しい。誉められているとなお嬉しい。コンテンツ産業をもっと輸出して「文化侵略」したいと考えるほどなのだ。私はコンテンツ産業に関わってはいないのだが。

日本経済は停滞しているが、漫画、アニメは過去最高の売上を更新している。





漫画は雑誌離れにより落ちていた売上が電子版が売れることでジャンプの最高部数を記録した平成6年653万部の売上を越えたのだ。GDPの停滞で天井が近いかもしれないが、まだ伸びるはずだ。

アニメの売上もネットフリックスがアニメを配信したことで一気に海外の視聴者が増えたそうだ。国内と海外の売上はほぼ同じになっている。

漫画やアニメを国内でこれ以上売上を伸ばすアイデアはない。面白い漫画、アニメが出てくればメディアミックスで一気に売上を伸ばすというのもとくに角川が好きな戦略で私独自のアイデアではない。

アニメは「円盤」と呼称されるDVD、ブルーレイディスクの売上はいまひとつだ。ネットで定額見放題(サブスク)のサービスがあるのに高い円盤を買うのはよほどのファンだけなのだ。

アニメ製作会社はかつかつだし、アニメーターは給与が安くやりがい搾取の状態になっている。労働環境の改善を訴える声は強いがなかなか改善されない。どうしたものか。

海外への輸出は日本で出版、放送されるタイミングとほぼ同時に海外でも出版、放送されれれば海賊版を抑えられよう。アニメが正規版で見れるのにわざわざ海賊版で見る人は少ない。漫画は読むのに金が必要だと海賊版に流れる人もいるだろうが。

欧米など先進国では放っておいても増えていくだろうが、広告・宣伝を増やしたり、紙と電子版のどちらでも買えたりするようにしたり、漫画やアニメのイベントを開くなどすれば購買意欲を高められよう。

欧米先進国はそれで良いが途上国はやはり違うやり方が必要になる。本屋があまりなかったりするそうだ。だがスマホは持っている。スマホから漫画1話10円程度でバラ売りする方式にすれば途上国でもそれなりに売れそうだ。

クールジャパン機構は失敗が見えていた - 面白く、そして下らない

~~引用ここから~~
アジアで人気、海賊版「ワンパンマン」が映す日本コンテンツの課題

アジアで人気、海賊版「ワンパンマン」が映す日本コンテンツの課題

 日本のマンガ作品「ワンパンマン」がタイやインドネシアで支持されている。日本のマンガ人気は確実にその裾野を広げているが、手放しで喜べないのは、その人気を支えてい...

日経ビジネス電子版

 


(略)

「中身はクール、でも届け方がクールじゃない」

 「タイ語版のワンパンマンを発行する現地出版社は、ネット事業の展開では遅れている」。こう話すOokbeeのパサヴォン氏は続けて「私たちに任せてくれれば、海賊版の普及を抑えつつ、もっと効率的にコンテンツを普及させられるのに」と悔しがる。

 Ookbeeはタイや韓国、中国を中心に約7500作品をアプリを通して配信し、月間100万人を超える利用者を集めている。海外作品はライセンスの管理から翻訳、流通まで手がける。海賊版には神経をとがらせており、作品がアップロードされていないかをチェックする専門の調査チームを組織。発見した場合は海賊版サイトの運営者に連絡し、作品を取り下げるよう動く。漫画好きのコミュニティーを育て、影響力のある読者に作品を紹介してもらうというマーケティング手法を取っているため「彼らの情報網も活用し、海賊版サイトの動向を常に把握している」(同)という。

 パサヴォン氏が日本のコンテンツに関して危惧しているのは、海賊版の横行や電子書籍展開の遅れだけではない。ネットやアプリで流通するマンガは、1話ごとに「バラ売り」されているのが普通だ。漫画本で1冊当たりの価格は70バーツ(約240円)前後で、タイラーメン(40バーツ前後)よりも高い。一方、アプリでのバラ売り価格は1話当たり3バーツから4バーツ(10~14円)程度。これなら財布に余裕のない学生でも気軽に購入できる。少しずつ日本の漫画も電子書籍化が進んでいるが、この形式に対応しているコンテンツはほとんどない。

 ワンパンマンの事例は特殊ではなく、多くの作品が東南アジアで同じような課題に直面していると見られる。Ookbeeが成長している背景には多くのマンガファンの存在があり、少額とはいえ、きちんとお金を払ってコンテンツを楽しんでいる読者がいる。だが日本のコンテンツは高価な紙の本で読むか、あるいはなじみのあるスマートフォンで海賊版サイトにアクセスするしかないのが現状だ。

 「日本のマンガはクールだ。ただ届け方がクールじゃない。もったいない」と前出のインドネシアのオタク学生は言う。世界の読者を夢中にできるコンテンツをいかに「クールに」届けるか。その課題を解決できれば、東南アジアは日本のマンガにとってより魅力的な市場になるはずだ。
~~引用ここまで~~


中東の産油国は金があるから欧米先進国方式で良いかもしれない。中南米、オセアニア、アフリカは東南アジアと同じやり方が良いのではないか。

またコンテンツ産業はそれを売ることだけが目的ではない。それにより日本のイメージを高め、好感度を上げることも目的のひとつなのだ。ソフトパワーだ。

軍事力の行使が著しく制限されている戦後日本では有効な手段だ。だから途上国では単価が安くとも売る努力をする価値はある。

クールジャパン機構を参議院議員に当選した赤松健に任せてみてはどうかと思うのだ。赤松健を経済産業省政務官に任命してクールジャパン機構を率いらせる。

赤松健に特別なアイデアがあるとは思わないし、アイデアがあるだけならそれを採用すれば良いだけだ。漫画家として人脈を駆使して出版社などと提携して海外に漫画、アニメ、ゲーム、ラノベなどをより売り込ませれば良い。

クールジャパン機構は政府組織だから「儲かる」必要はないと考えているのだが、持続するには赤字では駄目だ。財務省に潰されてしまう。今でも統廃合の圧力が掛かっている。最後の策が赤松健に任せるというものだ。

最後に動画広告を見ることによって漫画が読めるようになる漫画アプリは多い。ジャンププラス、マガジンポケット、サンデーうぇぶり、マンガアップ、マンガパークなどがそうだ。動画広告は1再生10円ほどらしいので毎日見ると月300円ほどになる。

漫画家の取り分がどの程度か分からないが応援するためには、出版社を儲けさせるためにも、漫画アプリから毎日動画広告を見て欲しい。もちろん金を払って買うのも良い。こんな記事を書いていてなんだが、近頃は漫画をあまり読んではいない。だから私にとっては金を払うほどではないのだ。

酒井法子はもう日本の地上波テレビには出れない(覚醒剤で有罪判決)。しかし支那では人気があるようなので支那に進出させると良い。

反日の韓国でもスラムダンクの映画は大人気だ。それに伴い原作漫画もまた売れているそうだ。韓国の反日が和らぐことはないが、反日を叫ぶ韓国が日本のコンテンツが面白すぎて不買できないのは爽快だ。とはいえ韓流は鬱陶しいのだが。


(参考記事)
ネット広告の費用と料金相場【2023年最新版】|アイミツ

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