わたしたちの住処をつくる記録

いえづくりについて、できごとと考えたことを記録しておきます

足場はずれる

2015-09-01 22:46:37 | ただいま普請中
足場が外れました。
坂を上がってゆく途中、まばゆく光るカラマツ外壁と白モルタルのはっきりしたコントラストが、
目に飛び込んできます。すごく目立ちます。


玄関は木製断熱ドア。桧横張りです。

断熱性能の高いドアにしようということになったとき、はじめはアイランドプロファイル製を考えていたのですが、
納期的な問題があり、また素材が米松か米ヒバに限定されるということで、
どうせなら国産材を使いたいと、
他の木製建具と一緒に上田市真田のウッドテック秋富さんにお願いすることになりました。
アイランドプロファイルに永田昌民さんが好んで使ったという通称「Nドア」がありますが、
こちらは松井事務所デザインなので「Mドア」と私の中で勝手に命名しました。

私が一番かっこいいと思っているのは、大開口があるこちらの面から見たところなのですが、寄ると全体が見えません。
 
またいつか引きで写真を取りたいと思います。

さて中に入ります。

養生が外れ美しい杉無垢の床が現れました。キッチンや家事室まで一体となって続くフローリングです。

二階の床に比べ節が少ない(上小節)分、非常に明るくモダンに見えます。

そして、二つの大開口。間に壁があることでさらに光が凝縮されこちら迫って見えます。
木製サッシも、眺望を大切にしたこの家のために特別なデザインとなっています。

これは開いた状態(網戸は締まっています)。

こちら閉まった状態。

わかるでしょうか。

こうなって、

こうなるのです!

四方が隠し框になっています。
実物を見るとすごいですよ。ここまでこだわるか、と。
全てあけ広げられ、戸袋に収納されるだけでなく、
閉まった状態でもまるで全開放になっているかのよう。
素晴らしくすっきり綺麗に、潔く景色が見えます。

私たちが希望をだしてこうなったのではなくて、
デザイン的なことは松井事務所と田中製材工業田中さんにすべてお任せです。
プロの考えることはすごいのです。

今日はここまで。
続きはまた明日。