雅藍(がお)っぽさまるだし2。

芝居やゲームやWWEや映画やライブを糧に人生を何とか過ごしてる、そんな雅藍(がお)さんの日々をまるだし。

「DREAMGIRLS」:夢は叶ったときからが、始まりなんだ。

2007年04月15日 | それでもナントカ生きてます(日記)
4月半ばにして、漸く今年最初の映画鑑賞。
そして、おかげで映画熱に再び火がついた模様。

今年最初の映画は、どうしても終了前に見ておきたかったミュージカル映画、
「DREAMGIRLS(ドリームガールズ)」

最近気づいたのですが、映画には3種類あって、

1.「大スクリーンで見ておかないと絶対後悔するもの」
2.「絶対見なきゃいけないけど、DVDで見ても後悔しないもの」
3.「DVDで見てよかった(あるいはスクリーンで見て後悔する)もの」


と分類できるのではないかと。
(実際にはこれに「興味ないもの・見る必要性を感じないもの」もあるけど)

最近の1番目に該当するのが「スパイダーマン」シリーズ。
実は1作目2作目はDVDで見て、思いっきり後悔しました。
だから今度やる「スパイダーマン3」は、絶対スクリーンに駆けつけるつもり。
(しかもできるだけ公開直後に行ってやりたい)

2番目に該当するのが「TRICK」。
この間「劇場版2」を見たわけですが…「見れてよかった」とは思いましたが、
「劇場で見とけばよかった…」とは全然思わなかったり。

3番目に関しては…まぁ、色々あるし。


んでこの「DREAMGIRLS」はどうだったかというと、

紛れもなく「1番」です。

見始めて20分で確信したね。
「ギリギリで見にこれてよかった…。」って。


去年から突然湧き上がった「ミュージカル熱」にうなされて、
映画だけでも「プロデューサーズ」「レント」と見てきたわけですが、
今まで見てきたミュージカル映画の中でも、
個人的には間違いなくNo.1。
自分の好みにドンピシャだったんですね。

単なる「スター誕生」物語ではなくて、
「誕生した後」がむしろ物語のメインストリームになっているのがいい。
夢は叶うことで全てが完成するのではなくて、
叶った後が本当は一番大変なんだということなのです。


しかもその物語の裏に「アメリカのショービジネスの裏側」もしっかりと
描かれていて、それゆえに実は悲しい物語なんだけど、
だからといって誰かに同情するとか、誰かに肩入れするとか、
あるいは誰かを憎むとかって言う、「偏り」が意外に起こらない。
ヒロイン達はあくまでも「自分の夢に正直すぎただけ」であって、
正直すぎたから迷うし悩むし間違えてしまっただけだなんだと。

例えば普通の見方をすれば、ドリーメッツで一番歌が上手だけど、
でも一番「我が侭」に見えてしまうエフィに対して、あまりいい感情を
持たないと思うのだけど、それは主人公達「だけ」を追っていれば
そう見えてしまうのは、仕方がないところなのだけど、
例えばエフィに起きた体の変化とか、あるいはその当時の黒人と白人の「差」を
考えれば、エフィはエフィなりに「自分の夢に正直になりたかっただけ」、
なわけで…。

だから、「夢を手に入れたばかりに何かを失っていく」ディーナと、
「夢を失ったけど、遠回りしてかけがえのないものを得た」エフィと、
どちらが幸せだったのか、
さらにはクライマックスに「夢のボタンを掛け違えて、
大切なものを見失っていた」カーティスが見せた「あの表情」の意味を考えると、
中盤以降どうしても彼にいい感情を持てなかったのに、
やはり彼も「夢に正直になっていただけ」であったことがわかって、
妙に後味すっきりで、エンドロールを見ていられたのは、
やっぱり素晴らしいのだと思う。

芸達者が集ったからこそ、なんでしょうね。
特にエディ・マーフィがもう!!!

現在の「映画スター」然としたエディも素晴らしいと思うけど、
サタデーナイトライブ時代のスタンダップコメディアンなエディが大好きな
私にとって(トークライブ・ドキュメント映画「RAW」は今でも彼の
大傑作だと思っています)、
「舞台で歌うエディ」というのが久しぶりに見れたのがもう、
それだけで嬉しくて嬉しくて。
華と皮肉と、夢と挫折と、実はこの映画のほぼ全てを担って体現して、
スターとして登場してスターとして消えていったジェームスを演じるのは、
確かに彼しかいなかったでしょうね。


あとやっぱり音楽!
ご存知の通り、マイケル・ジャクソンに人生は変えられたと未だに信じている
私にとって、やっぱりブラック・ミュージックは身体と心に「クル」んですよ。
音楽の感性が一番合ってたミュージカルだと思います。
やっぱりモータウン系の音楽はいいですねぇ。
(…って、あんまり詳しく知ってるわけじゃないけどね…)
やっぱりあちらのアフリカン・アメリカンのシンガーはもう、
どうひっくり返っても日本人は勝てないわ。
ジェニファー・ハドソン、噂どおりの素晴らしいシンガーです。
ビヨンセも頑張ってたけどねぇ。
このアタリは映画の設定そのまんまのような印象が…。



「レント」も非常に素晴らしかったけど、
音楽と物語の好みで言えば私はこっちのほうが好き。

そして、ぜひぜひミュージカル好きな人には観ていただきたい映画です。

…って、もうすぐロードショーは終わってしまうので、
今年中に出るであろう、DVDでいいので、ぜひ見て欲しい。

ただ、DVDだと少なくとも音響設備がシッカリしてないと、
この映画の素晴らしさが全て堪能できないような気がしますが。


ワタシ?勿論購入しますよ。
っていうか、サントラをさっさと買ってこようかと。


さて、これで見事に「映画熱」に再び灯がともりました。
少なくとも、
「東京タワー」
「バベル」
「スパイダーマン3」
この3本はGWが終わる位までには見に行く!

その後も「大日本人」に北野武の最新作も待ってるし。
これまでのモノを取り返すぐらいの勢いで、映画館に行かねば!!
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