雅藍(がお)っぽさまるだし2。

芝居やゲームやWWEや映画やライブを糧に人生を何とか過ごしてる、そんな雅藍(がお)さんの日々をまるだし。

From表参道 to月島。冬の素敵な小行動。

2006年12月10日 | それでもナントカ生きてます(日記)
12月の原宿は、いやおうなしに華やかに広がっています。

幸せな風景がそこかしこに広がっていました。

そんな中、駅からそんなに遠くないビルに吸い込まれ、
私は年末恒例のあの空間に飛び込んでいきます。

「イッセー尾形のとまらない生活2006 in 12月の東京公演」

もはや「冬のイッセーさん」を見ないとなんだか年が越せない、
そんな体質になってしまってる気がします。

今年はカウントダウンライブがないので、これが今年最後のイッセーさん。
冬だからでしょうか?
今回の新ネタはいつもと雰囲気が違う、「辛口」で「荒削り」なネタが8本。
本人の「終わってみれば未完成」という言葉がぴったりな感じです。

でもこの「未完成」っていうのは、「中途半端」という意味ではなくて、
ここからいくらでも広がりが想像できる、そういう「幅の広さ」を感じられる、
そんなネタなのです。

25年も一人芝居をやり続けて、25年目でこんなネタをさらっと披露する、
そんな「底知れない怖さ」を感じてしまうと同時に、
来年、26年目以降になにをしてくれるのか、
そのワクワクが止まらなくなってしまうような、
そんな2時間弱でした。

公演終了後、最近では私の中でも恒例になっている、
イッセーさんの記念サインをDVDにもらって、
そのときに「来年もまたきますね!」と、
やっと口に出た言葉に対して、「お待ちしております」と、
ちょっと戸惑いながらも優しく語ってくれたイッセーさん。
お互い不器用だけど、
この短いやり取りのなかにいろんな意味が込められてるようで、
この気持ちが大好きだから、来年も毎公演必ずいこうと、
そしてイッセーさんを知らない人達をまた連れてきて、
虜にしてしまおうと、2007年の決意が早くも生まれてきたのです。


クエストホールを後にすると、とっくに夜の景色。
今年から復活した表参道のイルミネーションを眺めながら、
表参道ヒルズを通過し、駅へと急ぎます。

流石にこんなに混雑している中で1人ゆっくり見ることは叶わないけど、
近いうちにこの通りもじっくりと攻めないと!と思いつつ、
1ヶ月間しか現れないこの独特の空気感を体に充填させて、
クリスマスを味わいながら、銀座を経由して、月島へ。

夜はククルカンの月島公演「クローバー:冬」の大楽を観劇。

思えば月島も今年は4回も来てたんだなぁと、なんだかシミジミ感じてしまう。
そして「春」から「冬」の4回の間に、
色んな事が起きていた、そのことをシミジミ味わってみたり。

最後は3人兄弟(兄・姉・弟)の悲劇だか喜劇だかわからない、
でも人生の機微が凝縮されたような1時間40分を味わってみました。

なんだか昨日の今日で、身に包まされるようなことを感じたり感じなかったり。
痛いところをつつかれたような、そんな気分。
複雑です。

ともあれ、ククルカンも一区切り。
まずはゆっくり休めばいいと思う。
お疲れ様でした。

すっかり夜も更けた月島。
えらく広く感じる空の下に、強く自己主張をし続けている高層マンション。

その光景がとても神々しく、そしてとても下世話に見えて、
持っていたカメラのシャッターを切らずにはいられなかったのです。

12月は、何か人の感覚を狂わす魔力があるような気がします。
北風にまぎれて、人を感情的にする何かに襲われてるような気がします。


それが心地いいんだから、始末に終えない。

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