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MSX研究所長の日常

80年代を駆け抜けたオールドパソコンMSXの研究の日々を綴ります。

MSX・FAN休刊10周年

2005年07月14日 22時13分11秒 | MSX
先日、徳間書店インターメディアから発売されていた「MSX・FAN」誌が休刊してから10年を迎えました。1995年7月8日に発売された8月号が最終号でありました。当時大学生だったのですが、大学の最寄り駅近くの書店で買った時のことをよく覚えています。

詳しい方なら「マニアなら定期購読してたんじゃないの?」と聞かれそうですが、当時はお金がなくて定期購読できませんでした。

事情を知らない方向けに書くと、休刊1年前の1994年10月号で1年後の休刊を発表したんですね。これは出版界でまずありえないことです。それは社会人になった今、余計によく分かります。それも単なる休刊発表ではなく、定期購読が1万部+店売り数千部あれば存続できる・・・ということで、年間購読のお願いが出ました。結局1万には達せず(期限を越えたところで集まった、という説もある)、1年後に休刊となりました。

休刊予告の時点で1号作ると赤字が出ていたということで、そのため既に隔月刊になっていました。そのような状況下で、当時の北根編集長がどうやって1年存続させたのかは全く謎です。(ご本人はたまにイベントに来て下さいますが、話してくれないそうです)。ただ間違いなく言えるのは、その1年の間に今に至るMSX活動の基礎を築くことができた、ということです。

私がMSX・FANを読み始めたのは高校生の1992年の夏からなので、実質3年弱しか読んでいなかったことになります。それでも、この雑誌からは多くの影響を受けました。今の自分があるのはこの雑誌のおかげと言って間違いありません。

あれから10年経って、「MSXマガジン永久保存版」のシリーズがアスキーから3号も発売されて、3号とも数万部ずつ売れている・・・というのは皮肉なことなのかもしれません。そして今一番ホットなトピックが「1チップMSXの予約数がヤバい」であろうなど、10年前に誰が想像し得たでしょうか。ふと考えてみると、ヤバいと言われるだけまだマシなのかもしれません!

ということでテキトーに締めてしまいましょう。それにしても、MSXに関する記事を乗せたblogや日記は結構多いのにこの休刊10周年ってのは全く見かけません。まさか誰も気づいてない?

名古屋・大須行き

2005年07月13日 00時09分22秒 | MSX
ガラにもなく「愛・地球博」に行って参りました。えーと、一番面白かったのはモリゾーゴンドラでした。あとメシが死ぬほど高いです。スイス館のヘボい弁当が一人3000円って何事ですか。ぜひオニギリでも作って持ち込みましょう。

さて地球博などはソコソコに、名古屋の大須に始めて行ってきました。「大須の電気街」と形容されることが多いのですが、大須自体は複数の商店街の集合体で、電気街というのはそのうちのごく一部に過ぎません。MSXやレトロゲーム的にはおおむね「赤門通り」というのが該当するようです。
3つの地下鉄の駅から等距離の位置にあるために交通の便はあまり良くありませんが、名古屋からなら「大須観音」駅から行くのが分かりやすいようです。

MSX関係を扱う店は減ってしまった、とのことで期待はしていませんでしたが、見つけたのは2店舗だけでした。


アクセスフィールド
大須にこの店あり、とかつて言われた店ですが、過去3フロア?あった同店も経営規模の縮小により1Fのみの営業となっており、MSXは裸ROMが20~30本程度あるのみの寂しい状態でした。ハードはなし。

・ケーハウス
偶然見かけた店です。看板が出ていない変な店でした。店の奥に裸ROMのみながら数は100本以上でしょうか、かなりの数がありました。珍しいところで「ナイザー・スペシャル」とか。ハードはカシオのMX-101の本体のみが4800円でありました。ACアダプタは他のものを使う指示がなされていました。


ちなみにROMの価格は800円~3000円といったところ。あまり安くもなく、また強く欲しいものもないので購入したものはありません。まあ、大須自体がそれほど電器店が多いわけではないので「取扱店があるだけマシ」といった状況と言えましょう。ファミコンですら決して多いとは言えませんし、ネットでの売買が普及した今となってはレトロゲームでの実店舗の維持は難しいようです。

ただ他の掘り出し物としては、前から探していたTVドラマ「V」の5巻(なぜかこの最終巻だけあまり見かけない)、内容が脱力モノと伝え聞く「ドラゴンスレイヤー英雄伝説」のOVA1巻(なぜかキャラデザインが石川賢)を入手しました。あと秋葉原でも無かった変換ケーブルとか。今回下調べがほとんどできず、アクセスフィールド以外は適当に歩いて飛び込んだ店ばかりだったので、次があればきちんと調べて行きたいと思います。ないと思いますが・・・。

ソソるケース

2005年06月28日 23時13分44秒 | MSX
1チップMSXのテストを延々と繰り返しています。しかし裸基板なので扱いづらいし、基板というものに非電気系の方は必要以上の恐れを抱いてしまうものなので「ケースに入れたいなあ」と思うようになりました。

しかし市販されているケースというのは「汎用に使えなくてはいけない」という目的の他に、試作用であったりマニアのホームメード向けなので元々かなり素っ気ない(家庭用品としてはありえない)外見をしています。こういうのも知らない人にとっては怖さを感じさせてしまうので、ただハコに入れただけ、でもいけません。

が、会社でカタログをパラパラとめくっていたら見つけましたよ、ソソるケースを出しているメーカーを!その名もタカチ電機工業!トップの写真は素っ気ない系のケースが多いのですが、この「サイドウッド型ケース(pdf)」などは性能上の意味はないけど両サイドが木になっています!おお!しかも厚みやサイズに物凄いバリエーションがある!

どうやらここはオーディオマニアの方などに好んで使われているようで、普通なら企業でないと取り寄せられないカタログもちゃんと個人で注文できるようになっています。ケースメーカーとしては他にリード(ストックバッグではない)とかアイデアル(傘ではない)などがありますが、個人のマニアックな志向に応えてくれる、という点でタカチがちょっと強いみたいです。

というわけで現在の試作基板とキーボードを内蔵した一体型で作ってみたいのです。それだけの大きさのものとなるとケース1個で1万円程度になってしまうので、もうちょっと考えてみます。サイドウッドはやっぱし高いし、サイズの大きいサンプル置いてるお店は秋葉原にもないようだし。とはいえ、下手なゲーム買うより楽しめそうです。こりゃ1チップどころじゃないな(本末転倒)。

1チップMSX擬人化画像コンペ

2005年06月27日 00時38分45秒 | MSX
1チップMSX擬人化画像コンペというものを企画された方がいらっしゃいました。この「擬人化」というのはなんちゅうか機械とかのモノを人間に見立てて絵を描き、アクセサリーなどでそれっぽさを打ち出す・・・というネット上にある絵の1ジャンルのようです。主に女の子の絵を描きたい人がテーマとして選択するらしく、ぶっちゃけて言えば研究室的にはどうでもいい世界といえます。

が、今回WindowsでもMSXでもなく1チップMSX限定というところに主催のローブリ国王さんの心意気というか、予約数の集まらない1チップMSXに対するエール、というかMSXAとアスキーとMSXユーザーグループに対する何かを感じましたのでここでご紹介させて頂く次第であります。

募集要項はおろか賞品まで用意しちゃってるあたりに本気を感じます。この手のジャンルはよく分かりませんが、応援はしています!現状で裸基板しか発表されていない物に対してどこまで絵にできるものなのか、そのへんは気になるところです。ハイ。

MSX研究室的 Videogame Baton

2005年06月26日 02時34分05秒 | MSX
罰記。の罰帝さんから来ましたよ、Videogame baton。Musical~よりコチラの方がウチ向けだと思います。というわけで回答させて頂きます。

1.コンピュータに入ってるゲームファイルの容量

7GB。ほぼ「CALL OF DUTY」と「HALF-LIFE2」の容量。MSXのソフトはフロッピーだから、コンピュータには入ってないよねえ。手放したけど「DOOM3」のセーブデータは一本10MB以上になることがありました。恐ろしい時代だ。

2.持っているゲームの本数

手元にあるのは・・・100本ちょっとくらい?MSXが50本、サターン10本、プレステ30本、Winが5本、GB/GBAが20本・・・てなところ。PC-9801のも3~4本あるなあ。

3.今進行中のテレビゲーム

DSの「アナザーコード 二つの記憶」(さっき一周目が終わった)、同じくDS「君のためなら死ねる」。こないだDS買ったばっかなのです。

4.最後に買ったテレビゲーム

DS「アナザーコード」。その前がMSXの「ペイロード」。発売年の差はなんと19年!

5.よく遊ぶ、または特別な思い入れのある 5 作

・「白と黒の伝説」(MSX・1985年~・ソフトスタジオWING(現・スタジオWING)
当初MSXで3作が開発されて未完、後にPC-8801、Windowsと渡り歩いて20年経った今でもまだ未完という凄いシリーズ。シリーズが長くなると開発者が変わってしまうものだが、今でも当初からのスタッフで頑張っています。内容的にもマジメで心に残ります。

・「メタルギア2・ソリッドスネーク」(MSX2・1990年・コナミ)
いわゆる小島監督が作った「メタルギア」の正統な続編。後にPSで発売された「メタルギアソリッド」が大ヒットするまで極めてマイナーな扱いだったが、面白さはMSXの中でも群を抜いていました。とにかくシナリオもゲームシステムもグラフィックもプログラムも音楽も、全てが高い完成度を誇ります。PS版も勿論面白いけど、思い入れの点でコチラ。

・「英雄伝説V・海の檻歌」(Win95・1999年・日本ファルコム
MSX活動がかなり苦しかった時期、他機種で売れていたゲームがどれも自分には面白く感じられなくて「僕はもうダメかも」と思っていた頃に偶然出会った名作。見た目は当時としてもイマイチでしたが、中盤以降のシナリオに引き込まれっ放しとなったRPGでした。「英雄伝説III」から6年かけて一つの物語を完結させたシナリオの方の根性に脱帽。この早川氏は今どこで何をされているのやら。

・「ブラスターバーン」(MSX2・1989~1991年・コンパイル)
かつてPac藤島氏が「ディスクステーション」上で"連載"したシューティングゲーム。それまでの氏が作ったシューティングの総集編的内容で、様々なアイデアや工夫が詰め込まれている。経験値を貯める事でヘタでもいつかはクリアできるようになっていると同時に、その直前でも実力さえ伴えばなんとか勝てるというバランスを見せています。結果的にマニアの占有物になってしまった弾幕シューティングとは全く違う哲学を持った作品。現在は全て揃えて遊ぶのは極めて大変だったけれど、最近になってAmusementCenterで復刻されました。

・「マンハッタン・レクイエム」(MSX2他・1987年・リバーヒルソフト)
推理アドベンチャーゲーム「J.B.ハロルドシリーズ」のうちの一本。こないだやったDSの「アナザーコード」のシナリオを作った鈴木氏の過去の作品で、8ビット時代の中でも人気の高いのがこの「マンハッタン」です。スクリプトがしっかりしているせいか、今でも携帯電話やWindows版に移植されたものが簡単に手に入ります。ただ、雰囲気や操作性でMSX2版をヒイキしています。MSX2版のパッケージを開けたときの衝撃は忘れられません。

6.バトンを渡す5名

Musical~でも書きましたが、知り合いがほとんど書いてしまっているようなので打ち止めということにさせて頂きます。


ではでは。