思いつくまま

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島田裕巳著『日本の10大新宗教』(幻冬舎新書)を読む。

2008年03月02日 22時05分22秒 | 読書
自分は特に信仰する宗教はないが、家では一応仏壇もあるし、また、神棚もあるので、知らず知らずのうちに仏教&神道を信仰しているのかもしれない。
そもそも宗教なんて、人の心の弱みに付け込んで生き延びていくような感じがするし、そんなものにすがらないと生きていけないようではオシマイだと思っている。
この本は、仏教やキリスト教やイスラム教とは違う、日本のいわゆる新興宗教を10種類紹介している。
天理教・生長の家・立正佼成会と(インナートリップの)霊友会・創価学会・PL教団の5つは名前を知っていたが、残りの5つの大本(もっともっとおおもっと)・天照皇太神宮教(あまてらすおおみのかみか)と璽宇(じうと読む)・世界救世教、神慈秀明会と真光(まひかり)系教団・真如苑(しんにょえんと読む)・GLA(あの白装束集団)は初めて聞くような感じだった。
最初に出てくる天理教の部分はしっかり読んで、この宗教の誕生のいきさつや、教祖・教義・歴史などがわかり、なるほどなるほどと思ったが、これが10個も出てくるとなんだかうんざりしてきて、最後のほうはもう適当に流して読んでしまった。
高校野球が強いと言えばPL(パーフェクト・リバティ)学園だが、PL以外にも高校野球に力を入れている教団は多い。
芸能人が広告塔になっているものもあり、有名なのは創価学会の久本雅美・山本リンダだが、沢口靖子・松本伊代・鈴木蘭々・高橋恵子・大場久美子なんかも真如苑の広告塔だったりして、へぇーっ ていう感じだった。
自分が小さい頃、親戚の家に遊びに行くと、こちらでは当たり前のように取っている中日新聞ではなく「聖教新聞」を取っていたので、朝日や毎日のような全国紙を取っているんだなぁと思っていたが、自分が大人になってから初めて、創価学会に入っていたんだなぁということが分かった。選挙の時に公明党の候補者に投票をしてくれなどと言われて、ハァ~~と思ったりもした。もっとも公明党はいつの間にか政権政党になっているけどね。
それから、熱海のMOA(Mokichi Okada Association)美術館、あれが世界救世教の造った美術館だったとは知らなかったなぁ。他にも巨大建築物を立てていたり(どこからそんなカネが出てくるのか)、天理市のように市自体が天理教の宗教都市のようなところもある。
信者が寄って来て「あなたの健康と幸せを祈らせてください。」と言って「手かざし」をするのが神慈秀明会か。この教団もミホ・ミュージアムを持っていたりする。
踊る宗教というのもある。
「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」と唱える日蓮系・法華経系の新宗教が多いこともわかった。
どの教団も、過去には弾圧や取締りを受けていたり、問題を起こしているところも多く、全く信用されているわけではない。一つ間違えばオウム真理教のようになりかねないし、カルトとの区別もつきにくいところもある。
病気になって、本来なら病院へ行けば治ったかもしれないものが、行かずにひたすら祈祷をし続けて死んでしまったら何もならない。
新宗教というのは、時代を写す鏡だそうで、時代の潮流に乗って勢力を拡大してきたところもあれば、先細りのところもある。
インターネットを通じて、勢力を拡大していくところもあるだろう。
まぁ、いろいろあることは分かった。
自分にとっては、どちらにしても関係ないけどね。

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