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mryjの“戯言・寝言・独り言” (by yj山口)

気ままに、適当に書いてますぅ~♪(笑)

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「小佐内スィーツセレクションin出町柳(前編)」

2025年05月22日 03時01分26秒 | アニメ

 

小佐内「小鳩君、ここは?」

小鳩「京都、出町柳だよ」

 

小佐内「もしかしたら私は期待してもいいの?」

小鳩「お気に召すかどうか。あまり自信は無いけれどね」

 

 小佐内「小佐内スィーツセレクション in 京都出町柳___」

 小鳩「presented by 小鳩常悟朗……だよ」

 

メイストームとまではいかないけれど、午後からは雨予報の風の強い5月9日。二人が最初に目指したのは「加茂みたらし茶屋」。9時30分の開店を前に既に、修学旅行の生徒たちが十数人ほど列を成していました。

開店と同時に店内の最も奥の席を陣取ります。注文は勿論、「みたらし」。アイスティーを添えて。

 

 

 

小佐内「ねえ、小鳩君。どうしてこの団子は最初のひとつだけ、間隔が空いているのかしら」

小鳩「それはね、小佐内さん。下鴨神社境内に御手洗池(みたらしいけ)というのがあって、後醍醐天皇が水をすくったところ、最初に泡が1つ浮き、間隔を置いて4つの泡が浮き上がったことから、その泡を団子に見立てて作ったという言い伝えが残っているようだね」

 

小鳩「そして、みたらし団子発祥のお店がこの『加茂みたらし茶屋』だとも言われているんだ、けど…」

 

小佐内「やだ!このみたらし、美味し過ぎるの」

 

小鳩(あまり聴いてくれていないようだけど)「気に入って貰えたなら良かったよ」

 

  

小佐内「外には茶席風のテラス席もあるのね」

小鳩「そのようだね。流石、風情溢れる老舗茶屋だね」

 

小佐内「で、次はどこに連れて行ってくれるの」

小鳩「次のお店も開店前から店頭で待っておくべきお店があるんだ。開店してからだと待たされることも珍しくない人気店だよ」

 

小鳩「それが、この『いせはん』だよ」

小佐内「まだ開店まで20分あるの。この待たされるじれったさも小鳩君の策略かしら」

小鳩「そんなつもりは無いけれどね。待たされるのは気に食わないかな」

小佐内「ううん。むしろ、逆。小鳩君の術中に嵌まったとしてもこの期待感が堪らないのよ」

小鳩「やっと暖簾が上がったよ。じゃ、入ろうか」

 

小佐内「私たちの他にお客さんはいないみたいね」

小鳩「開店直後だからね。じゃ、中央のテーブル席に座ろうか」

女性スタッフ「いらっしゃいませ。あの…小佐内さんですよね。来て頂いて嬉しいです」

小佐内「え?どうして私の事を…」

女性スタッフ「いつも観ていますよ。スィーツを食べる時の笑顔がとても可愛くて大好きです」

小佐内「あ、有難うございます」

女性スタッフ「ご注文はお決まりですか?」

小鳩「それじゃ、彼女には特製あんみつと、僕はアイスグリーンティを」

女性スタッフ「かしこまりました。でわ、ごゆっくりどうぞ」

  

小佐内「見ているだけで美味しさが伝わってくるの。もぅ待ちきれないのよ」

 

 小佐内≪パクッ≫

 

 小佐内「ウ~~ン、これよこれ」

 

小佐内「でも、小鳩君。こんなお店をよく調べたものね。それとも知っていたと言うのかしら?」

小鳩「この『いせはん』は20席ほどの小さな甘味処なんだけど、満席の際には整理券も発行されることが有るらしいんだ。で、こちらの店長さんが“うさぎ山商店街”にある『焼き肉・さが喜』さんの店長と古くからの親交があってね」

小鳩「結局は、京アニ繋がりってところかな。僕たちも何かと京アニと繋がっているからね」

 

この会話を聞きつけ、厨房から出てきた店長さんとも挨拶を交わす事ができた小鳩君でしたが、彼の勢いはここまで。

次に予定していた「ふたば」さんはGW明けで連休しているという不運に見舞われます。更に、空からポツリポツリと雨も降りだす始末。

小鳩君は小山内さんを連れて、緊急避難的に“うさぎ山商店街”(桝形商店街)のアーケードに身を置きます。

   

 

 

小鳩「ここが『焼き肉・さが喜』さんだよ。スィーツじゃないけど、ごめんね」

小佐内「雨予報だったから仕方ないとは思うの。けど、小鳩君はまだ、私の白馬の王子様にはなれないのよ」

小佐内「かと言って怒ったり落胆している訳でもないの。小鳩君と居ると退屈はしないんだもの」

 

小佐内さんの機嫌を損ねないようにと口には出さなかったが、雨天に関係なく「さが喜」に立ち寄ることは小鳩君のタイムテーブルに沿ったものだった。実際、小鳩君はスィーツよりもご飯が食べたかったのが本音だった。店長に「いせはん」の店長と挨拶を交わした旨の報告と共に、オーダーの「カルビ、ウインナー、卵スープ、ご飯」をペロリと平らげる小鳩君であった。

  

 

   

たまこ「もしもし、もち蔵。どうぞ」

もち蔵「どうした、たまこ。どうぞ」

たまこ「なんか黒い影が暗躍しているみたいだけど大丈夫かな。どうぞ」

もち蔵「あ~、これね。大丈夫だと思うよ。お餅とかスイーツを求めて来てるらしいよ。どうぞ」

たまこ「だったら問題ないよね。安心したよ。どうぞ」

もち蔵(相変わらずチョロいな)

 

小佐内「小鳩君。今日の事は仕方ないけど、これで終わりじゃないよね」

小鳩「勿論さ。出来るだけ近いうちにまた…」

そんな二人の会話は京阪電車に揺られ、小気味よく続くのであった____

小佐内「帰りは京阪電車?  京阪電車……なんだ」


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (mryj)
2025-05-25 01:46:54
秋里&ままんさん。
コメント、有難うございます。

そうなんですよ。出町柳に通い始めてもぅ、何年?今頃になってやっと、初体験。口当たりも絶妙なあんみつ、最高でした。

「さが喜」店長と親交のある「いせはん」店長と言う事で自分の中にあった敷居も低くなりました。

自分がアクスタで撮影していると女性スタッフさんが「小佐内さん、スイーツ食べてる時は可愛いですよね」って声を掛けてくれました。これ、本当の話なんですよ。嬉しかったです。
返信する
Unknown (秋里&ままん)
2025-05-24 03:05:51
いせはんあんみつを食べに行かれたんですね
ここのあんみつ、私も大好きですv
美味しいですよね
返信する

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