何故死んでしまったの…祥一郎の生きた証

私は2015年12月28日、20数年共に暮らした伴侶である祥一郎を突然喪いました。このブログは彼の生きた証です。

祥一郎………雨の日と月曜日は

2016年03月07日 | 死別体験
祥一郎…………

きょうの月曜日は一日雨が降ってる………

おっちゃんはオフの日だ。

こんな日は二人で居た時、何をしていただろう………

お前は朝からこまごまとした家事をこなして、終わったらおもむろにパソコンデスクに座って、自分のツイッターやブログを更新、閲覧していただろう。


おっちゃんはと言えば、遅くまで寝ていて、起きた頃にはお前は自分の昼飯の算段をしていただろうね。

血圧の低いおっちゃんはしばらくぼーっとしてから、昼飯は食べずにどうでもいい撮りためたビデオなんかを観ているだろう。煙草の煙をくゆらせながら。

こんな天気の日は出かけるのもかったるいから、二人で何をするでも無く過ごす。


そして雨が小止みになった頃を見計らって、

「そろそろ買い物行けへん?」っておっちゃんが切り出す。


そしたらお前はのろのろと準備を始めるんだ。

「きょう、晩御飯なにする?」っておっちゃんが聞くと、

「はんばーぐ。」なんてお前が答えて、「またはんばーぐ?」と混ぜ返す。

「そしたら、なだ万の特選弁当か、トゥールジャルダンからケータリング呼んで。」

なんてお前がボケをかますんだ。

なんだかんだ言いながら、二人でぼろチャリンコを転がしながら、坂道をえっちらこっちら登って
いつものスーパーで買い物。

変わり映えのしないいつもの食材を買って、結局晩御飯はいつものおっちゃんの得意料理、肉巻きや煮魚、カレー、中華風の炒め物、手巻きずしやちょっとした鍋物等の中から、安い食材を探してメニューを決めるんだ。

スーパーから帰ってきたらおっちゃんは晩御飯の用意をして、それから風呂に先に入って、お前はクロの世話をしたり、残った家事をこなしてる。


そして、晩御飯になったら、お前は

「また、これ?まったく芸が無いわねえ。」なんて言いながら、

結局食の細くなったおっちゃんを尻目に、ジャーの御飯を最後までさらって食べるんだ。

そして晩御飯が終わったらお前は風呂に入って、体中にスキンケアの化粧品を一生懸命塗りたくっている。

おっちゃんは、明日がまたオフだったら晩酌を多めに楽しみ、仕事だったら晩酌もそこそこに早目に床につく。

お前はまたおもむろにパソコンデスクに座って、しばらく遊んでそれから遅れて床につくんだ。

二人の何気無い、普通の、それでも人の温もりの有った生活………


雨の日の二人の過ごし方…………

今はもう戻らないあの二人の時間………



祥一郎…………

まだ雨が降っているよ。

あまりの悲しみ寂しさのために、涙さえ流せないおっちゃんの代わりに、雨が降っているよ………

四九日の日に

2016年03月07日 | 死別体験



(※この日記は去る2月14日の祥一郎の四九日に書いたものです)



祥一郎………

四九日にはまたたいし君が来てくれたよ。

お前の好きそうな化粧品を持って来てくれたよ。良いお友達だね。


お前言っていたんだってね。

「おっちゃんはもう歳だし、出会いも無いだろうから、僕が居てあげなくちゃダメなんだ。」って。


その通りだよ。おっちゃんはお前無しでは生きていけないまでになってたんだ。それくらいお前が大好きだったし、かけがえの無い存在だったんだ…………

お前はずっと居てくれたよね。

でも、でもそんなこと言ってたお前が、先に逝ってしまうなんて………

どうして、ずっと居てくれるはずなのに、お前は先に逝ってしまったんだい…………?



それがなにより悲しい……………


たいし君と色々相談していたんだ。

お前の最期まで使っていたスマホのことだよ。

おっちゃん馬鹿だから、おっちゃんの名義だったから、はやく解約しなきゃと思ってすぐ解約してしまったんだよね。

あれが悔やまれて悔やまれてならないんだ。

直近までお前と電話やメールでやりとりしていた人を調べる方法が無くなることを考えなかったんだよ。

本当に馬鹿だった……

色々な方法を試したけど、もう解約してパスコードも分からないから、アップルストアに行っても
「中を初期化するしか方法はありません。」って言われた。

パソコンにもバックアップをとって無かったみたいだし…………


でも諦めないで、なんとか方法がないものかもう少し探してみるよ………

お前はたいし君にこうも言ってたらしいからね。

「僕の生きた証を残したい」って。

おっちゃんはそのお前の想いを、引き継ぐ義務があるからね。生きてる限りは。

だから祥一郎、お前も協力しておくれ。


そしてね、昨夜お前の京都のメル友のユミさんとも電話したんだ。

きょうが四九日だったことを伝えた。

お前、ユミさんに「おっちゃん、見てられへんねん。ユミさんお願いやからおっちゃんに身体のこと大事にせえって言うたって。心配で見てられへん。」

っていう言葉をユミさん聞いたって。いや、感じたのかな。


それをおっちゃんに伝えてくれたよ。


なにも感じないおっちゃんに、お前がユミさんと引き合わせたに違いない、ってユミさんも言ってた。


お前はずっとまだ部屋にいて、おっちゃんの後ろから見守っているって。

ずっとまだ居るのがわかるって、電話の向こうでユミさん言ってた。


そうであれば、そうであれば、祥一郎、おっちゃんにも分かるように知らせてほしい………
できるものなら………


でもユミさん、何かあればいつでも電話してもいいって。そして何か感じたらすぐ伝えてくれるって。


おっちゃん、お前が居なくなってからずっと酒浸りだし、精神薬や睡眠薬も飲んでるし、むちゃな組み合わせもしてる。

いけないと思いつつも、眠れない恐怖や、巨大な絶望感から逃れたいんだ。


それをお前はおっちゃんに叱りたいんだろうね。


難しいよ…………、自分の破滅を望む気持ちや、衝動的な気持ち、黒くて恐ろしいまでの悲しみ苦しみのような言葉では言い表せない感情との闘いは………



祥一郎…………

お前はまだおっちゃんの傍に居るのなら、どうかおっちゃんの少しばかりの心の安寧を取り戻すことに協力してほしい…………


そうでなければ、そうでなければ、なんども言うように、おっちゃん狂ってしまうかもしれないし、衝動的で破滅的な行動に出てしまうかもしれない…………


お願いだよ…………祥一郎…………