熱いフライパンの上で炒られる豆のようだと、自分を例えて過ごした夏もようやく終わりを迎えたように思えます。日暮れどきの水遣りを早朝に変えて、椿の蕾の膨らみを楽しめる季節にもなり、成長を記録し、写真を撮り、パソコンに保存してゆく作業など、椿シーズンがはや始まりました。
今春、6種の椿のうち3種が咲きました。残りの3種に今、蕾が見られます。
<エリザベス・ダウドシルバー> 葉の大きさ、成長の早さ、力強さどれを取っても開花への期待が増します。
<フェイス> ゆっくり、のんびり、おおらかに咲く<フェイス>、蕾も、のんびりまだ小さいままですが楽しみです。
<レディ・バンシタート> 結実した実からたった1粒しか種子は採れませんでした。無事に蕾をつけてくれて本当に嬉しい。
6種の授粉椿の開花を目標に過ごした5年間は、いつも新たな希望と達成感への期待で満たされていました。種子親がとても頑健な椿であったこと、授粉の際ちょうどそこに咲いていた花粉親の椿6株が、古来からの名花であったこと、ベランダに朝露を運んでくれる樹木と池があり、地理的に恵まれていたこと、そして何よりも椿仲間がいて何時でもアドバイスを受けることができたことがとても幸せでした。どうか無事に咲いてくれますように!